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英田サキ 奈良千春
むつこ
エスシリーズの三作目です。 ハードボイルドなタッチで描かれた、ダークなストーリーです。 主人公は、特殊任務についてる警察官の椎葉。クールビューティな受です。 攻は、エス(スパイ)となって椎葉に協力している宗近。懐のデカい大物ヤクザです。 今回、宗近の過去が明らかになり、宗近の弟やら敵対組織のトップやらといった新しい登場人物も登場して、キナ臭さが増してます。 これほんまにBLですか?と言いたくなる…
エスシリーズ四作目にして完結編です。 濃厚な一冊となってました。 すべての登場人物に、一つのゴールが用意されてます。明確で安定したゴールではないけれど。 不満はあります。 正直このシリーズは、一作目が一番面白かったと思う。巻を重ねるごとに、椎葉のヒリついた魅力が失われていったように思う。 三作目と四作目で大物脇役として登場した五堂は、その内面がキチガイじみすぎてて、魅力が解りづらかった。 脇役の魅…
水原とほる ひたき
痛い水原とほるが炸裂してる作品です。 痛いのが大好物という方なら、是非。 戦後の横浜の中華街を舞台にしたお話ですが、水原とほるさんのストーリーテラーぶりが如何なく発揮されていました。 主人公は日本人で天涯孤独となった晶。台湾人で幼馴染みの敬生と付き合いながら、横浜中華街で仲買人の仕事をして生きている。 そんなある日、中国からきた凱士と出会う。 凱士は瞬く間に中華街を掌握し、台湾人の仕事を圧迫して…
水原とほる 小山田あみ
水原とほるさん自身があとがきで『バイオレンスラブ』と書いてましたが、まさにそんな感じ。 お人好しの史也くんとろくでなしヤクザの鷲谷の関係はバイオレンスです。 だいたい命を救ってあげた見返りが、レイプと暴力と束縛による支配って可哀想すぎるよ。 でも今回の作品は、妙に笑えた。鷲谷が突き抜けたろくでなしだったからだと思う。 鷲谷は不器用なサディストだ。 鷲谷は史也に次々とモノを買い与えて愛情を見せてるの…
水原とほる 町田九里
『絵しか愛せない画家の卵と、絵を愛せない画商』って、めっちゃそそるキャッチフレーズにゾクゾクしました。 最初はかなり面白かったです。 絵を描くために愛人契約を受け入れる主人公の姿はありがちながら、今後の下克上を予感させてくれてワクワクします。 それだけに後半で失速したかなァと。画商の抱えてたトラウマがベタベタすぎた気がする。 あと、水原とほるさんらしく、初エッチは痛いサディスティックなものだった…
夜光花 水名瀬雅良
美形の喫茶店のマスターの三沢玲人と、そこでバイトする生真面目な大学生、鳥羽秀一の話です。 三沢玲人は泣いたことがない。ときどき制御できない激しい衝動に襲われ、キレて、破壊衝動が起きてしまう。 過去にあった事件のトラウマのせいなんですが、彼はそれを封印して生きています。 ある日、酔った勢いで、玲人と鳥羽は寝る。 玲人のヒネクレっぷりと好対象で、鳥羽はまっすぐです。 鳥羽のまっすぐさに少しずつ癒され…
ひちわゆか 松本テマリ
ひちわゆかさんはSMの何たるかをよく知っている…心底感動し感嘆した一冊です。 痛くはないです。 精神的な責苦を中心とした羞恥プレイ系のSMストーリーです。 私は羞恥プレイがそんなに好きなほうじゃないんだけど、それでも読みながら一人エッチしようかと思うぐらい(オイw)、キました。今までも色々とドエロなBLは読んでますが、はじめてでした。ヤバいっすw 主人公はクールビューティな匠。 とあるきっかけで…
水原とほる 立石涼
面白かったです。 水原とほるさんは作風が一定で安定してるので、私にとっては、安心して手に取れる作家さんの一人です。 かなり痛い話です。 とある組織のヤバい取り引き現場を目撃してしまった千紘は、拉致監禁される。 その組織のリーダーが冷酷なサディストの三橋で、千紘はペットにされ、かなり痛い凌辱の日々がはじまります。ほんと痛いです。さすが水原とほる。 そんな生活のなかで出会ったのが、三橋と一緒に仕事をし…
今市子
全体的に古いなァと感じました。 絵も、話の中身も。 それが逆に新鮮でした。 表題作はいとこ同士の恋の話です。 親に知られることの不安や、関係を周囲にバラせないことの苛立ちや焦燥感などを、じっくり書いてます。 雰囲気は暗いし、主役二人が現実感ありすぎて萌えは感じられない。 けど、こういう話、好きだなーと思った。 最近の、ホモなんて当たり前、すぐにエッチになだれ込んでアンアンいってハッピー、みたいな…
依田沙江美
ぜんぜんハードボイルドじゃない34歳のハードボイルド作家と、しっかり者の高校生のお話です。 年の差カップルなんだけど、高校生がしっかりしてるのと34歳がしっかりしてないので、そんなに年の差があるように思えませんでした。 二人は隣人同士です。 優しくてあたたかくて切なくなる、いつも通りの依田ワールドでした。 あーー大好き。 癒しの一冊ですね。