Mさんのレビュー一覧

間の楔 1 帰って来た男 小説

吉原理恵子  道原かつみ 

今後の展開しだい

 いきなり、扇情的なシーンから始まる物語。
 男がつるされて、中におもちゃをいれられて……。
 どうやら他の女に色目を使った罰を受けているようで、男の名前も、外見的な描写も一切ない。

 そして、シーンが切り替わって、惑星全体の話になる。

 そもそも惑星自体が娯楽のための星で。
 また更に、その惑星の中の一部に倫理も禁忌もない本能と欲望の街と化したスラム街・ケレスという街があって。…

2

ホームドラマ 小説

剛しいら  本間アキラ 

家族のカタチ

 主人公は、節操のなさで、有名な医師・八千草毅。
 女でも男でも、手当たりしだい食ってしまい、大学病院から追い出され、商店街の中で、医師をやっている。
 そこは、ガラの悪い土地で、保険を持ってない人間や、保険で診療できないような怪我をした人間が訪ねてくる。
 そこに、突然、昔関係を持った女が訪ねてきて、「あなたの息子」と言って、三歳になる空汰を託され、教育に関しては常識人であった毅は、子供の…

1

運命の男 小説

五条レナ  円陣闇丸 

男の話。

 高校生の時から何かとライバルとして競い合ってきた藤堂哲明と伊織真幸。
 だが、卒業間際に、藤堂とした賭けに伊織が負けて、大学卒業と同時に藤堂が起こしたイベント企画会社に誘われて入社してから、二人の関係は変わった。
 伊織は、以来十年近く秘書として公私共に藤堂をサポートしてきたのだった。内心の想いを秘めたまま。
 ワンマンで破天荒な社長を支える冷静沈着で、有能な秘書――誰の目にもそう見える伊…

2

物の怪小町 小説

綺月陣  羽根田実 

ちょっと脱線??

 オカマバー「物の怪小町」で働く佐々木京一は、人と関わることが苦手な青年。
 三ヶ月前に無理やり、以前働いているバーから、「物の怪小町」のバーのママに引き抜かれた整った顔の青年。
 ところがある日、常連の客が連れてきたのは、高校時代に京一が憧れ、普通に話をすることすら叶わなかった光橋航洋。
 店のナンバーワンといちゃいちゃする航洋を見て、つい京一は、また要らぬ言葉を口にしてしまう。
 とこ…

2

ヤシの木陰で抱きしめて 小説

愁堂れな  片岡ケイコ 

ファンタジー!?

 エリートビジネスマンな佐伯祐一は、ハワイでの結婚式を控えながらも、仕事が架橋で十分な時間が取れず、ハワイへの出発の日程をずらしてしまった。
 何とか結婚式には間に合うぎりぎりの日程でハワイに訪れたはいいものの、先に行ったと思っていた花嫁はいない。
 それどころか、「あなたと結婚する自信がなくなりました」のFAX一枚で、実は、出国すらしていないことを知る。
 結婚休暇どころではなくなった祐一…

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普通ぐらいに愛してる 小説

久我有加  橋本あおい 

ヘタレ×ツンデレ

 イベント会社に勤務している広記は、仕事を通して、高校時代の同級生・北條と再会する。
 北條は、毎日のように広記に対して「好き」だの「きれい」だの言ってきたくせに、高校卒業後、一度も連絡をよこさない男であった。
 再会後、仕事の打ち合わせであるのに関わらず、高校の頃と変わらない調子で口説いてくる。
 けれど、その言葉のあまりの軽さに、もちろん広記は信用できない。
 だからついうっかり口にし…

1

黒豹の騎士~美しき提督の誘惑~ 小説

橘かおる  つぐら束 

少しちぐはぐ。

 人工知能を擁する最新鋭の「黒船」を保有する傭兵の来栖牙。
 軍事大国アリストを訪れた牙は、海軍で艦長を務める提督・ルロイから、丁重な歓迎を受ける。
 実は牙は失われた小国アシハラの出身で、その国は技術大国として恐れられたのだが、何らかの事故か内乱か理由不明の爆発で、すべてを失ってしまったのだった。
 そして、その技術の結晶が、「黒船」であった。
 失われしアシハラの技術で作られた「黒船」…

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幾千の好きと嫌いを繰り返し~身代わり花嫁の恋~ 小説

柊平ハルモ  上田規代 

身代わり??

 十五歳の時に、母と死別し、そりの合わない叔母と生活していた和依。
 そこに、和依を引き取りたいと、母の生前、援助を受けていたという男・弦馬が現れる。
 当然、和依は戸惑うけれど、母に対して思うところのあった叔母とうまくいってなかったことや、デザイナーである弦馬がスランプに陥り、母に似た和依の力を必要としていたことから、その条件を受け入れる。
 それから弦馬と共に暮らしていた和依だったが、次…

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TOKYOジャンクEX ラブ・ミー・テンダーⅡ 小説

ひちわゆか  如月弘鷹 

ラストがよい!

 サクヤになったまま、朔夜に戻らなくなったサクヤを、何とか朔夜が戻ってきたときのために学校に行かせて、他の男のところに行かないようにするために、時々は抱いてやって……ということを繰り返して何とか日々を送っていたのだけれど、一向に朔夜が戻ってくる気配はない。
 そんな時、サクヤが「自分の名前を当てたら昨夜を返してやる」と恭介に言ってくる。
 朔夜とサクヤが同一人物であるということが認められない恭…

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堕ちた青い鳥 小説

  亜樹良のりかず 

会社を守るために……?

 水城恭吾の勤めるモーターサイクルメーカーが、外資系の投資ファンド会社によって買収されてしまった。
 新社長は、そのファンド会社の幹部・クラウス・コンラッド。
 綺麗な顔とは裏腹の、会社を解体することによって利益を生み出すファンド会社のやり手の男だった。
 社長秘書としてそのまま残された水城は、会社の存続と想い人でもある前社長を守るために、水城はコンラッドに近づき、情報を得ようとするも、コン…

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