Mさんのレビュー一覧

華やかな迷宮1 小説

松岡なつき  よしながふみ 

中世ロマネスク。

 叔母を頼って王宮へやってきた青年貴族・ガブリエル。美しい姿と心の持ち主、ガブリエルは「天使の貴族」と呼ばれるが、彼の存在は、快楽に倦んだ王宮でいきなりの嵐を呼び、決闘を申し込まれることとなった。
 決闘には立会人が必要で、彼はその任を陽気な騎士ベルナールに頼むことになった。
 そこには、時の王、アンリ三世の思惑も絡んでいたのだが、それとは関係ないところで、二人の友情は次第に深まっていく。

3

若君様、ご乱心 小説

大槻はぢめ  宮下キツネ 

本当の気持ちは……?

 名門橘家のご嫡男・光樹は高校一年生。
 名門橘家の威光もあってか、学校ではたくさんの人に声をかけられる日々。
 けれど、光樹はそんな人々を本当は鬱陶しいと思っていた。
 そんな時、頼りになるのが、「下僕」の暁也。
 光樹の大切な「ファーストキス」と「初エッチ」を騙して奪った彼に、光樹が怒って「下僕」にしたのに、どういうわけだか暁也は学園の人気者で、暁也がやって来るとみんな、光樹に声をかけ…

0

いばらの檻 小説

小川いら  甲田イリヤ 

すれ違いの果てに

 大学で助手をしている嶋田智春は、同居し、養子縁組までしていた恋人である本庄省一郎を彼の元妻と一緒に交通事故で失ってしまう。
 その後、悲しみで打ちひしがれた智春は、残された本庄の息子である和人と省一郎の後を継いで研究を続けていくために、省一郎の書斎にあるものをいつでも見せてもらえること、を条件に和人と同居し始めた。
 和人も智春のことを慕い、最初のうちはうまくいっていたのだが、一緒に暮らし始…

1

愛しの暴君 小説

織田戎里  冬杜万智 

暴走禁止!!

 高校生の頃からワガママな王様のような相良を愛している野山は、気まずくなって別れた高校卒業から9年後のある日、たまたま中途採用の面接にきた相良と再会した。
 それ以来、あの気まずくなった日のことを忘れたかのように、野山の家に入り浸り、野山にわがままを言う相良を野山は真綿でくるむように許してきた。
 しかし、それはあくまでも友人として。
 あの気まずくなった事件以来、野山は相良に「自分の恋心を…

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真夜中の吸血鬼 小説

水碕夢見  羽根田実 

ファンタジーなBL

 時は、西暦2019年、今まで架空な生き物とされていた吸血鬼が突如、その姿を現した。
 吸血鬼の食料とされた人類は急激に数を減らし、十年の間に8割になった。
 混乱に混乱を重ねたのち、2030年、連合軍はようやく対策部隊を創設した。

 そして、その対策部隊に所属するのが、鳴海旭。
 旭は、15歳の時に、勝手に孤児院から軍に売られて入隊していた。
 基礎訓練が終わり、今日からマンツーマ…

1

嘘と本音としょっぱいキス 小説

桜木ライカ  樹要 

せっかく我慢してたのに!

 可愛いけれど自覚が足りない高校生・早田聖とガタイの大きくなった無愛想な高校生・庄内宗典は、隣の家に住む幼なじみ。宗典の3つ年上の兄・久志と3人、兄弟のように育ち、聖は末っ子だった。
 ところが、最近、宗典が聖を避け始めた。いつまでも昔のまま、聖は「テン」と呼んで仲良くしたいのに、無視されてしまう。
 けれど、それには宗典の側にも事情があって……。
 一足先に、宗典は聖への恋心を自覚してしま…

2

したたかに純愛 小説

佐々木禎子  不破慎理 

負けず嫌いな二人は……?

 残業が終わり、ようやく帰宅するところだったコピーライターの透がタクシーを止めようとすると、割って入った男がいた。
 それは、高校時代のライバルであり、今は有能な高級外車のディーラーである瑞彦だった。
 学生時代と変わらず、強引でマイペースな瑞彦は、「一度キスしたこと覚えてる?」と透に迫ってくる。
 今では本当は学生時代から、瑞彦に惹かれていたことを認めていたが、自分の中にある弱い自分を認め…

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傍に在るなら、犬のように 小説

魔鬼砂夜花  大黒屋りんご 

隠された過去にあるもの……

 母親に連れだされ施設を出た伸幸は、手紙と地図だけを渡されると、また、母親とはぐれてしまう。その地図の通りに伸幸が行くと、不思議な会社に辿り着き。
 そこにいた人に、あっという間に名字も歳もバラバラな住人達の住む家に連れて来られてしまう。
 手紙に書いてあったのは、そこにいたヤクザな家主が「父親」だということで、そこから奇妙な居候生活が始まる。

 最初、ダメな母親を持ったばかりに、施設に…

1

光の世界 小説

榊花月  片岡ケイコ 

真昼の瞳で見るものは……?

 角膜移植で視力を取り戻したばかりの真昼は、青春を謳歌しようとしている高校生。
 そんな真昼の前に現れたのが、端正な美貌の大人の男、久野木。
 真昼を遊びに連れ出してくれる大人の男に、真昼は次第に夢中になって、久野木と付き合い始める。
 けれど、久野木には何か秘密があるようで、笑っていても瞳の奥は笑ってなくて、どこか真昼は不安を抱えていた。

 そして、ある日、二人でデートをした帰り道。…

1

いつでもハネムーン 小説

月野りんこ  滝りんが 

実は本当に不器用なのは……?

 上がり症の邦夫は、就職試験の面接会場でがちがちに緊張していた。
 そして、邦夫には上がり症だけでないやっかいな癖があって……緊張すると、勃ってきちゃうのだ……。
 そうすると、どうしてもHしたくなっちゃって……
 だからこっそり人のいない応接室に忍び込んで一人Hしてたところを、先にいた男の人に見られてしまう。
 そして、そのまま犯られちゃって……
 でもおかげで、緊張せずに面接に臨めて…

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