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かわい有美子 今市子
むつこ
「狂え、俺に焦がれた歳月の分」 ↑こ、このセリフ…。 ゾクッとしました。 リアルで言われたら吹き出しますが、やっぱ小説はいいねぇ。はい、狂わせてもらいます!と受けの変わりに返事しておきました。 このセリフが似合いすぎてしまうのが、主人公の九鬼(攻)です。 ツンデレコンビです。 といっても攻めの場合はデレながらも俺様。メロメロとかヘタレるとかじゃないです。彼にそういうデレは要らないと思った。「ゆっ…
日高ショーコ
私的絵柄ナンバーワン漫画家さんの、日高ショーコさん。 この作品もまた素晴らしかった。なんでこんなに美味しそうな裸体を描いてくださるのでしょうか。あと服のシワとか。舐めるようにじっくりスーツのシワを眺めニヤニヤしてるなんて、親に知られたらどうしよう。読むのに時間がかかって仕方ないです。 表題作は幼馴染みモノです。私のツボだ。 思いを打ち明けあわず、むしろ相手を憎んでるかのようにオナニーのしあいっこ…
音理雄 ヒマワリソウヤ(日輪早夜)
いやはやヤラレタ。 ぶっちゃけ最初の数ページで『うわ…地雷踏んだ…』と思っちゃったんですよ。文章が下手だったし、ストーリーにも期待できそうになかったので。脈絡のないヤオイなドタバタ劇とセックスを読まされるのかしら…うう、と。 いい意味で裏切られました。文体には最後まで馴染めませんでしたが、良作でした。 主人公は高校生(受)。ありがちな、バカでヤンチャで向こう見ずな高校生です。 攻は、28歳の金持…
ひちわゆか 稲荷家房之介
ひちわさんのセックス描写、好きな人はものすごく好きなんじゃないかなァ。 というのは、羞恥系のライトSMが好きな人の趣味ど真ん中なんですよ。言葉攻めでさんざん恥ずかしがらせて、いじめてなぶって盛り上げて、最後はグズグズになるまで優しくする、という。私の趣味からは微妙にズレるので、萌え萌えにはならないんですが、うめぇなひちわさんたら、と感嘆しながら読んでます。 導入部分はそういうエロエロセックスからは…
水原とほる 有馬かつみ
トチ狂ったエロジジイがキモくて怖かったです。 作品全体から大正とか昭和初期ぐらいのセピアな雰囲気が漂ってきます。もちろん携帯電話とかが出てくるから時代は現代なんだけど、水原とほるさんはわざとそういう空気感を演出してるんだと思う。妙に淫靡な雰囲気です。 杉原とほるさんにしては珍しく痛い度も低い。 主人公は日本画の大家のところで内弟子をしている紗希。還暦をこえた日本画の大家とは、体の関係がある。 こ…
月村奎 橋本あおい
最近『このBLがやばい!』という本の2008年度版と2009年度版を手に入れました。 正直あまり参考にならなかったんだけど(ちるちるのほうが参考になりますー)、この本は、2008年度版の「読んでおきたいBL小説」の中で、初心者へのオススメ作品として紹介されていたもので、買ってみました。 確かに良作でした。 主人公にはずっと片思いしている相手がいる。元大学の先輩で、今は弟の担任の先生をしてる人だ。…
榎田尤利 石原理
ついに最終巻です。 やっぱりこういう結末だったか…という、ある種予定調和的な終わり方でした。 美貌の探偵、真音。 真音に執着するシリアルキラーの槇。 二人の過去が完全に明らかになり、長かった追いかけっこの決着がつくんですが、なかなか壮絶でした。 できたら、二人の少年時代からのエピソードを、そのまんま時系列に並べた物語として読みたかったなー。 サイコパスになってしまった槇に、感情移入しきれなかった…
今回は探偵の娘の過去もクローズアップされてました。 相変わらずサイコなミステリーです。 ある宗教団体が引き起こす事件。BLのシリーズの一冊のエピソードとは思えないほど練り込まれてます。さすが榎田尤利さん。 そしてその宗教団体のバックには、美貌の探偵に執着している槇がいる。 一つの強烈な示唆を残して終わるラストが、なかなかいい感じの余韻でした。探偵の本当の気持ちが少しだけ見えた。
水原とほる 稲荷家房之介
病的です。 近親相姦モノです。 水原とほるさんは、共依存の関係をゴールにすえることが多いんだけど、この作品はまさにそうです。 男女の関係でもよくあるけど、「暴力的な夫から離れられない妻」みたいの。よくよく関係を見てみると、夫だけじゃなく妻にも問題があって、実は妻側がそういう関係を求めてたりする、みたいな。 これを念頭において読むと、この小説のゴール地点なんて、まさにそうだと思う。 普通は共依存関…
水原とほる 高緒拾
「あなたに抱かれるたび、俺の体まで血に染まる気がするよ…」 もう、すげぇとしか言いようのない作品でした。 これがノベルスデビュー作らしいですが、水原ワールドはこれ一冊で十分に分かります。今後の作品に繋がるものがすべて詰まってます。レイプ、残虐なセックス、支配、少しずつ囚われてゆく心、生まれる共依存関係。 笑えないです。 主人公はかなり可哀想です。 が、水原とほるさんの作品に慣れてからこのデビュ…