Mさんのレビュー一覧

闇夜のサンクチュアリ 小説

高岡ミズミ  高階佑 

BLじゃなくてML!

 新人刑事の真壁は、幼い頃に誘拐された過去を持つ。
 その際、出口のない暗闇に、丸二日間監禁されていたため、暗闇は今も苦手であった。
 そんな真壁は、暴力団対策の四課に配属されていた。
 そしてそこで傷害事件が起こる。
 襲われたのは、ヤクザの顧問会計士を務める男で、真壁はその捜査のために、新興ヤクザ・新堂組に赴く。
 そこで現れたのが、若頭補佐で若くして組に君臨する北島だった。
 先…

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傲慢な王子といらいら姫君 小説

森本あき  小椋ムク 

まさかの続き物

 雑誌でチラッと写っていただけの景色を見に来た月朝。
 そこは、、北欧の小さな島で、親友の風雅を誘って卒業旅行にやってきたのだ。
 風雅は、性善説を信じているような素直でまっすぐな青年で、何でも疑ってかかる月朝とは正反対。誰の言われたことでも素直に信じ込んでしまう。ところが、それでいて自分を決して曲げることがないから、口の悪い月朝でも遠慮なく何でも口にすることができた。
 けれど、島に着いて…

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絵本作家の恋 小説

藤崎都  陸裕千景子 

ベタだけどいい話

 絵本作家の高坂遥人の甥っ子は巷で話題の人気俳優・高坂奏汰。
 奏汰は、遥人が描いた絵本が映画化された際に、主役をやったことで子役とデビューし、そのまま人気俳優へとなってしまったのだった。
 そんな奏汰は幼い頃「遥人と結婚する」とぐずって聞かなかったことがあった。そんな時、しかたなく遥人は「二十歳になったら」と約束してしまったのだった。
 すると、奏汰の二十歳の誕生日当日、ロケを無理やり抜け…

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運命的恋愛~ドラマティック・ブルー~ 小説

榊花月  小路龍流 

ぼんやりだけどしっかり者な受け

 国束は、人の運命のカタチがなんとなく見える力を持っていた。
 そして、その能力が原因で、アイドルのこれからを見るために、テレビ局へと呼び出される。
 そこで知り合ったのは、イケメン敏腕プロデューサー・永嶺と、傲岸不遜で他人を寄せ付けない雰囲気を持つ大手芸能プロダクション社長・津嘉山。
 実は国束は、自分が恋する相手と巡り会うと世界が青く染まって見えるのだった。
 永嶺と初めて対面した際に…

0

犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

受けがぐるぐる。

 真面目な数学教師・鮎川の親友は、官能小説家の不破。
 鮎川は、酔って階段から落ちそうになったところを、不破に助けられ、その不破が利き腕を骨折したことから、不破の仕事を手伝うことになる。
 それは、不破の小説――もちろん、官能小説の後述筆記であった。
 やってみるまではなんともないと思っていた鮎川だったが、実際にやってみると、不破の唇が快楽の世界をつむぐたびに、不破を意識してしまい、叫びたく…

1

片翼の皇子(上) 小説

矢城米花  伊東七つ生 

下巻を用意してから!

 広大な領土を誇り、権力を恣にした翰帝国。
 佳宵は、その帝国の皇子だったけれど、十三歳の時に、異形の姿となってからというもの、貴人の館で、賓客に供されるようになってしまう。
 佳宵は、銀髪に特殊な眼光をしていて、背に羽が生えてしまっていたのだ。それは、佳宵の母親が、鳥と不義をなした証でもあった。
 それ以来、性奴として扱われる佳宵であったが、国の危機により、北方の異民族・匡祖氏へ下賜される…

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静寂に愛は降りつもる 小説

牧山とも  Asino 

薄幸系な受け

 海聖は、三年前、自身の母親が父親を殺してしまうという凄惨な事件をきっかけに、心に深い傷を負った。
 唯一残った肉親である年の離れた姉は、そのまま海外で仕事を続けることを選び、姉の親友である青年実業家の藍原のところに預けられることになった。
 海聖はそれすらも、姉に裏切られたように感じられ、一切の人を信じられなくなってしまう。
 ところが、藍原はそんな海聖を時間をかけて見守り、保護し、どんな…

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誘惑の果実 小説

弓月あや  カワイチハル 

シンデレラストーリー

 千尋は、幼い頃、妾だった母に捨てられ実父の桐江家に引き取られて生活していた。
 けれど、実際はぼろぼろの離れで生活され、本妻からは蔑まれ、心無い言葉を投げつけられ、虐げられ生活をする日々。
 そんなある日、千尋は父の命により、仕方なく桐江家主催のパーティーに出席した。
 そこでも、他人の好奇の目にさらされ、陰に隠れるようにしていた千尋だったが、千尋の整った見た目を日ごろからやっかんでいた姉…

2

他人同士 2 小説

秀香穂里  新藤まゆり 

続きを用意してから!

 好みの男が抱くはずが、酔って逆に抱かれた屈辱の夜――。
 次こそは自分が抱きたい、と考えるものの、年下のカメラマン・暁と編集者の諒一は、はなんということはなく、元通りの普通の日常を送っていた。
 あれ以来、肉体的な接触はなく、変わったことといえば、当初のお試しの三ヶ月が過ぎ、家賃の代わりに暁が食費を持つようになったくらい。
 相変わらず、豹変した夜の記憶などないように、かいがいしく諒一の世…

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夢をみてるみたいに(文庫) 小説

崎谷はるひ  せら 

ベタなお話でした。

 未来美紀は大手総合アパレルメーカー勤務。
 専門学校在学中に、入社面接を受けたのだが、倍率も高く自分よりも高学歴で才能もある男がたくさんいる中で、どうして自分が受かったのかよくわからない。
 おまけに、未来はその時に、テンパった挙句、自分がゲイであることを公言してしまったのである。
 そんな未来を受け入れてくれた職場で、職種上ほとんどが女性である先輩方からもかわいがられている。
 そんな…

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