Mさんのレビュー一覧

甘い恋の賞味期限 小説

あさぎり夕  穂波ゆきね 

思ったよりよかった!

 森本要は、恋に一途な大学生。
 そんな要は、失恋の寂しさのあまり大学のサークル顧問の津山聡史と関係を持ってしまう。
 津山は、完璧な美貌と学歴を持ち、異例の若さで准教授の地位を得た男で、学生の評判も上場。
 ところが本当の彼は、恋愛を「面倒」だと言い切り、人と必要以上の関わりを持とうとはしない不遜な性格。
 おまけに要に向かって、「身体の相性がよかったから付き合おう」と言うのである。

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Hard to hold―やっかいなアイツ 小説

暁由宇  石原理 

年下攻めの包容力!

 加納佑輔は、勤めていた職場の上司と関係を持っていた。
 けれど、その上司が結婚することになり、それをきっかけに留学の夢を果たすべく、海外へと旅立った。
 それから三年。
 留学を終えた佑輔は、新たな会社を立ち上げ、日本に戻ってきた。

 スマートで流麗な見た目の佑輔はとてもモテたけれど、留学中は授業と課題に追われ、最後にちゃんとした関係を持ったのは、留学前の上司のみだった。

 そ…

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嘘つきなキス 小説

早水しほり  祭河ななを 

さらっと読める切ない系

 貧乏大学生の裕太は、破格のバイト代につられ、自分とそっくりな――けれどお金持ちな先輩・幾美の身代わりを務めることになった。
 何でも、身体の弱い知り合いの女の子と、ひと夏を一緒に過ごさなければならないらしい。
 女の子――あやめはまるで妹のようなかわいらしい女の子だったのだが、その兄・克之は、裕太に対し、冷たい視線を向けてくる。
 克之は、幾美の遊びっぷりを知っていて、それで冷たい視線を向…

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きみは天使ではなく。 小説

真瀬もと  あとり硅子 

ギャップが面白い!

 アーヴィンは、貧乏な青年貴族・トマスの下へ、従僕として押しかけていった。
 実は、アーヴィンは過去にトマスにあったことがあり、トマスに恋心を抱き続けていたのだった。
 そんなトマスがピンチに陥っていると知って、無理やり押しかけるようにして、トマスのところにやってきたのだった。

 アーヴィンはついついトマスに告白してしまうものの、トマスは当惑するばかり。

 そんなトマスが陥った危機…

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イミテーションラブ 小説

本庄咲貴  宗真仁子 

身代わり……?

 アフター明けのホスト・八木勇人は、高級ホテルのエグゼクティブフロアから降りてきた男とエレベーターを乗り合わせる。
 男は勇人を見て、一瞬、驚いたような顔をするものの「ホストか」と蔑むように呟いた。
 それに怒った勇人は、男に名刺を押し付けると、「いつでも相手してやるぜ」とタンカを切ってしまう。
 勇人にしてみれば、ただの嫌がらせのつもりで、男が本当に現れるとは思っていなかったのだけれど、そ…

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切り札はI LOVE YOU 小説

須藤直希  赤坂RAM 

しっとりめ。

 マジシャンだった実父を幼い頃に事故で亡くした阿南詩文は、義父の非道な仕打ちから逃れるために、昔、父が暮らしていた街、ラスベガスへと渡った。
 父が暮らしていた街で詩文も生活をしたいと考えたのだった。
 ところが、ラスベガスに到着直後、詩文は薬を盛られ、身ぐるみ剥がされてしまう。
 お金もない、パスポートもない。
 けれど逃げてきた義父には練ラックを取られたくないため、領事館にも行けず――…

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好きになるということ 小説

谷崎泉  高座朗 

続きが読みたい!

 デザイナーの壱は自身の事務所の規模に合わない大きな案件を抱えて四苦八苦していた。
 ただでさえ、書類仕事は苦手で大学の同級生である綾子に任せきりなのだが、その綾子が音を上げるくらいの書類の量が積みあがり、いよいよ限界かと思われるような状況になりつつあった。
 頼みの綱は、「お前の傍にいたい」ただそれだけの理由で、壱のやっているデザイン事務所に、いくつもある会社の役員職を辞め、押しかけてきた灰…

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君が誰の隣りにいても 小説

月上ひなこ  山田ユギ 

再会話!

 江戸友禅の新鋭作家・日比野佑一には苦い過去があった。
 六年前、佑一は高校に勤める美術教師だった。
 ところがある日、新入生である少年に熱心に口説かれ、男同士である上に、先生と生徒という関係ながら付き合い始めることになったのだが、そのことが彼の母親にばれ、佑一は彼の将来のため「結婚して子どもを作りたい」という嘘をつき、別れたのだった。
 別れて六年が過ぎても、佑一は彼のことを忘れられずにい…

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チョコレートのように 小説

ひちわゆか  金ひかる 

うさんくさい男

 信頼していた同僚に、コンペ用に用意した企画を丸々盗まれる、という最低の経験をした京一は、橋の上で水面を酔った目で呆然と眺めていた。
 そんな京一に声をかけてきたのは、印象的な声をした謎の男・梶本。
「死ぬくらいなら、そのカラダ、俺によこせ」
 という梶本に、自分が身を投げる先が、この川の水の上でも、自分のベッドの上でもどちらでもよくなっていた京一はついついうなずいてしまう。
 梶本は、男…

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身勝手な狩人 小説

愁堂れな  蓮川愛 

腐れ縁のリーマンもの。

 一流の商社に勤める高瀬智嗣の秘密――それは高校時代に、好奇心から親友と身体をつなげたことがあることだった。
 それから六年――。
 当時の彼のことも思い出さなくなってきた頃、その親友――岩崎開が、新入社員として智嗣の勤める会社に配属されてきたのだった。
 六年間も音信不通であったのにも関わらず、開は何食わぬ顔で智嗣を自宅へと誘い、そのまま「セックスしよう」と言ってくる。
 そんな開に智嗣…

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