ぎがさんのレビュー一覧

恋姫(新装版) コミック

門地かおり 

「恋姫」シリーズが網羅されたのは結構なのだが…

旧『恋姫』から『恋姫』『蚊帳の外』『2元中継でお送りします』を、旧『好き式友情術』から『運命の人』を、旧『デジャブ。』から『小春日和』を収録した新装版。
作品レビューは旧版を参考にされたい。

超短編かつ別コミックスに収録されていた『小春日和』が同時収録され、『恋姫』のシリーズがこの一冊に網羅されたという点においてはよかったと思うのだが、ページ数の関係か『2元中継でお送りします』のリンク作が…

7

わがままキッチン (新装版) コミック

門地かおり 

明るめの作風は新しいファンにも親しみやすい内容

表紙・口絵のみ書き下ろしであり、収録作は旧『わがままキッチン』と同一のため、収録作に対するレビューは旧版を参考にされたい。

旧ビブロス版の門地作品の中では発行日が最も遅く、雑誌掲載時期も『生徒会長…』や『第二ボタン…』とそれほど離れていないため、絵柄的にも内容的にも、最近の作品しか知らない読者にも受け入れやすいものと思われる。

また二つのシリーズが収録されているが、互いにうっすらとリン…

0

キラキラ コミック

三池ろむこ 

急いてしくじった「1度目の恋」、ゆっくり歩み寄る「2度目の恋」

同じ人物に対する2度目の恋というのは、陳腐と思いつつも心を捉えて離さないテーマである。

BL作品でもしばしば扱われ、一度は交際していたものが別れたのち再会して…といった流れの作品も多い中、主人公・加持遼太の1度目の恋は告白しただけで終わっており、そのままよもや再会することがあろうとは思ってもいなかったというところが本作のポイントであろう。
その相手・宮田真人が卒業式でろくに知らない後輩から…

4
非BL作品

コペルニクスの呼吸 2 コミック

中村明日美子 

食わず嫌いせずチャレンジしてほしい、物語性のある1作(ただし主題は”ラブ”ではない)

1巻よりも描線が緻密で繊細になったこの巻の中村氏の絵は、ひさうちみちお氏の絵にも似た無機質さをまといつつも官能性を増すことに成功している。
また、現在の彼女の絵の特徴の一つである瞳の描き方もこの巻の後半で完成したと見てよさそうであり、この表現で人物の表情がより豊かになっている。

1巻後半からのあらすじは以下の通りである。

オオナギに引き取られタケオと名を変えたトリノスは、自分の「弟」…

3

憂鬱な朝 1 コミック

日高ショーコ 

視線を強調した表現が印象的

もうたくさんレビューがあがっているので正直どうしようかとも思ったが、いいものはいいのである。
これまでの日高作品のおしゃれでスタイリッシュなイメージをいい意味で覆す力作と思う。

父の死により10歳で子爵家当主とならざるを得なかった暁人と、一回りほど年上で有能ながら暁人にとっては謎だらけの家令の桂木。
まだ学生の身分故に桂木の謎に迫りきれない暁人のもどかしさは、やがて恋にも似た想いに変化し…

2

わがままキッチン コミック

門地かおり 

年は近いが温度差のある2人と、年は離れているが同じ方向を向いている2人

恋愛体質でゲイのサラリーマンの熊木が恋した相手はデリカシーのないノンケのデザイナー・尚人。
ノンケの尚人は付き合いの果てには男同士でも男女と同様のセックスがあると信じていて、特に熊木に浮気疑惑を持って嫉妬に駆られるようになった後は、覚悟を決めて猛烈に誘いをかけてくるのだが、とんでもない理由で熊木がしり込みしていることは知る由もない。
2人の温度差がいいドタバタを生んでいる。

同時収録『一…

3

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

ケーキの甘みは痛みを中和するための小道具…?(妄想)

最終巻で透の記憶が戻ることは前情報として得ていたが、まさか初っ端からとは思わなかった。
しかしおかげで「過去の記憶を取り戻し、全生活史健忘状態にあった6年間の記憶をなくした透」を語り手とする本作は、『COLD SLEEP』とまさしく対をなす構造になっている。

『…SLEEP』で過去の自分に違和感を持ち不安におびえつつも新たな人生を歩み始めた透は、『…FEVER』では「現在の自分よりも愛され…

7

COLD LIGHT(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

印象に残るのは元凶たる母ばかり…?

前作『COLD SLEEP』の最後で一応思いが通じ合った二人のその後と、前作ではほとんど語られなかった過去の因縁が藤島啓志の視点で綴られる第2作。
前作でとにかく謎だらけだった二人の過去が次々と明らかになるため、藤島の透に対する複雑な感情と事情を説明できないわけが理解できるようになる点は心地よい(尤も、その内容にはさわやかさのかけらもない)。
しかし、彼らに多大な影響を与えた「藤島の母親」とい…

2

oyaji renaissance(合同誌) 小説

杉原理生  木原音瀬  名倉和希 

衝撃のハゲオヤジ受け合同誌

木原音瀬・名倉和希・杉原理生によるオヤジ(受け)本第2弾の1冊目。
名倉氏による衝撃のお題「その1.主人公がハゲであること。その2.主人公が30歳以上であること。その3.脇キャラにパンチパーマかリーゼントを出すこと」に果敢に取り組む3名の(といっても名倉氏は言いだしっぺなわけだが)繰り出す作品のまさしく三者三様ぶりが楽しい。

木原氏の『ラブ&キャッチ』に対する出題者・名倉氏のコメントは「抱…

3

ブリリアント★BLUE 1 コミック

依田沙江美 

美貌のアホは少し悲しい

主人公の章造が家業の工務店を手伝うために数年ぶりに実家に戻ってみると、そこに出入りする電気工の中に幼馴染みの七海がいた。ボーっとしたデブだったはずの七海は、なんだかすっかり美青年になっていた…。

とはいえ、性格や食欲が昔と変わるわけもなく(デブの原因は亡くなった母親に慣らされた食生活によるものであった)、七海はまるで20代後半とは思えないような幼さ・頼りなさを呈するいわゆる「アホの子受け」な…

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