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ぎが
数少ないシリアスな医療モノドラマCDとして人気も評価も高い作品の後編。 本作の聞き所のひとつは、のじ健さんの微妙な演技により、水斗がゆっくりと(時に樋口にも気づかれないほどのゆっくりとしたスピードで)自分を取り戻していく過程が的確に表現されている点ではないかと思う。 水斗の状況が刻々と変化する中、ラブシーンも(1作目のものも含め)それぞれ雰囲気が全く異なっていて、全体としては決して濃厚では…
ネタバレ
シリアスかつどこかロマンティックな雰囲気漂う医療モノ小説のドラマCDで、他レビューを読んでもわかるように、非常に人気も評価も高い作品である。 ただ医療モノというだけでなく、どろどろとした人間関係、記憶喪失・幼児退行、子育てモノ(若干の性教育含む)と、様々な要素がありながら決して散漫な印象はない。 メインは野島健児さんと小西克幸さんという安心のペアであり、小西さんは尊大なところのある天才心臓…
今月の新作のうち、最も楽しみにしていたCDのひとつである。 原作の発行は2008年夏であったが、当時読みながらイメージしたモモの配役は中井和哉さんであった(ロンちゃんは正直イメージがわかなかった…)。 なので、配役が発表されたとき、吉野さんは確かに感情の起伏の激しいチンピラ役ははまるだろうが、モモの年齢からすると声質が少し若すぎるのではないかと考えた(ロンちゃんは、前野さんと言われてもやっ…
『卒業生―冬―』『―春―』コミックス同時発売記念を記念した小冊子で、12Pの短編『はつ恋』、OPERA誌上で募集した内容に基づく『Q&A』とゲスト原稿からなる小冊子。 『はつ恋』は遠恋中の二人の話で、『同級生』で佐条が原センに「草壁はそうじゃないよ」と言われたエピソード、及び草壁が谷君に「これがお前の初恋」的なことを言われたエピソードへのアンサーとも言える内容。 幼い佐条の初恋も可…
小塚佳哉 須賀邦彦
後半に当たるSIDE:CRYは、バンクーバーオリンピックのフリープログラムからである。 ショートのスピン中に足首を痛めるというアクシデントに見舞われた隼が、フリーではどう戦うかというのが、SIDE:CRY前半の見どころである。 結果の詳細はここには書かないが、正直なところ、少々うまくいきすぎかなとも思わないでもない。 だが、本作の基本姿勢はとにかく“楽しい”こと。 実際のオリンピックで…
テレビ放映されるウインタースポーツの中でも、とりわけフィギュアスケートが好きである。 書店で見かけて気になってはいたものの、未読の作家ゆえ手を出せずにいたのだが、バンクーバーオリンピック観戦中に猛烈に読みたくなり、余韻さめやらぬうちしかもできれば世界選手権前にということで、3月の読書と相成った。 発行時期、2冊同時発行という形態とボリューム、そしてあとがきにもあるように「構想4年、執筆4年…
鈴木ツタ
『僕の知るあなたの話』『僕の知る僕らの話』『あなたの知る僕らの話』は、母に虐待される高校生(後にホスト)×母の元恋人でヤクザによる連作。 ほだされ系オヤジ受けは本来好きなジャンルのはずなのだが、思いの外ピンと来なかったのが正直なところだ(三作通してのお話としては、もちろん悪くない)。 その理由について考えてみたところ、受けである渋沢は外見も性格も非常に男前な、いわゆる男惚れされるタイプの人物で…
紺野キタ
魔法使いのいる世界を描いた非BL作品『Dark Seed』(幻冬舎・BIRZコミックス・全3巻)のスピンオフ同人誌。 本作の主人公・ウィロビー卿自身は本編中にさほど多く登場するわけではないし、逆に本作には本編の重要登場人物はほぼ登場しないのだが、本編の世界観が分からないとかなり理解し難い可能性があるため(一応4ページを割いた補足説明はあるのだが)、本作自体はまぎれもなくBLなのだがなかなかおすす…
同名のコミックスから『別れる2人の愛の劇場。』『リーダーの迷惑劇場。』『兄さんの出張劇場。』を、コミックス『僕の愛の劇場』から『兄さんの愛の劇場』を音声化したCD。 せりふやモノローグには補助的なコトバが加えられ、逆に視覚的で表現の難しい場面はカットするなど、原作なしでもある程度わかりやすく聞けるような配慮がなされている(尤も、原作で描かれていないキャラクターの背景的な部分は不明な点も多いのだが…
春原いずみ 高群保
BLに限らず広く一般作品を含め「医療モノ」が苦手である。 理由ははっきりしていて、自分が医療職であるために、設定や用語等細かい部分での間違いが気になって物語に集中できない場合が多いからである。 とはいえ医療における独特の緊迫感は嫌いではないので、やっぱり時折読みたくなる。 本作もそういう経緯で久々に手にした、初読みの作家の医療ものの一冊である。 物語は、クリニックでカウンセリング業務に…