ぎがさんのレビュー一覧

メロメロのしくみ コミック

門地かおり 

単なるショタエロではない、と思う

表題作は小学生同士の思春期モノ。門地かおりの得意なジャンルだが、過去作品と比べノリは軽く、描写はよりみずみずしくエロティックになっている。大人っぽい攻めの正津くんが思春期に戸惑ったり、おバカで子供っぽい受けの進藤くんが稀にドキッとするほど核心を突いていたりと、単なるショタエロだけではないところがよい。

同時収録の『恋をするならワンルーム』シリーズは『恋姫』収録作の続編。前作では後輩への報われ…

2

ジャジャ馬ならし コミック

門地かおり 

恋の始まりの気恥ずかしさと緊張感

ビブロス版の2冊に書き下ろしの『キスってどうしてたんだっけ』『結局キスってどうしてたんだっけ』と『おまけ1~4』を収録した新装版。本編のレビューはビブロス版参照のこと。

同時収録『キスって…』『結局…』は『ジャジャ馬…』の舞台となった高校の約10年後、文化祭の準備期間中、居残りたい生徒を帰す「見張り係」を一緒にやることになった神田と西崎の話。
会話を重ねるごとに意識しあうようになる2人の、…

2

花のある生活 コミック

門地かおり 

表題作のバカップルぶりと同時収録作のダークさ。このギャップが作者の魅力

客観的にみてさほど可愛くはなく、能力が高いわけでもなく、ただそのことを十分自覚していて自信のないスキー部員・五百川と、五百川からどういうわけかただならぬ色気を感じ取り、彼がニブいのをいいことにセクハラ三昧を繰り返すスキー部の先輩・倉橋(全日本強化選手という実力者)のバカップル振りが楽しい表題作。「勃起死」という言葉を始めて聞きました…。

同時収録作『褪せる』『密室』『ねじ』は、いずれも表題作…

5

好き式友情術 コミック

門地かおり 

『ヘタレワンコ×ツンデレ』という言葉がなかった頃のそれは、少し含みがあってじれったい

表題作は門地かおりのBLデビュー作。

アパートのお隣さんで幼馴染の高校生2人。子供の頃は泣き虫でいつも後ろをついて歩いていた平は体格こそたくましく成長したものの、負けず嫌いでリーダーシップのある堀井(現在の外見は小さくてかわいい)をいつしかあたかも女性を想うように好きになっていたという、現在の文脈で言えばヘタレワンコ×ツンデレ的な話。しかしこういう端的に表現する言葉がなかった時期の作品だけに…

1

ジャジャ馬ならし (続) コミック

門地かおり 

続・奇妙な三角関係(一応決着)

前作の比較的早い時点で主人公・馬場は黒沢の好意を受け入れているものの、黒沢の親友・三木の動向に振り回されなかなか進展しない2人の関係。
本作のキモは、実際には2人に好かれている馬場が、2人の間で揺れると言うよりは、2人の間にやきもきさせられているところであろうか。
いよいよ謹慎を解かれ、寮を出られるという段になって、ようやく馬場はきっちりと黒沢と向き合えるようになる。
飄々としながらも結構本…

1

いまどきの思春期 コミック

門地かおり 

発育途上の不安定さ

表題作・同時収録作とも、小中学生の不安定な部分を拾った、門地かおりの得意とする内容。

表題作シリーズは二次創作同人誌再録(忍たま)だが、元ネタがわからずとも問題なく読める。
体ばかり大人になり心が追いつかない団蔵と、心も体も発育途上(でも思考は時に団蔵よりずっと大人)の庄ちゃんの心情や2人の関係は、どこか皆に心当たりのある光景と言えるような気がする。

同時収録の『過剰遊戯』は、仲のよ…

1

ジャジャ馬ならし コミック

門地かおり 

モテているはずの受けがなぜか置いてけぼりの、奇妙な三角関係

筆者が2000年代前半にチェックしていた数少ないBL作家の一人である門地作品ではじめて手にしたコミックスにして、作家買いを決意させた作品。

小柄で可愛い系の高校生・馬場は、ナンパで知り合った女性(実はオカマ)に襲われそうになり交番に駆け込んだために補導され、謹慎目的に体育科の寮に入れられる。
きらびやかな風貌のテニス部エース・黒沢とキャプテン・三木の間でいつしか揺れる馬場だが、傍からは黒沢…

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