雀影さんのレビュー一覧

バスルームでキスをして 小説

鬼塚ツヤコ  樹要 

カワイイお話を目指したら、なぜか3P。でも、とっても健全。

身寄りを亡くした子犬ちゃんを、うっかり拾ってきてみたら、、、

見分けがつかない位そっくりな、美形双子。
母を亡くした葬式の席から、自分を拾い上げてくれた優しい手の持ち主。
空のバスタブの中で、一人物思いにふける夜に、優しいキスをくれたのは、果たしてどっち?

と、これだけなら、よくありがちな王道BL。
カワイイ受けが、美形双子(当然、双子の趣味は同じで、二人とも受けの子を好きになる…

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いけにえは愛に身を捧ぐ 小説

あさひ木葉  樹要 

触手れ、らめぇ、、、なの

山の守り神に、自ら志願して生け贄となった巫女の翡翠。

翡翠には心に秘めた使命があったのだが、、、
ともに暮らすうちに、神の葛藤を感じるようになり、いつしか、、、

かような設定なご本は、初購入でございまして、
何故かと申しますと、
間違えて買って来ちゃったんだもん。
ホントは(たぶん)隣の本買うつもりだったんだもん。
bookoffの100円本コーナーで、プランタン文庫の古いの…

0

狂おしく恋に堕ちる。 小説

鬼塚ツヤコ  やまねあやの 

ひと目会ったその日から

学生時代の友人・和佳子に、偽装婚約者として家族に会うのを頼まれた斎。
そこで出会った和佳子の兄・近衛。
近衛もまた、婚約者を伴って来ていた。
一目で近衛に心を奪われた斎だったが、会食後、近衛に侮辱され、乱暴に唇を奪われてしまう。
って感じで、のっけから、傲慢な攻め様にいいようにされちゃう主人公。
ここまでで、まだ20頁分。

この後、斎の父が病気で倒れてしまう。
斎が会社建て直しの…

1

夜が蘇る 小説

英田サキ  山田ユギ 

特盛り& しゃべれ!攻め様

英田さんのハードボイルド系?の原点的シリーズかな。
この1冊に、色んな要素が山盛り。

例えば登場人物が
ヤクザの情人だった元警察キャリア
若くしてヤクザの頭
中国系マフィア
あとは、頭脳系の側近も

これからシリーズ展開する1冊目だけあって、全体に浅くサラッとはしているけど、
あれこれと、貪欲に盛り込んである。

ここの攻めの久我、関西人だけあって、とっても良く喋る。

4

オモチャになりたい 小説

崎谷はるひ  明神翼 

ほのぼのまったり、M調教

ぶっちゃけ、ドMな受けちゃんが、M調教されちゃうお話ですが、
調教されてる側が、全然わかっていない、ほよほよ天然ちゃんで、
「好きになったのは自分だから、オモチャでも何でも、シテくれるだけでうれしいの」
「好き、好き、大好き!」
状態で、調教されている自覚が全くありません。
たまーに、うっすらぼんやりと、自分の現状に疑問を持ったりもしますが、全く見当違いだったりします。
そうでなくても…

0

富士見二丁目交響楽団シリーズ第7部 スキャンダル 小説

秋月こお  後藤星 

いよいよシリーズ最終章?

帯に踊る「シリーズ最終章 スタート!!」の文字。
1994年に最初の本が出てるので、開始からもう15年!
さすがに長い!

富士見シリーズは、お話の軸が、今ではすっかり
「悠季の音楽家としての成長」
に移ってしまっている感がある。
それはそれで、大変面白くて、続きを楽しみにしていた。
小説の中の時間は、現実の時間の流れよりは進みが遅い。
今回、殊更のように、作品世界の中の年が19…

0

晴れたる青空 コミック

深井結己 

耽美は鬱

鬱々とした、死とバッドエンドの盛り合わせ。

10年以上前の作品ばかりの再録集だからでしょうか、
軽々としたお話はありません。
死の影がほぼ全編を覆っています。
幽霊的なものとかも平気で出てきます。

現在のBL以前の「耽美」香りが濃厚です。
BLの古典というか、ルーツに興味のある方にはお薦めです。

切ないバッドエンド好きの方にもたまらないかも。

死にたがりの90年代を…

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平和のススメ。 小説

桜井眞紀  南国ばなな 

バカ受けしつけ系

同じ大学に通う幼馴染みの3人は、同じ家で同居中。
同じ大学生なのに、一貴はベンチャー企業の若社長で、大樹は人気急上昇中のモデル。
そんな凄い2人が、ごくごくフツーの俺を好きだって!?

って感じで、ぶっちゃけ、ありがちな、幼馴染み物。
ポヤヤンな受けちゃんを、二人の幼馴染みが、
ずっと牽制し合いながら、外敵を排除しつつ育てていって、
ある日、ちょっとしたきっかけから危うかったバランス…

1

春暁 小説

いとう由貴  あさとえいり 

耽美!

上の粗筋が総てな、時代がかったロマンティックなラブストーリー。

美しく生まれついてしまったばっかりに、
自分の人生も、他人の人生も狂わせてしまう、
「薄幸の魔性の受け」深

設定といい、鬼畜でハードな展開や、文中のいろんな言い回しとかも、創生期の耽美小説を思い出させて懐かしかった。

創生期のジュネに書いていたような作家さん達
お名前は誰一人として覚えていないけど、
今になっ…

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まるで、灼熱のキス。―Boxer the Molester 小説

鬼塚ツヤコ  門地かおり 

ここまで喋らないのも

「不器用で、言葉の足りない攻め」ってのは、BLの設定としてよくあるけど、
ここまで喋らない攻めっていうのも珍しい。

木崎、お前ホントにそれでいいのか?!

全く口説きもせずに、好き勝手している柴賀よりも、
寧ろ、自分の気持ちに目をつぶったまま、自分から溺れていっている、木崎の方を詰りたくなる。
一応、柴賀のコミュニケーション欠如は、その生い立ちにある、的な事で、木崎はあっさり納得し…

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