Mさんのレビュー一覧

この愛、売ります 小説

妃川螢  一馬友巳 

こじれにこじれて。

 哉都の前に突然現れたのは、かつての大学の同級生・汐崎。
 彼は、哉都と彼の兄が愛人関係にあると思い、「関係を解消してくれ」と言いに来たのだった。

 確かに哉都は、「ジゴロ」を仕事にしていて、愛と身体を売ってはいたけれど、彼の兄とは関係を持ったことなど一切なく、完全に汐崎の勘違いであった。
 けれど、はなから哉都の言い分など聞く耳を持たず、手切れ金まで差し出して自分の思い込みだけで話を進…

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弁護士様の恋愛事情 小説

みさと美夕稀  宮沢ゆら 

してるだけ。

 都内最大手であるアール法律事務所の弁護士・三枝彰と、少数精鋭である綾小路法律事務所の弁護士・西園寺司は、裁判では原告・被告に分かれて戦うライバル胴師であるが、プライベートでは恋人同士。

 という設定の話。

 えーっととりあえず、この話は作者さんがどこかに一回書いてた話のようで、いきなりくっついた二人から始まる話。
 なので、馴れ初めとか全然わからないので、二人のいきなり始まるラブラ…

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高潔であるということ 小説

砂原糖子  九號 

よしあしはわかれそう

 真岸悟は、今、ある作戦を決行しようとしていた。
 それは――復讐だった。

 昔、真岸の家の隣に住んでいた老人がいた。
 老人は、どこからともなくごみを集めてきていて、家はごみ屋敷となっていた。
 そこにおいてあったものに興味を惹かれた弟に付き添うように、真岸は、その老人の家に出入りするようになった。

 ところがある日、その老人が轢かれて殺されてしまう。
 ひき逃げだった――

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お嫁さんになりたい 小説

黒崎あつし  高星麻子 

一途な男の子はかわいい!

 未希は、幼い頃から女の子として育てられてきた。
 それというのも、未希の母親借金のカタにはあるお金持ちの愛人として無理やりさせられて、その男が亡くなった後、その男との間の子供である未希をつれ、その男の正妻から逃げるために、金で戸籍を買い、たまたま買った戸籍が母娘のものだったため、未希を女装させて育てたのだった。

 ところが、その母親が亡くなった直後、未希は正妻に見つかり、以来、取り引き相…

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兄弟恋愛 小説

李丘那岐  田倉トヲル 

ほっこりした恋愛話

 俊也は、幼い日の桐を助けたことが縁で、妹・美姫と共に、佐倉家に引き取られた。
 佐倉家は少し変わった感覚を持つ両親の家で、実子である桐と藤の双子。
 それから、桐の誘拐をきっかけに引き取られた俊也と美姫。
 そして、両親が早くに他界したため、引き取られてきた桐と藤の従兄弟の寛吉。

 多忙な両親はほとんど自宅に帰ってくることがないため、その五人の兄妹で日々、生活をしていた。
 その中…

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捜査一課のから騒ぎ 小説

愁堂れな  相葉キョウコ 

続き待ちです。

 警視庁捜査一課に所属する結城は、親友のハワイでの結婚式に出向いた帰り、これから新居となる友人が買い、売れずに残ってしまい結城が借りることになっていた家へ辿り着いた。

 するとそこには、信じられないことに同期で係りまで一緒という森田がいた。
 彼は親友の結婚相手である新婦からこの家を借りる約束をしたのだ、という。

 完璧主義で生真面目で、周囲からやや浮いている結城に対して、楽天的で大…

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不在証明~アリバイ~ 小説

愁堂れな  稲荷家房之介 

サスペンスモノ。

 刑事の秋吉満は、警視庁捜査一課から突然、西多摩署への異動を命じられた。
 まさにそれは左遷としかいえないもので、身に覚えのない秋吉は疑問に思うが、そもそも出世にはそんなに興味がないため、新しい職場でも周囲に合わせてやっていけばいいか、と思っていたのだが。
 どうにもこうにも壁がある。
 当初は、所轄にありがちな本庁嫌いに対するものかと考えたのだけれど、それにしては壁が厚すぎる。

 そ…

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コイビト偏差値 小説

成宮ゆり  水名瀬雅良 

押せ押せな年下攻め!

 高校教師の折口は、昔の恋人の結婚式に出席し、まるでヤケのように騒いで飲んだ。
 その帰り道、前後不覚になってしまい道の真ん中に座り込んでしまった。
 目覚めた時にはホテルにいて、折りしも自分を連れ込んだのは見知らぬ自分好みの男。
 一夜限りのことだから――と折口は乱れに乱れ、好き勝手なことをささやき続けた。

 翌日、最悪な気分で目覚めると男はおらず、一人でホテルを後にすることになった…

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純白の条件 小説

雪代鞠絵  みろくことこ 

ちょっと未熟。

 高校生の羽根は、身体に大きな秘密を抱えていて、それゆえ、本家の長であり、医師でもある冬月に診てもらっていた。
 診察と称して、毎週土曜に羽根と冬月は出かけていく。
 一方、冬月の弟である日夏は、羽根に対して冷たく当たっていた。
 昔は幼馴染みとして、じゃれあう仲だったのだが、高校生になり、「身体の秘密を知られてはいけない」という理由から、冬月の命令で日夏だけではなくすべての人間から距離を置…

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ありえないキス 小説

神奈木智  高星麻子 

三角関係ではなく……?

 篠原智哉は、清潔感のある美貌で近隣の女子高生にも人気。
 今はある事情から、誰かと親しく付き合うことを止めているが、智哉に対する手紙や贈り物は後を絶たず。
 智哉自身が直接受け取らないためか、友人である滝沢征司の手を介して持ってこられる。

 その中の一つ。
 滝沢が「男からのものだ」と言っていた手紙の差出人の名前が「神代有紀」であるとわかった瞬間、珍しく智哉が「返事を書く」と言いだし…

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