雀影さんのレビュー一覧

夏雪 CD

たっつんの小さい引き出し

今回のお当番は、秀一&佑真の高校生組。
まだ若いぐらぐらしている高校生の、危うい関係を切なく丁寧に描いた作品。
音楽といい、声優さんの演技といい、実に、天晴れな。

羽多野さんの秀一は、外見的には大人っぽいけど、やはり高校生という、不器用な朴訥さを。
花輪さんの筒居は、28歳という設定年齢より、もっと落ち着いた大人の魅力で、
そして、
鈴木さんの佑真。
このシリーズ、いつも思うけど…

1

愛し恋し君だけに コミック

神田猫 

爽やかな緑の木漏れ日と

裏腹な感じのSッぽーい表情。
作者さん、カラー絵描くの、お上手。
表題作は、大学生同士の初恋&執着愛もの。
「抱ける」と「抱きたい」
その違いにこだわる大和。
ゲイのお友達(当て馬?)の南君がなかなかいいポジション。
エロも適度にたっぷりでした。

他にコミックス「愛と快楽の条件」内[Sweet Night Lover]の続編と、単独の短編。
こちらも適度にエロくて、そつなく纏ま…

1

愛と快楽の条件 コミック

神田猫 

表紙のハードルがなかなか高いです

「思い出すだけで、イッちゃそう…。」
って、でかでかと書いてある帯。
で、そのすぐ上にあるのが、いわゆる「赤く熟れた胸の飾り」ってやつですよ。
それも脱衣状態で。
表紙をめくったカラーイラストなんか、ハッキリ、汁かかってるし…。

全体に、いい塩梅にエロくてかわいいお話の詰まった短編集。
絵もこなれているし、ストーリーの展開もわかりやすい。
続けて読んでいると、微妙にキャラの見分け…

0

鍵師の流儀 小説

中原一也  立石涼 

女にされたい

オヤジスキーに益々磨きがかかっている中原さん。
今回のオヤジは刑事の岩谷。
一匹狼で、男の色気満載のスーパーオヤジ。
そんなスーパーオヤジとの道行き。
『伝説の鍵師の孫』泉を守るオヤジと、テロ組織。
内通者を探る、行き詰まるような神経戦。
泉争奪のカーチェイスに銃撃戦。
そして濃厚なセックス。

顔の見えてる登場キャラに悪人がいないところとか、岩谷がアッサリ泉を抱けちゃうとことか…

1

ネコいりませんか? コミック

倫敦巴里子 

長生きにゃン

人外のものと人とが交わるには、必ずどこかに制限があって、大抵は切ないお話になるのですが、、、

この表題作では、人間に恋したネコが、自分も人間になってともに生きたいと願うとき、まず、人間の姿を得て、その姿で恋した人間に接触するが、その相手にだけはネコの姿、周りの他の人間には人間の姿で見えて、話もできるようになり、恋した人間に思いが通じて、相手にも愛されるようになると、その相手にも人間の姿に見え…

3

花嫁は今夜もブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

30年愛

つか、30年越しのすれ違い愛。

前作で、うりゃぁっと結婚式で、神の御前で永遠の愛を誓っちゃって、どろどろの甘くて汁まみれな新婚生活を送っている二人。
パパラッチに追いかけられて、ひょんなことから、拓海は単身、羅刹の家に…
そこで姑と二人になってみて、彼女には彼女なりに思うことがあるのだと気付きます。
拓海は、庶民ならではのバランス感覚で、何とか朝倉親子の家族関係の修復を計り、自分と正嗣…

4

花嫁はマリッジブルー 小説

凪良ゆう  唯月一 

確かに、「花嫁」で見過ごしたらもったいない

このタイトルに、この表紙、カバーに書いたあらすじも、ごくごくテンプレなハーレクインな花嫁身代わりもの、っぽい。
でも、他の皆さんもレビューしているように、この作品「花嫁」の言葉に惑わされちゃイケナイ。
身分違いというか、生活水準や生い立ちの全く違う二人が、「姉の結婚相手」「結婚相手の弟」という出会いかたをしたからこそ、「結婚とは」「愛しあうとは」何なのかを考えながら付きあっていき、本当に最後の…

1

一途な夜 小説

砂床あい  亜樹良のりかず 

軽くて楽しかった

自分の研究開発したコンドームの試用データを集めるため、にセックスの相手を探す必要に迫られたゲイの自覚のある研究オタ君が、決死の覚悟で入った二丁目のバーで出会ったのは、とんでもなくカッコイイ、フェロモン満載の男で…
という、
もう「BL」としか言いようのない、軽いラブコメディ。

最初から、色んな伏線はわかりやすくちらばしてあるので、迷うことなく、サクサクと楽しく読める。
キャラクターはみ…

1

徒然 コミック

トジツキハジメ 

ようやく発掘

この本、CD化されるにあたって、どんな内容だったか思い出そうとして、絶対読んでいたはず、まだ家にあったはずなのに、全く記憶になかったのを、ようやく発掘。
ああ、おもしろいじゃん。
何気ないけど、心地良い。
手放したくない感じ。
だからドナドナ箱じゃなくて、保存箱入りして底に沈んじゃっていたのね。

マンガ家とアシスタントとして、二人の男が密室で、ずっとグダグダしゃべり続けるお話。
特…

3

心乱される 小説

英田サキ  高橋悠 

盛りだくさん

基本的には、年の差近親ラブというか、血の繋がらない親子の家庭内恋愛物。
好きだった男の忘れ形見を育てているうちに…って、BLとしては非常にオーソドックスな、王道のネタなんですが、、、
展開としても、主人公は、あくまでも「息子」として愛情を注いでいたはずの子どもが、男と付き合っているのに動揺して、それでも自分の気持ちをちゃんと見つめられなくって…って、基本的には王道な展開なんですが、、、
お話…

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