茶鬼さんのレビュー一覧

志水ゆき全集1 LOVE MODE(1)  コミック

志水ゆき 

懐かしい匂いのするお話です

志水さんのビブロス時代の本というのは見ていないので、何だか新鮮に思うとともに、ストーリーの作り方の基本はもうこのころからあるんだなと、つくづくその才能に感心させられます。
ファッションとか髪型とか、古さを感じるけど、根本に流れるBLの魂はこのころから不変の形をとっているんだなと思いました。
やはり不幸を背負うキャラというのは魅力だし、子供を包み込む大人とのカプというところが、ちょっとイイですよ…

3

この胸の秘めごと 小説

結城一美  ヤマダサクラコ 

3Pでない双子ものですが、何かすごく、すごくよかったのです。

神に近い萌えか、神にするか、ものすごーく迷ったんですが、胸のキュンキュンの回数がタダものではなく頻繁に訪れてしまったので・・・
帯に「誰もみたことのない、100%善意の恋愛詐欺!」とありますが、確かにそうかもしれません。
双子ものなんですが、片われの蓮がすごーく切なくて、イイ人で、惚れました。
きっと「花丸ブラックレーベル」だったら3Pにもっていくところでしょうけど、ブラックではないので、ち…

3

妖しの剣 小説

剛しいら  槇えびし 

妖刀登場の戦国ものですよ。

舞台は戦国まっただ中、何やら信州らしき国が舞台で、何気にあれかな~?というのを匂わせる登場人物達。
戦いのシーンも斬っては捨て、斬っては捨て、などと時代小説らしく登場いたしますので、かなり楽しめます。
戦国萌えの皆さま、必読ですよ。
槇えびしさんの、キレイな線の白黒美麗イラストが雰囲気にピッタリ合って読み応えも充分です。

生まれた時に陰陽博士により「色難と殺しの気、魔に魅入られる」と占…

2

幸せになってみませんか? コミック

腰乃 

純情ヘタレおやじガサイコー!

初めて腰乃さんを見た時、そのエグイ絵に衝撃を受けたものでしたが、もう今ではすっかり見なれてしまって、かわいらしささえ・・・
いやはや、何と言っても、音の表現が独特で目に留まります。
行為だけではなく、ドアの開閉、体のアクション、果てはモノを咀嚼する音、ポットからの給水音、イスのきしみ音、箱を床に置く音、などなど、逐一擬音効果表現が描かれてあるのが、作品のコメディ度をあげている気がするんですよね…

7

香港情人夜話 小説

甲山恋子  羽田共見 

日常は子供、仕事はヤリ手で一目おかれ、夜は娼婦、と理想的な受け様です

香港組織の情人モノと聞けば、もちろんエロエロよね!ということで見事期待に答えてくれた主人公の受け様”珠龍”
AV女優なみの喘ぎに、全裸待ち受けなど、男前な乱れっぷりですが、組織の交渉役としての仕事も立派にこなし、麗人の如くの容姿で親衛隊もできるほどの、仕事人としても男前であります。

「飛龍」のボス・ロバートの情人として、また組織の交渉役として高級会員制クラブ「胡蝶」の支配人として働く珠龍に…

2

極東追憶博物館 コミック

ARUKU  

やっぱり遥々アルクはイイ!

今回の短編集はどれも切なさを少し含みながらも、人を思う気持ちを紙の上に堕ちた水滴が広がっていくように染みわたらせる、ちょっとしたデザートのような話の数々です。
本当に、心を描くのが上手いです!

表題作
戦後、ロシアに組み込まれたウラジオストクに住む康夫は本土にいる家族と離れ離れになり、帰れない。
そして宛先不明で帰ってくるのに手紙を書き続けているさびしい人だと思う。
小さな博物館で顔…

8

ハイファイライフ コミック

三池ろむこ 

恋に気付いて、恋を意識するまでが新鮮でいいな~

短編集ですが、全編通して流れるお互いの気持ちが共鳴する瞬間というのが、とても心地よい一冊でした。
男であろうが、女であろうが、こういう気持ちの流れって本当胸を掴まれますね。

表題作は一番気に入りました。
同窓会で出会った名前も忘れていた同級生。
上辺だけのつもりで、家来ればと言ったら本当に来て・・・
お互いが側にいることがとても居心地がよいことに気が付く。
HiFiなんてオーディオ…

1

言葉にしてはいけない 小説

櫛野ゆい  北上れん 

年下ワンコ嫁攻めは無口なの。

前作も本物と人間のワンコが登場しましたが、今回もまたまた登場です。
しかし、今回はちょっと無口な男前でした。

姉が交通事故で亡くなって、その悲しみから抜け出せない姉の恋人池上を好きな弟の志乃。
池上が自傷行為をするのを止めようとして、最後まではしないのですが快楽を与えて眠らせるのがすっかり習慣になって早3年。
池上の姉を思う気持ちに踏み入ってはいけないと、好きだという気持ちは言葉にでき…

0

闇を喰らう獣 小説

中原一也  石原理 

性格の違う双子のような兄弟の二組カプが楽しめて、おいしさも二倍!

片やクールビューティーな兄と男前で鋭利なヤクザ。
片や兄にコンプレックスを抱くヤンデレ風弟と野獣のような刑事。
この4人が絡んでものすごく楽しめる一冊に出来上がって、読後感もとっても満足です!

桐生慎はバーテンダー、ヤクザの綾瀬に一目ぼれされ、散々口説かれて。
でも自分は男には興味がないと散々突っぱねるけど、ゲイであると公言している弟の烈が綾瀬と仲良くしているのを見て放っておけなくて、…

2

美貌の誘惑 小説

遠野春日  ライトグラフII 

スパイ任務に失敗しても玉の輿が待っていた。

アラブものは積極的に読む方ではないのですが、イラストがライトグラフⅡ(小笠原宇紀)さんなのを見て、エロエロに違いない!と確信いたしまして~
はい、エロエロで甘甘のちょっとスリルありのラブラブストーリーでしたよ。
アラブといっても、北欧とのハーフで舞台はアメリカでしたので、ただ、とんでもない金持ちでした。
ひょっとしたら、これもBL版ハーレクインになるのかな?

国の重要な機密が隠された児…

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