茶鬼さんのレビュー一覧

探偵見習い、はじめました 小説

いおかいつき  小山田あみ 

ヤマがない!?

軽くてサクサクサクと行ってしまいます。
銀行員の主人公が、貴方の父親が亡くなりましたと言って強引にその父に世話になったという刑事に父がやっていた探偵事務所に連れて行かれ、父親の人となりを知ってほしいと連れ回されているうちに、主人公が横領の疑いをかけられ、
その刑事と、探偵事務所の所員と主人公と一緒になって、誰が罪をなすりつけたか調べると同時に、主人公が自分の知らなかった父と母の事を知って、それ…

2

龍と焔 小説

火崎勇  いさき李果 

復讐と欲望と憐憫と愛

攻めの一人称で進む、いつもの火崎さんらしい作品。
ヤクザが主人公で任侠の世界が舞台ですが、比較的軽く穏やかな組ですので、展開もシンプルに主人公達の関係性に絞って進んでいくので非常に読みやすいです。
好きや嫌いや好みの差や展開のパターン化はあるものの、いつもそこそこの一定水準を保つこの作家さんはすごいなーと思うのですよ。

博徒が発祥の家族的な白竜組の若頭・森谷は、その庇護下に入った上部団体…

5

教えてください 小説

剛しいら  いさき李果 

男嫁できました

何かリンクスでの剛作品の特殊設定以外の作品って今一つ微妙な感じがして”ンンンー?”って思ってしまう自分です。
今回もまた・・・
これでいいのだ!と言われてしまえば、”ハイ、そうですか。こういうのもありだよね”というけれど、好きかとか好みかとか萌えるかとか聞かれると、そうじゃないんだな~
ユニークだけど心に残らないっていうのかな?
前作、前々作もそうだったんですがそんな一冊に仲間入りしてしま…

2

エンド・ラブ コミック

カキネ 

人は恋をすると臆病になる

表紙からして思いっきり切ない雰囲気漂うイメージです。
確かに切ない感じで進行はするんですが、そこはやはりカキネさんだよね♪って感じで。
裏を返すと結構そんなに悩まなくてもいいことで真剣になっちゃってる、そんなヘタレ部分が切なさをかもしているような?それが恋だよね、ってそんな感じがしたのですが。

表題は、高校の時の恋人が身体が弱くセックスもできない間柄で、それが為に医者の道に進んだのですが…

3

言えるものなら言ってみろ コミック

楢崎ねねこ 

この妄想に萌えられるか?というと・・・複雑・・・

ねねこさん、3冊連続刊行の2冊目はディアプラから、声優さんを主人公にしたお話。
実を言うとですね~声優設定って、どうにも現実がかぶってきて萌えられないシチュの1、2を争うものなんです(自分的)
でも、好きなねねこ作品だし~とある種の賭けに出ました。
駄目だ!やっぱり萌えられないーーー!(涙)
ただ前半が若者組、後半がベテラン組の2カプの話がありまして、
若者組は今一つだったんですが、ベテ…

3

愛してるって言わなきゃ殺す 東京心中 2 コミック

トウテムポール 

やっと恋人らしく?

上下巻のあと、3巻はエロ増量ですよ♪
の予告通りに下巻よりは増量して(w)それと同時に恋人らしくというよりも、「好き」という言葉で互いがやっと繋がったと思われるこの3巻。

やはりですねーキャラ立ちがすっごくいいのですね!
健気でワンコの宮坂が、浮いたり沈んだりするジェットコースター男な部分。
一見男前なんだけど、実は天然でツンデレだと思われる矢野。
この矢野がクセ者キャラなんでこの話…

5

神のきまぐれ 小説

剛しいら  葛西リカコ 

新規の試みゆえに、是非続編を!

えっ!?AZノベルズなのにエッチがない!恋愛もない?
よく見たらAZホワイト・・・新しく創刊されたレーベルで”新感覚☆微BL”とあるから匂い系に近いものなのね、と思いつつも割とガッツリとBL展開しそうな要素は沢山含まれているお話でした。
そして何より最初のページに登場人物紹介がある。
そして、この本の終わりは~ええーっ!?これで終わりですか?な驚きが。
作者さま後書きのラストが実に心細い(…

8

恋の靴音 コミック

青山十三 

全体的にかわいくてキュンするのです

『恋のつま先』の靴屋店員・住田の話と、王子さまと家来の話と、ホストの話と、どれもそれぞれに感じたのは、可愛らしさでした。
一番好きだったのは、ホストの話だったのですが☆

【恋の靴音】
朝、住田の靴を踏んだ高校生が穿いていたのはかかとを潰してはかれている高級ブランドモーガンの靴。
こんな素晴らしい靴を!と怒り心頭の住田は待ち伏せしては、その高校生の靴をメンテするのですが。
その高校生・…

6

個人秘書 小説

高岡ミズミ  奈良千春 

ライオンvs豹

11年に朝南かつみイラストで出た『ワイルド&セクシー』のスピンオフですが、前作を読んでなくても全く問題ないほど独立しています。
今回、おや?と気がついたのが奈良さんの絵がまた変わった感じに見えること。
鋭いとんがったイメージが弱くなって、若干の柔らかさを感じ、裸体の描写に影がはいり肉体表現に生々しい感じが。
作品に会わせて変えてられるのかもしれないですが、また雰囲気が違って素顔を隠す主人公と…

6

このおれがおまえなんか好きなわけない コミック

緒川千世 

ひょっとして二人とも”バカな子ほどかわいい”なバカップル?

デビュー作『王子の箱庭』がシリアスタッチだったのに比べ、正反対のコミカルタッチで攻めてきたこの2冊目。
もう、作者さんに脱帽です!
おバカ受け、地雷の人も多いかと思うんですがこのおバカはカワイイ♪
こんな男子リアルでいたら絶対嫌だ!と思うけど、でも素直でカワイイその思考は、二次元だからこその魅力なのですよ。

藤間は顔が取り柄のワガママでお調子モノキャラなんですが、クラスメイトもその不遜…

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