雀影さんのレビュー一覧

毎日晴天!(1) コミック

菅野彰  二宮悦巳 

ここが始まり

ほとんど大河小説と化している「毎日晴天!」シリーズのマンガ化最初の本。

帯刀家へ、長女志摩と結婚したからと、いきなりやって来て阿蘇芳父子。
肝心の志摩は南米で行方不明に。
混乱する帯刀家に、志摩不在のまま、なし崩しに同居する秀たちは、、、

この巻では、お話の主人公はまだ、秀と、大河。
二宮さんの絵が、今よりくっきりしているので、登場人物が随分と若く見える。
秀も大河も、まだお互…

0

ハニートラップ コミック

高井戸あけみ 

高井戸さんにしては

表題作「ハニートラップ」、のっけから、着衣率低い。
眼鏡のツンとした子が、割とあっさり、眼鏡とられてうっとりしちゃってるし、
シャワー浴びながら(後ろから抱きかかえられて)目元赤くしちゃってるしで、
高井戸さんにしては濃いめのエロ。
でも、絵柄が白っぽくて繊細だし、モロにガッツリじゃないので、上品で色っぽい。

同録の作品は
「サタニストの愛情」
三代目社長のボンボンが、雨の中で拾…

0

花屋の二階で(1) コミック

菅野彰  二宮悦巳 

次男・明信の場合

「毎日晴天!」シリーズ、明信編。
明信の留学騒ぎは一段落。
それでも、全く以前のようにとはいかなくて、
いろいろ自分のことで思い悩む明信が、ある朝目覚めたらそこには、、、、

いきなり後朝から始まる龍と明信。
長男夫婦が相変わらずなのに比べると、えらい違い。
でも、こんな性格の次男君だからこそ、そばに甘やかしてくれる「大人の他人」がいて欲しい。

このシリーズ、小説で読んでも結構…

0

エンジェリック・カンバセーション コミック

宮本佳野 

アキオさんとハト

便利屋ブンの非BL系WINGS-side
多分、ミステリー系?

アキオさんやハト、凪子との関係が明らかになるような作品が、この1冊にまとまっている。

表題作の「エンジェリック~」が、アキオさんメイン。
何となく、アキオさんとは、もっとガッツリとベッドシーンがあるような記憶があったのに…
宮本さんの作品は、同人誌でのサイドストーリーがいろいろあるから、その中の何かと、記憶が混ざっち…

1

アマンテ 小説

華藤えれな  円陣闇丸 

光はいつもここにある

「サウダージ」に登場した、マフィアのボス・ビクトルと、レオンと一緒に拾われたロベルトの話。
レオンとロベルトの二人が、ビクトルに拾われたところから、「サウダージ」のラスト近く、ボカの教会跡での二人の対決、そしてその後が、ロベルト視点で語られる。

ロベルトは、マフィアの組織の跡目を継ぐべく育てられたレオンとは違い、裏社会とは一切関わらず清廉な道を歩んできた。
ビクトルに大事にされ、甘やかさ…

3

ようこそ。 小説

谷崎泉  高城たくみ 

40upでデビュー、って、流されすぎ

堅実に(鈍感に)生きてきた40男が、うっかり流されて、デビューしちゃうお話。

色恋沙汰に、とんと疎い40男・大黒谷
ひょんなことから知り合った、ゲイのステラ君は、超美系なのに汚部屋に平気で住んでいる怠け者。
ステラ君があまりにもあっけらかんとしているので、見るに見かねて、ステラ君の世話を焼いたりしていると、ステラ君は逆に感動して…
いつの間にか、二人で過ごすことが自然で、居心地良くなっ…

2

Cab vol.2(アンソロジー著者他複数) コミック

切れ目がわからん

内容じゃなくて、本の作りについて一言言いたい。

作品と作品との間の、切れ目が、わかんない!!

似たような絵柄の作家さんが続くのもあるけど
広告的なページが全くなしに、作品だけをみっしり入れるなら、せめて扉絵が冒頭にくるようにして欲しい。

せっかくの作品、一作品ごとに余韻を味わう間が欲しいの。
うっかり読み進めて「あれれれ?」って
「なんか話し、繋がらなくね?」っつか
「絵…

1

インクルージョン 小説

崎谷はるひ  蓮川愛 

慈英の従兄弟、照映さんの話です

一応、スピンアウト作品ですが、あまり慈英&臣の本シリーズとの関連はありません。
これだけ独立して読んでも、それほど問題はありません。
っていうか、後書きに「しなやか~」と「ひめやか~」の間ぐらいの時期の話とありますが、
元シリーズからは、照映さんがこんな事になってるとは思いもつかなかった。

未紘は混雑した電車の中で、照映を痴漢と勘違いし、あげくに怪我をさせてしまいます。
真面目な性格…

1

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

ストーリーに無駄がない

TV局のバイトと君と、報道部社員さんのお話。

この本、すべての、登場キャラの設定とかエピソードにちゃんと、意味があって、関連がある。
すごく繊細で、かつ、ダイナミックに大きい、立体構成の作品のようで感心した。

細かい感想は、ほかの方にお任せで、
読み進むにつれ、それまでのバラバラの部品がキラキラと、大きく組み上がって行く様に、ただただ感嘆。

これ、絶対音で聞きたい!
京平は…

0

ラブストーリーで会いましょう 上 小説

砂原糖子  陵クミコ 

自分の事は、自分が一番わかっていない

固く閉ざされている、まひろの心。
いくら自分の気持ちを、自分では認識できなくても、
小説家として売れているって事は、芯には情愛に溢れた豊かな世界が隠されているに違いなくて、

上芝の持っている鍵は、まひろの心を開ける鍵
ちゃんと合っている鍵を持っているのに、どうしてうまく扉が開かない?

続きが、気ーにーなーるーーー

1
PAGE TOP