雀影さんのレビュー一覧

BLACK SUN 奴隷王 コミック

小笠原宇紀 

コスチュームものは楽しい

この作品には作者さんの「雨の中からやってきた」から「抱擁実験」を経てたどり着いたのですが、今となっては、こういう時代物ファンタジーが逆に新鮮というか、「クッ殺…」ストーリーは永遠に不滅というか、
この作品世界に、睫毛バサバサの美形絵がとってもはまっていて、鎧甲やコスチュームの美麗な繊細さも素敵。
そして、他の方も触れいていますが、出版が古いだけに、ほぼ無修正(ワァオ)
もう、これは、これで、…

2

Loved Circus コミック

朝田ねむい 

映画で見たいタイプ

これは、映画で見たいタイプの作品だった。
主人公を軸に、シロやジョー、リン、オーナー夫妻やクワィアの女の子達、そしてサーカスのお客達。
ストーリーの構成や、画面の作りそのものが、もう既に結構映画的にできあがっている感じ。
これを渋谷あたりのミニシアターのスクリーンの、ちょっと粗い感じの画で見たい。
ケイは林遣都か池松壮亮、ジョーが桐谷健太で、、、と妄想がどんどん広がる。
とまあ、そんな夢…

3

ROMEO 1 コミック

わたなべあじあ 

ちゃんと結末まで読みたい、そして他カプのサイドストーリーや、そもそもの世界の始まりの話も読みたい

これは、なんというか
すごく懐かしい。
BLという言葉とジャンルを私が認知する以前に好きだった、しっかり異世界が構築されたファンタジー。
そこへきれいな男の子のエロいお体をたっぷりぶち込んである。
世界観の設定が楽しすぎて、思わず、BLを卒業してSFやファンタジーの方へ返り咲きしたくなるくらいだ。
ただ、連載物のコミックスって刊行ペースが意外と長くて、気が付いたら連載開始から5年10年と…

4

しあわせのはなし コミック

歩田川和果 

過ぎたるは及ばざるがごとし、かな。

「ねくたいや」の続編。
有働三兄弟の長男の話。
「ねくたいや」の方の細かい内容を結構忘れていて、
環の傷のエピソードが???
環と友久の関係も???
更に三男・春の存在も???
ま、そんな些末なことはおいといて(いいのか?些末レベルじゃないだろ!と、頭の中で声がするが)
めんどくさいツンと、めんどくさいヘタレのすれ違い愛が、めでたく結ばれる、しあわせのお話だ。
内容も普通にじれった…

2

僕の、なれない君 小説

手嶋サカリ 

ぱっと見厚めの本だけど、さくっと読めます

サッカーのスターと都落ち秀才くんの同級生初恋物語?
出会いから両想いになるまでを描いた高校生編「僕の、なれない君」と、高校を卒業してから2年後の遠恋編「慣れない、君との距離」の2部構成。
高校生編の「この独占したいって気持ちは、恋なのだろうか?」って悩む設定は、基本的に好物だし、崎谷の両親の離婚や父との確執を乗り越える系のエピソードも丁寧に描かれていて好ましい。
高校卒業後の遠恋編は、ドイツ…

2

つま先から愛されて コミック

松本ノダ 

足の裏だけでエロい

多分、このコミックスが初読みの作家さん。
すごく、絵が上手い。
カバー絵が好みだったので買ってみたけど、大当たりでした。
タイトルにもある通り、足フェチなお話なんだけど、その足が、つま先だけじゃなく、そのつま先にいたる足全体、足からお尻、お尻から背中と、とにかくエロい。
ぱっと見た感じ、お顔とか全体の描線がサラッとしているから、絵がきれいっていうのとはちょっとニュアンスが違うけど、でも、な…

2

PROMISED LOVE プロミスト ラブ 小説

和泉桂  駒城ミチヲ 

王子様は大変

コミックス連動作品と言うことで、こちらは攻め視点の小説版。
2段組でびっしりの大ボリュームに、この小説サイドの方は後回しにしていたんだけど、やっぱり、コミックス編と小説編、両方読んだ方がいい。
政変的な過去や駆け引きみたいな物は、コミックでも結局は文章で説明しないとわかりにくいし、
それよりレオンハルトの、スーパースペックの攻めが恋に迷う姿をたっぷり描いた作品って、意外とありそうでないって言…

1

STAYGOLD 1 コミック

秀良子 

恋を認める時

今更だけど、これは「神」評価しちゃうしかないかな。
人は、いつ、恋に気づくのか?
心の中で密かに育てていた恋。
名前のない未知な物はそこにあってもないのと一緒。
それに名前を付けて、目の前に差し出して、気付と迫る。
そして、それとは知らず、いつの間にか心の底にあった想いが、差し出された物と同じと認める事ができるのか。
第1巻は優士と駿人の家庭内恋愛編の導入部。
この二人のこの先の関係…

3

ペーパー・バック(1) 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

元のシリーズも読み返したくなる

新聞社シリーズの番外短編の詰め合わせ。
同人誌や小冊子類で既読の作品も結構多かったかな。
こんな風に番外編を集めて本にしてもらうと、元の作品も読み直したくなる。
いろいろなカップルの話が次々登場するので、ちょっと戸惑ったけど、元の作品のが印象深かったから、どの登場カップルの事も、どんな内容だったかも思い出すのはそれほど難しくはなかった。
全体の印象としては、一穂さんにしてはエロが濃厚。

3

その胸の赤を コミック

黒田リサ 

物語りたいこと

結局の所、この1冊しかコミックスのない作者さんの本。
このコミックス、丸々1冊費やしても、星子と真の二人の関係をなぞるのも駆け足で、二人それぞれの、家族との関係とか過去とか、いろいろ語り足りていないところもあるけれど、それでも、これだけは伝えたいんだっていう、物語りたいことがはっきりしているので、読後の満足感は高い。
絵も、はっきりいって、きれいとか、こなれているとかとは言いがたいけど、ストー…

2
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