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4/5(合計:47件)
門地かおり
ぎが
旧『デジャブ。』から『デジャブ。』『てのひら』『リリウム』を、旧『告白の言葉のない国』から『恋愛歌劇場』『秋霖』を収録した新装版。 新装版『恋姫』にも言えたことだが、せっかく出揃っている旧作を再編するのであるから、事情はともあれもう少し上手く収録作品を選択できなかったものかと思える。 『リリウム』の関連作『過剰遊戯』が収録されていないとか、『恋愛歌劇場』はコメディ色が強く他の作品のトーンと…
ねこ田米蔵
攻めのほうが(圧倒的に)小柄ないわゆる「蚤の夫婦」は、筆者的に重要なキーワードなので、覚書きの意を込めてレビューする。 本作の主要人物は友人同士である高校2年生3名と、そこに絡む高校1年生1名の4名であり、うち高1×高2が「蚤の夫婦」の表題作カップルである。 他のレビューでも明らかなように、登場人物にはとにかく貞操観念に悖る者が多くほとんど共感できないことが残念だが、そこを割り切ってしまえ…
秋葉東子
さっぱりくっきりとした見やすい絵柄に、メインの二人はもちろん脇キャラも個性豊かで、高校生徒会モノとしてよくまとまった面白い作品だと思う。 しかし好みの問題と言えばそれまでなのだが、なんと言うか、非常に「惜しい」のである。 生徒会長の佐久間は、一見どうということのない地味系メガネ優等生なのだが、会長としての手腕は抜群で、校内で「抱かれたい男ナンバーワン」の名をほしいままにしている。 しかし…
名倉和希 木原音瀬 杉原理生
木原音瀬・名倉和希・杉原理生によるオヤジ受け本第2弾の2冊目。 主人公についてのお題は1冊目のレビューを参照されたい。 木原氏の『ラブ&キャッチ2』は、やはりもって付き合いに全く乗り気でない若者と、彼に好意を持たれていると勘違いしたために前向きに交際を検討するハゲパンオヤジの噛みあわなさ全開のまま進行する。 前作同様未完だが、オヤジが受けだと気づいている読み手にすれば、今作の結末はなかな…
依田沙江美
1巻でカップルとして成立した伸哉と怜一郎は進級し、生徒会長と副会長として存在するが(意外にも伸哉が会長)、この巻のメインは新一年生の不二倉幹太と二年生の吹原敬士、そして彼らを取り巻く面々である。 この巻で、この物語が(古い少年漫画を引き合いにして恐縮だが)いわゆる『キャプテン』方式とでもいうか、「生徒会」あるいはその根城である茶室「五葉庵」という定点から、そこを過ぎ行く面々の様子を観察するスタイ…
さらに年がめぐって、なんと幹太が会長になってしまった第3巻。 伸哉時代に引き続く「お姫様政権」と評される生徒会だが、伸哉時代には実際には副会長の怜一郎が裏で手を引く「二人で一枚岩」スタイルだったのに対し、幹太は誰も助けてくれない「一人岩」と感じ、苦悩する。 典型的末っ子甘えん坊にもかかわらず、一人で突っ張り、頑張り、でも耐えられなくなってときどき弱々しく吹原に縋る幹太の姿は、2巻で描かれた…
名門男子校「禾鋒(かほう)学園」の転校生・加納伸哉と同級生の学級委員長・油野怜一郎の馴れ初めからカップルとして完全に成立するまでを描いた第一巻。 伸哉は自分がおっとりしていて顔立ちも優しいことを自覚しており、なめられないようにと当初は前髪を上げたスタイルで強面を気取っているが、結局人柄がにじみ出て「転校生デビュー」は失敗に終わる(そのうちとある先輩の指摘で前髪を下ろし、すっかり可愛くなってし…
まんだ林檎
まんだ林檎自身があとがきで「マニアック」と繰り返し評しているように、マニアックという言葉以外に収録作を取りまとめる言葉の思いつかない短編集。 一つ一つのレビューは割愛するが、全体的には「セックスはあるけど愛はない、あるいは、最初は愛があったけれどだんだんすれ違う」みたいな感じの話が多い。 ある意味一番愛にあふれているのは最後に収録されている『ケツメイト』のような気がするが、これはオヤジ受けのS…
『自由になあれ』『恋路』『初恋』『天国の門』はBAR天国の門と“二丁目の堕天使”と呼ばれる、愛のあるセックスができないウリ専の少年・智之にまつわる連作。とはいえ、智之が必ずしも主人公というわけではないところがミソ。ほかにバーのマスターやなじみ客・片桐も繰り返し登場する。一部シリアスな展開もあるが、全体的にはコメディータッチで軽く読める。 『自由になあれ』は妻子もちの隠れゲイが自分の本当の望み…
表題作は草野球チームに所属する高輪にいつの間にか懐いた中学生・子野の話。2人の日常場面にインサートされる、子野と“仲の悪い”兄(高輪の同僚)とのなにやら不穏な場面の記憶に支配された子野は、高輪との今に“デジャブ”を覚え、次第にただならぬ方向へと進んでいく。 同時収録作『てのひら』は勘違いから娘の友達の高校生と関係してしまう警部の話で、なんともインモラルな雰囲気の漂う小編である。 『リリ…