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7/138(合計:1371件)
文乃ゆき
葡萄瓜
この作品の厄介な所は、バイプレイヤーが いても捨て役がいないと言う点です。 どんな登場人物にもそれなりの背景が 匂わされていて、そこが本筋に微妙に 干渉してきたりする。その結果、 通り一辺倒でない展開が生じる。 それをやるには創り手も底力が必要なんですね。 今回のこのページ数は、必然です。 物語自体がそれだけの紙幅を求めているのですから。 二重三重の壁をめぐる物語に丁寧に穿た…
尾上与一 牧
…正直、どう評せば良いのか悩んでいます。 シリーズ作の中でこう言う味わいがあっても 良いかと日和ってしまう一方、中途半端に 織り込まれたBL文法さえなければなぁ…と 言うかなり不届きな考えも浮かぶのです。 展開としての必然性は多分理解しています。 どの登場人物にも嫌悪感を抱いておりません。 なのに、何かが合わない。しっくり来ない。 物語として読むには、一味足りない。 でも…
市ヶ谷茅
大雑把な私見ですが、BLで取り上げられる オヤジ・おじ様と言う存在は善悪問わず どうも格好良さがいつも求められていて、 横から「肩肘張り続けて疲れませんか?」と ツッコミを入れたくなる張り詰めた日常を 送って居る様な気がしてなりません。 ところがこの本に収められている作品群は そこを見事に覆してくれる。 オヤジ・おじ様の裏表をきちんと描いた上で それでもなお愛しいと思わせる手管が…
羽生山へび子
単なる獣化ではなく、それぞれの特性を 取り込んだ上で仕立て上げたと言う所が 今作の捻くれた所。 そこでどうしても躓いてしまうなら無理せず 読みたい気持ちを寝かせて時と機会を 待った方が得策です。更に美味しくなる でしょうから。 時代劇の中からお武家さんの彼是ではなく 街中の彼是を取り出した、と言うのが 味わい深いですね。 お武家さんはお武家さんで色々BL的に 美味しい要素…
夏目くも(くも)
今作では筆遣いが一寸柔らかくなった様に 感じますが、それはきっと描かれる世界観に 合わせての事なのでしょう。 それはそれでしっくり馴染んでいる所に 何とも老練さと言うか粋を感じます。 総題の通り若だんな尽くしとなったこの一冊、 こう言う視点で描かれる若だんなは結構珍しい かも知れません。 大体が落語の与太郎の延長か鼻もちならない 小金持ちかそのどっちかの類型かと言う感じの …
さり
何故この内容でこのタイトルなのか。 タイトルだけ知られがちなあの名作を もじっての事なのかも知れないとは 思うのですが、それやったら別に六条大麦でも ええやんか…などとツッコむのは 野暮ったいですね。 ハトムギを何用として出荷しているのかは 一寸気になりますが。 閑話休題。 主題が主題なのでいささかとっつき難い 部分もあるでしょうが、少なくとも評者が 読んだ限りではご都合…
西原ケイタ
色々重くなり易い要素を上手く希釈して 萌え易くした有り難い短編集。 ただ、要素と作風の好みと相性はあるので その辺は考慮して戴いた方が良いかと 愚考します。 まあ、ぶっちゃけ小賢しい理屈を捏ねなくても 登場人物のかわいげを愛でておけば サクサク読める一冊ですので、表紙を見て ピンときた方にとっては安心できる存在かと。 逆に言えばカバーを裏表しっかり見て 何も感じなかった方にとっ…
ちしゃの実
中の人目線で描かれた奈良ガイドと思えば 結構正しい部分もあるんだろうか、などと 思う一冊。 奈良公園で鹿せんべいを買った方なら多分 しっくりきやすい内容かと思われます。 舞台のせいなのか設定のせいなのか、 それともレーベルの色合いのせいなのか、 BL要素が付け足しと思えてしまうのが 玉に瑕と言う感じでしょうか。 BLとしてと言う前提なしに同じ内容を 読んでいたなら少し萌え方…
歩田川和果
大前提として一言。 同じ版元さんから出た前作の様な 読み易さを期待してはいけません。 歩田川節フルスロットルな作品ですので その辺も計算に入れて読まないと 要らんところで疲弊します。 それでもじっくり腰を据えて 読みたいとおっしゃるもの好きな方は… ようこそ、魅惑の歩田川ワールドへ。 歩田川節フルスロットルと申し上げましたが、 それでも初心者向けにほんの少し 手加減はされ…
灼
淡々と続いていた日常の裏を垣間見て しまった様な気まずさを若干覚えつつの 読了でした。 色々含みがあるからこそ成り立ってる面が あるのは承知しているのですが、そう言う所へ 煽る様な帯をつけられてはね。 何処から何処までを落とし所にするつもり なんだろうかと勘繰りたくもなる訳で。 収まりは良いと思います。 長くもなく短くもなく。 そしてもったりしつこくもなく。 まあしれっと…