茶鬼さんのレビュー一覧

妄想エレキテル(初回限定版) コミック

ねこ田米蔵 

挿入こだわりのまるごと一冊

ある日幼馴染で隣に住む親友が「ゲイかもしれない」発言をしたことから巻き起こる愉快なコメディです。
めっさ笑かしてもらいました☆

親友のふみから「俺、ゲイかもしれない」と言われ動揺したり、がっかりしたりする春平。
とりあえず男と付き合ってみる(生徒会長の里中)というふみに納得できない春平は、多分腐女子である妹に「オレはホモから見て魅力的か?」なんて聞くと、「ふみくんがネコなら萌える」と言わ…

4

藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

柘植の秘めた思いに胸が痛みました

一穂さんの描く若者は、小説の中にリアルに生きていて、キュンキュンさせられっぱなしでした。

初めて暁行に会った時に一目ぼれと失恋を同時にしてしまった柘植。
暁行は真樹という同級生の恋人がいます。
二人で観覧車に乗ったときリクエストを言えという意味で言われた言葉に「好き」と告白してしまう柘植。
彼には家の”藍をつくる”という家業に関して、色々複雑な気持ちがあったのです。
だから、欲しいも…

2

Cab vol.4(アンソロジー著者他複数) コミック

今月は木原×小椋「キャッスルマンゴー」あります

今月の表紙はもろずみすみともさんで掲載作「泥の方舟」のカプがカラーで登場です。
私事ですが、デビュー作の「あかるい家族計画」の頃と思うと絵もお話も格段とよくなって注目作家さんです。

今月号のプレゼントは北別府ニカさんの「別れる2人の愛の劇場」CD化記念で、CD・サイン入り台本・サイン入り色紙を各3名様にプレゼントの企画で、北別府さんのCD収録レポートが2P掲載あります。

今号では4カ…

1

ビターショコラの挑発 小説

崎谷はるひ  高久尚子 

素直になるまで14年もかかったの

ミルククラウンシリーズは未読ですが、そのカプ高遠×希のエピソードが随所に入ってくるので、単発でも楽しめました。

希の叔父で保護者代わりをしている玲二のキャラはツンデレでしょうか。
ジャズバーのオーナー義一と古い付き合いで、くっついたり離れたりをして一応元さやにおさまった感じのカプなんですが、全く甘い雰囲気はありません。
甥の希の傷を癒す役割はもうすっかり希の恋人であるサックスプレーヤーの…

4

心臓に甘い牙 小説

バーバラ片桐  北上れん 

この続きを読みたいですね。

母と妹を守りたい一心で、ヤクザの下に出向いた少年がコマされちゃうけど、その頑張りにほだされたヤクザが少年を守るお話です。
全部読み終えて、これからがいいところなのに、まだ続きがありそうだよ~もったいないなぁと思った作品でした。

借金を作って失踪した父親の代わりに、家族を必死で守ろうとする高校生の真俊。
借金の取り立てをやめさせるためにヤクザの事務所に乗り込み、「妹を売る」という言葉に自分…

5

仮面の下の欲望 小説

バーバラ片桐  水名瀬雅良 

「痛いのが好きか?変態だな」←いや、それほどでも・・・

作者さま後書きに、ドMをドSが調教するお話とはありましたが、読み終えた感想では、さほどMでもSでもなかったような気がします。
しかしながら、数々の羞恥プレイ(痴漢および青姦)は恥ずかしいかな?特に痴漢は周りの人々に迷惑だし、あれは絶対バレますわ!って思ってしまいました。

主人公・検事の河原崎は昔家庭教師にいいようにもてあそばれてから、己の欲望を抑えて検事という仕事に邁進しています。
暴力…

2

猫の恋 コミック

嶋二 

若旦那の和装が萌えます

嶋二さんの描く和装は本当色気があるな~大好きです。
若旦那と番頭でしかも幼馴染、もうこれは愛があって当然なんですが、しっとりと、はんなりと(?)、じわっと心に染みいるお話でした。

番頭のかつみと、若旦那のちひろは幼馴染。
お互いが好きって気持ちは、本当は分かっているはず。
でもかつみは番頭だから、若旦那は店を継がなくちゃいけない人だから、そんな色々があって、ものすごくストイックに一歩下…

1

恋と罪悪 コミック

たうみまゆ 

30年後にして始まる追いかけっこ

まるでトム&ジェリーーか、はたまたルパン&銭形のとっつぁん?
少年だった男たちが中年になって30年後の約束を果たして始まる追いかけっこ。
お堅い、昔の委員長そのままの警察という仕事についた飯田と風のように生きる柴田の恋は30年を超えて、再燃したような予感です。
たうみさんの描くおっさん、若いぞ!

「あいのいろ」
浮世絵だから江戸時代だと思うんだけど、登場人物が現代でアナーキーな感じが…

2

祈る人 -完全版- コミック

深井結己 

これが青春BLだ

深井さんのストーリー作りは小説のようで、読み応えと満足感が得られます。
古い作品ですが、青春BL一王道で登場人物に愛着が持てました。

題名の”祈る人”って滝野のことなんですね。
彼は母親に捨てられて、いつも迎えに来るのをずっと待っていて、それがかなえられなかったトラウマからネガティブ思考で、すぐ躓くと愛が信じられなくなってしまうのです。
片や深町は、根っからのポジティブで、そんな滝野を…

5
非BL作品

嘘は罪 下 小説

栗本薫 

大人の男の再生物語でした

故・栗本薫氏の「東京サーガ」シリーズ下巻です。
全部読み終えて、これはまだ続きそうでした。
立ち直った風間、妖しいヤクザの黒須、そして歌の道を進む忍、まだまだ序章でしかありませんでした。

武道派のヤクザ黒須はサドを装いながら実はすさまじいマゾでした。
己の憤懣のはけ口ををSEXに求める風間とはよい相性で、セフレの関係になります。
偶然拾った子犬のような青年忍の天性の歌の才能に気付いた…

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