Mさんのレビュー一覧

恋愛依存症の彼 小説

天野かづき  陸裕千景子 

優しいラブラブ

 盲腸で入院中の姉の見舞いのために訪れた病院で、大学生の匡平は、「インプリティングシンドローム(通称:IPS)」という病気の患者に一目惚れされた。
「IPS」とは、発病後、最初に目が合った人を好きになってしまう原因不明の病気。
 あろうことか、匡平はその患者である建築家・巴川に一目惚れをされてしまう。
 IPSの患者は、発病後数日は一目惚れした相手の傍にいないとパニックになってしまう、という…

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ブラック・オパール 小説

吉田珠姫  みなみ恵夢 

ちょっと特殊な話なので注意が必要!

 ましろは、一年前より以前の記憶がない。
 それどころか、カップラーメンにお湯を注ぐ、歯を磨くなど、一般的なことも満足に出来ないほど、生活能力皆無。
 おまけに、同居している叔父の有吾に外界との接触を禁じられ、外出する時には帽子にマスクにフードで、まるで不審者のような扱い。
 自分の顔も満足に見た事ないましろは、自分は不細工できっと見るに耐えない顔をしているんだと考えていた。
 おまけに何…

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血鎖の煉獄 小説

秀香穂里  奈良千春 

近親相姦ネタが無理な人は無理

 心療内科医の国友は、16歳の時に「あんたの子だから」と言われて、息子を預けられた。
 それは、二つ年上の女の人と関係を持ち「生がいい」と言われてできた結果の子供だった。
 その子供・悟ももう二十歳。
 大学生とモデルという二足のわらじを履き、順風満帆な人生を歩んでいるように思えていた。

 ところが、国友が酔っぱらってしまった同僚を自宅に連れ、玄関先で押し倒されそうになっているのを見て…

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純愛ロマンチカ 3 小説

藤崎都  中村春菊 

ただひたすらいちゃいちゃ……

 この本は、漫画の「純情ロマンチカ」のウサギさんが妄想で書いた美咲を題材にしたBL小説です……という前提のお話。
 ということで、とにかく甘いです。
 ええ、もうそれはそれはゲロ甘です。
 一般庶民にはついていけないくらい甘いので、少々眩暈がするレベルです。食傷気味……。

 今回は、小説中のウサギである秋彦が、とある大きな賞を受賞してそのパーティー会場での話。
 秋彦は最後まで美咲を…

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青に沈む庭 小説

朝丘戻  山田シロ 

現実の痛み

 これは絶対しっとり系のいい話だ! と思って読んだら、やっぱりしっとり系のいい話でした。
 こういうので当たりを引くとワクワクしますよね!

 物語の主人公は岩瀬一。
 一って書いて「いち」。

 一には真という姉が一人いて、その姉は一度、二十歳の時に結婚し、その三年後に離婚した。
 一は、その姉の元夫である元義兄のことが大好きで、元義兄の玖珂逸人の元に通い詰める日々だった。
 逸…

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煌く砂漠の聖娼 小説

上原ありあ  竹中せい 

細かい設定がめちゃくちゃ……

 独特な神話的世界観が今もなお息づくカースィム。
 大学生の彰斗は、以前、近所に住んでいた知り合いの老婦人から託された美しいダイヤのネックレスを持って、神殿を目指していた。
「いつか神殿に返してほしい」と言った老婦人は、どことなく日本人ではないような顔をしていて、不思議なスパイスの香りがするお茶を彰斗に振る舞ってくれていた。
 そんな老婦人との約束を守るために、彰斗はわざわざヒッチハイクをし…

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黒い夜の陰謀 小説

あすま理彩  音子 

やってるシーンが相当長い……

 弁護士の白川佳純は、黒い噂のある若手代議士の犯罪を裏付ける決定的証拠を掴んでいた。

 しかし、追い込む寸前で事故に遭い記憶を失ってしまう。

 佳純が目覚めたのは、浩基という恋人の部屋で、記憶を失う前から佳純と恋人同士だったのだ、という彼は何くれと佳純の世話を焼いてくれる。
 ただ、佳純を外に出すことだけは絶対にしなかった。
「近所の買い物くらいなら自分で行ける」と佳純が主張しても…

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愛で濡れる花 小説

高峰あいす  竹中せい 

読むのしんどかったです。

 イベント企画会社の元バイト、今は正社員として働く基樹は、やる気だけは一人前。未だにバイト気分が抜けず、言葉遣いも適当。それでも失敗してもくじけない前向きさだけは、いっぱし……とあれば、上司の頭痛の種の一つだった。
 そんな基樹が、フラワーアレンジメント会の寵児・古柳の担当に大抜擢される。何でも、先方が履歴書を見て、基樹を「ぜひに」と希望してきたらしいのだ。
 さすがに、社会人としては半人前の…

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凛花は夜に散らされる 小説

あさひ木葉  音子 

大分イカレタ攻め!

 警視庁公安部に籍を置く紀藤亮二は、冷酷で強引な捜査を行っていた。
 そんな自分に反発する上司がいるのも理解の上。
 それでも自分のやったことに対するおとしまえは自分自身で付けるし、部下に責任をなすりつけようとも思わない。
 また、持って生まれた中世的な美貌を生かして、男と寝るのも常套手段だった。
 とにもかくにも、自分の使えるものは全て使い、自分一人だけで捜査を行う。

 そんな紀藤…

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兄弟にはなれない 小説

桜木知沙子  山本小鉄子 

好きな人と兄弟……?

 ゆきずりで一夜を共にした相手と再婚相手の息子として再会!?
 そんな最悪の出来事に遭遇したのは翼。

 動揺する翼と裏腹に、四歳年下の新しく弟になる予定の上総は平然と、自身の母親のためにも、この結婚については反対しないでくれ、と言ってくる。
 当然、自分の父親にも幸せになってもらいたい翼は、反対するつもりはなかったけれど、上総と距離を取りたいがために、自身だけ「別に家を構えようと思う」と…

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