久江羽さんのレビュー一覧

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

超絶我慢強い官能小説家先生でした

官能小説家の不破と高校の数学教師・鮎川は、大学時代からの親友です。
鮎川の不注意で不破が怪我をしてしまったものだから、小説の口述筆記を引き受けることになったのですが・・・

どう考えても不破はずーっと鮎川に片思いをしているわけですが、とにかく、鮎川が天然記念物並みに純情無垢で、不破の気持ちに気付かないどころか、自分の中にある微妙な恋心にも最初から否定で立ち向かってしまうくらいです。
押して…

2

ヴィーナスに接吻 コミック

定広美香 

自分が怖いS、弱くて強いM。

作者自身がこの作品のテーマをSMだと言っているように、SとMの究極の愛を描いた作品だと思います。

それぞれの立場は違っても、不遇な環境で育った都とトマは、痛めつけながら痛めつけられながらもお互いを必要としている(あるいは、お互い以外必要としていない)関係です。
それは腕の一本や二本無くすくらい大きな問題ではないほどに・・・

冷酷で投げやりなようでいて、実は常にトマのことを考えているS…

3

クレイジーポイズン~囚われの恋人~ コミック

乙里玲太朗 

でこぼこな二人の明日はどっちだ?続きを早くお願いします。

服屋の店員(ウラの顔あり)の岡本と、その恋人でとっても真面目な刑事本間が、薬の横流し事件に巻き込まれて・・・

そもそも二人がバカップルと言っていいほどラブラブで、本間がエッチには積極的なため、あっちでいちゃいちゃこっちでラブラブしているのですが、本間が囚われの身になってしまい、辛い目に遭わされるわけです。

傷心の本間をいたわりながら、自分の汚さに絶望する岡本。
いくつかの伏線が張られ…

0

憂鬱な朝 2 初回限定版 コミック

日高ショーコ 

お話がわかってきました。

「おまえといられるのなら何だってする」と言葉で、体で、桂木をただひたすら思う暁人。
「久世家のためなら」と体を許しながらも暁人には冷徹な態度をとる桂木。
社交界の人々の様々な思惑に揺らされながらも、それぞれがお互いのために一生懸命になっているお話でした。

どう考えても心はお互いの方に向いているだろうに、素直にそれを認めるわけにはいかない家令としての桂木の立場と、少しずつ大人になりただ流さ…

1

FLESH&BLOOD(15) 小説

松岡なつき   

自分に必要な人は・・・

とうとう、カイトは現代に戻ってきました。
そして、ジェフリーは囚われの身に・・・

現代で和哉が海斗を、
監獄にてジェフリーがカイトを、
バックランド・アビィにてナイジェルがジェフリーを、
スペインの王宮にてビセンテがレオを、
それぞれが不本意に存在させられている場所で、
それぞれの存在価値を見直しているお話になっています。

カイトはといえば、薬も良く効き快方に向かっているわ…

1

美しく燃える森 コミック

依田沙江美 

読み応えたっぷり

前作から何年あきましたっけ?お話を忘れちゃっていますよ。
でも、忘れちゃっていながらも、なんとなく少しずつ思い出せるようなお話の進みかたになっていたので、助かりました。

原因不明で右目が開かなくなってしまった昇の、心の問題を背景にお話は進みます。
勇気といっしょに陶芸をしにいった先での騒動で、自分の深い部分にある正直な気持ちに気がつかされることになり・・・

嫉妬をしたり不安になった…

2

今夜はテイクアウトにて コミック

ミナヅキアキラ 

耽美系を描いて欲しい

表題作はごく普通のハンバーガーショップが舞台のお話です。
【本日はイートインにて】と【今夜はテイクアウトにて】と【食後】で一つのお話になっています。
帯にあるように、軟派な店長×硬派な本社社員が主人公です。
軟派といいながら仕事はできるわ優しいわと、好かれて当然の店長が、真面目な社員君に一目惚れしてアタックしまくるわけです。
社員君のほうは少しずつほだされていくわけですが、店長のことが気に…

2

隣りの CD

普通っぽいところがいい

普通のお兄ちゃんの、普通の恋のお話が、普通にすすんでいく感じでした。
すごく身近な印象がありました。
実はコミックスがどんな内容だったかほとんど忘れておりまして、さっき過去の感想を引っ張り出してみたものの、いい評価をつけている割に感想文が短くて、要領を得ないと言う情けなさ・・・

奔放なゲイ・東大寺(CV.近藤隆)の隣に住んでいるノンケのサラリーマン・沢田(CV.水島大宙)が、東大寺のあま…

3

裁きの騎士に恋して 小説

遠野春日  蓮川愛 

めちゃくちゃいい男なのに、ちょっと印象の薄い攻

「金のひまわり」のスピンオフ作品です。

主人公は大阪勤務の判事補・朝比奈仁と東京の会社員・棚橋記章です。
記章が大変控えめで臆病なタイプなので、遠距離恋愛だったり、お互いの過去の恋人絡みの出来事を一人でグルグル思い悩むのがメインなため、大変もどかしい気分になったのは否めません。
ベタ惚れしちゃっているとはいえ、付き合い始めて日も浅い関係では仕方が無いとも思います。

会社で起きる事件…

2

天国より野蛮 小説

かわい有美子  緒田涼歌 

悪魔に納得

19世紀の神学校にいる、神学生・セシルと彼に執着する悪魔・オスカーが主人公のお話ですが、神学生を悪魔がたぶらかすお話ではないところがこのお話の面白いところだと思います。

まず、セシルが優等生の神学生でありながら、信心深いわけではないところや、オスカーが悪魔でありながら大変人間くさく、あるときは残虐でありながら“悪い”部分がそれ程無いところが斬新でした。
お話の中で、なぜ彼らがそのような存在…

0
PAGE TOP