茶鬼さんのレビュー一覧

ドラマ 小説

朝丘戻  麻生ミツ晃 

少年は分別を覚え、大人は見守る

コバルトで05年に出された作品の新装なのですね。
麻生ミツ晃さんの初めての挿絵のお仕事だそうで、中の白黒カットはほとんど手直しなしに当時のまま再掲載だそうです。

一応お話としては悲恋ものになっており、互いに気持ちを残したままの納得づくの終わりになっております。
主人公達がドラマの主役で、しかもそのドラマが同性愛を扱ったもので。
役に入り込んで、本来の素と役柄と本人は見分けを付けているつ…

7

イクメン☆アフター コミック

こだか和麻 

子育ての切実な現場も、パパ友もありです!

be-boy honnyのお父さん特集ですごく印象に残っていた作品が単行本化。
評価が萌×2なのは、すごく燃えたー♪とかそういうのよりも、シングルファーザーものとしての設定の仕方や、要素、構成の仕方が
上辺の都合よい展開というよりも、ほんとうの子育ての苦労とか子供との接し方に切実なものがあるので、
そして何よりじっくりゆっくりと進んでいくのがいいからなのです。

主人公の一人、朝倉はチョ…

5

乱れそめにし コミック

こだか和麻 

愛と憎しみの世界

新装文庫版ですがなして?増刷じゃないんですね(不思議だ)
なので新しい話は載ってないです。
まるっと一冊時代モノ。
ばっさばっさと人が斬られて血が飛び散っております。
主人公は、この血に興奮する赤い髪を持つために忌み嫌われて家を勘当される志郎。
それを追ってきた弟の藤丸が山賊の人質にとられてしまった為に、山賊の中間にならざるを得なかった志郎。
愛と憎しみとが混然一体となって、執念とも情…

4

愛人隷属アレルギー コミック

石田惠美 

ツンツンの俺様が、自分をリボンで包んでハイどうぞ♪

表紙を見た時ドッキリv某芸能人かと・・・(w)
さて、お久しぶりの石田作品だったのですが、今作もSBBCではないかと思うほどにエロもたっぷり堪能できます♪
何で口絵が外国風コスの絵なんだろう?と思ったら本編中の秘密が隠されていましたv

立ちのはずの売れっ子ゲイホスト・レイジを指名してきた客はなんと年下のイケメン。
いくら出したら俺に抱かれるか?と言いだし拒否するレイジに、オレがアンタを…

2

ここにいようよ 小説

神楽日夏  陵クミコ 

自分は誰かの役にたっていますか?

地味だけど誠実で、地に足のついた感じがするお話でした。
本当に派手さはない。
二人ともノンケだし、大きな事件があるでもない。
ともすれば、つまらない。。。と思ってしまうかもしれないけれど、お話が色恋どうのというよりも、主人公達の生き方、みたいのがクローズアップされているから、それがこの作品の魅力なのかもしれません。
また表紙絵の仔猫がひっついてる様がとても可愛らしい♪

祖父の鯛焼き屋…

6

不埒なインセンティブ 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

健気すぎる男。尽くす男。都合のよい男。

「不埒なパラダイムシフト」でマキのチャット仲間にスピンオフカプが・・という前作後書きに日比谷の相手は一体誰?なんて期待しておりましたら、意外にも早く登場してビックリ!
しかし、、、予想しなかった人だったよーーー(読みが甘い?)
日比谷オネェ言葉で何となく正体のつかみづらい人だなーと思いましたが、ここまで、実にラストまでこじれるとは、、おかげで分厚い本になりました(汗、、)

和典が初めて日…

3

たとえばこんな恋のはじまり 小説

小林典雅  秋葉東子 

失恋のBGMは中高年のアイドルだった

確かにいつもの典雅節なんです。
ぽんぽん出る会話のその言葉の選び方、引用のフレーズ。
それが面白さを運ぶ源なのではありますが、
今回はただそれだけで、ユニークなキャラクターが活躍しきれなかったというか、もっとキャラの面白みを引きだしてくれていたらなーという感がぬぐえない。
まさかレーベルのカラーが邪魔をしているとは思えないが、雑誌掲載という部分がネックになって、非常に軽いクセの薄い原因にな…

2
非BL作品

「愛すべき七つの大罪 Vol.2暴食」 WILD ADAPUTER 2巻限定版ニミドラマCD CD

ベタ甘なんですが~

付録のミニドラマCDは本編が約0分、トークが約5分の、作者さんの書き下ろしエピソード。
7つの大罪ってことは・・・そのうち姦淫なんかも登場するのか?などと下世話に思いながら、二話目は「暴食」

時任の為に毛布を買いに行ったデパートで、本来の目的を達せられずに持ち帰ったのは「全国うまいもの市」の食品の数々。
時任食うわ、食うわwww
明石焼き、黒ハンペン、味噌くしカツ、ずんだもち、焼きまん…

0
非BL作品

ひらひら 国芳一門浮世譚 コミック

崗田屋愉一(岡田屋鉄蔵) 

粋でいなせな國芳師匠に惚れる!

太田出版のサイト「ぽこぽこ」では毎月漫画を読めて、しかもそれに一言を入れらる。
ページをめくってはその展開に驚いたり、感動したり、掛け声をかけてみたり、漫画家との一体感を味わえた作品だっただけに、また紙になると、この話の素晴らしさが実感できます。

浮世絵絵師・歌川國芳が拾った入水した元武家の男伝八郎。
幼いころに父を殺され、叔父に仇打ちの鬼として獣の道を歩かされた伝八が、この心の奥に持っ…

4

皇太子の双騎士 小説

早乙女彩乃  兼守美行 

情けない皇太子

甘ったるいお話はどちらかというと苦手ですが、時としてヒットするときもある。
しかし、するのとしないのと、どこに差があるのか自分でもよくわからないが、多分今回は受けの皇太子が好きでなかったのかな?

側室の息子で弟になるジークフリトが好きな皇太子デュールは、一途にヂュールを想う近衛隊長で側近のフェンリスとジークフリトの身代わりを承知で関係をもっているのだが、
フェンリスと慕っている兄デュール…

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