茶鬼さんのレビュー一覧

隣のオトコ コミック

香鳴やこ 

おバカワンコが傑作でした♪

作者の香鳴やこさんの初コミックだそうです。
表題が一番新しい今年の作品ですが、受けがロン毛のせいかまた、性格もちょっと女々しいので女子?みたいな雰囲気があるのはいなめません。
ただ、後半掲載のシリーズがドタバタしているものの、すでに出来上がったカップルの倦怠期というテーマの下、かなり愉快に進行しており、全体として楽しめた一冊でした。

表題は、恋人の転勤の為別れた主人公・宏が、仕事でスカウ…

1

茅島氏の優雅な生活 英国旅行編 コミック

遠野春日  麻々原絵里依 

茅島氏のかわいい嫉妬

原作小説2巻に該当する”庭”がとてもクローズアップされた2本がメインのマンガ第二巻。
一巻を読んだ時も思いましたが、実に原作の雰囲気をそのままに、いや、茅島氏のかわいらしさを魅力的に魅せているマンガですよね♪
原作知らない人でも、引き込まれますよ、これは。
自分も、この2巻を読むにあたり原作を読み返すことはせずにダイレクトに行きましたが、あ、そういえばそうだった!って、思い出させてくれました…

6

秘書課のダーリン(表題作 秘書課のシークレット) コミック

岡田冴世 

リーマンもの初級編?

昨年出た『不本意』がかなり面白く、リーマンものを得意にしている作家さんの作品でしたので、期待して購入。
しかし・・・
掲載がCielだったからでしょうか、リーマン萌えを催すお姉さまには、ちょっと物足りない作品集になってしまったかもしれません(残念)
登場人物は皆どちらかというと若く、若干オヤジが入った人もいるものの、受けではなく、攻め。
これだけリーマンものばかりの一冊ですから、やはりオヤ…

0

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

俺はホモじゃね~

英田サキさんの新作は、まだまだ序章。
餓死し、しかもペニスを切り取られのどに詰められた死体が発見されたことから始まる推理作品に仕上がっています。
これはBLのラノベではないのでは?と錯覚するほどに様々な登場人物が出てきて、謎解きが楽しくなりそうな半面、早く続きをーーーー!!と待望してしまいたい作品になっています。

まず、警視庁の刑事・上條と、高校時代の後輩で現在アメリカで心理療法士をして…

5

リヒテンシュタイン博士の華麗なる日常 コミック

真行寺ツミコ 

無自覚ドMの天然博士はブリーフ派

6月に先に出た作品は、天然の天才教授が登場してファンタジーワールドが展開されましたが、それはとても誠実で暖かいものでした。
こちらの作品も天然の天才博士が登場するのですが、それはとてもブラックあふれたひねりの効いた作風。
前作で真行寺さんが極右と言っていたその対極になる作品ですねv
面白さ、てんこ盛りです♪

リヒテンシュタイン博士は箱入りで世間に疎い。
天才によくある傾向で、信じ込み…

3

相方 コミック

藤崎こう 

クールな男もイくときはかわいかった♪

藤堂グループシリーズものは結構出ていて、つい優先順位を後回しにしていたところ、新カプで新刊ということで初めて手にしてみました。
中々にセクシーで評判はよいとのことでしたので、ちょっと期待しておったのですが、、、よかった!好みデス♪♪
”男”しかも”セクシー”なのがいい!!
実は、この陣とジュンのカプは本編中、キスとフェラまではありますが、まだ最後までありません(ということは、、、続くのね?)…

2

純情ロマンチカ(13) コミック

中村春菊 

ぼちぼちもういいかな~

もう13巻にもなるのですね。
それぞれに、実に4年もかかって着実に美咲くんは、それなりに成長して、うさぎさんとの愛は着実に育って行っているようですが、すみません!
ぼちぼち、もういいでしょう?って、、、
今回は伊集院先生が、何やらひっかきまわす役割で登場とあいなりましたが、こうした一難去ってまた一難的な展開に、マンネリ感を覚えてきてしまったのです。

確かに面白いし、かわいいし、テンポも…

3

ヴィーナスに接吻 コミック

定広美香 

究極のSMと介護愛なのか?

またまたとんでもない作品が登場しました!
ちょっと短編が続いた定広作品でしたが、久々にガツン!とやられました。
これは絶対必見です!!!
いつも割とリバが当たり前に登場して、お互いが対等である姿が強調されるのですが、今回はリバは登場しません。
なぜなら、一方は両腕がないからです。
それだけでも充分に衝撃的であるのに、そこに腕を切り落とした者が、切り落とされた者の世話をしながらの、SとMの…

13

最初で最後のきみに コミック

松下キック 

三十路男の自立物語・・・かな?

前回の単行本が07年、これは08~09年の作品が収録されていますが、その絵の変化に注目してしまいました。
今回は短編集でなく表題『最初で最後のきみに』が割とがっつり4編に渡って続いているので、その世界観がわかりやすく、不思議ではあるんだけど、やっぱり好きな作家さんだな~って実感させてくれました。

貫が生まれる前、母親を助けた義理があると突然家に居候に来た三十路の椿という男が恋人の振りをして…

2

迷い恋 小説

水原とほる  いさき李果 

歳の差30歳、まさかの高齢登場でした!

1月に出た『逃亡者』の主人公・朋彦の、男と駆け落ちしたという父親サイドの物語。
いや、まさかそれが読めるとは思ってもいませんでした!
しかも最初の出会いが50歳代、ラストは『逃亡者』のラストとリンクしてその10年後ということになりますから60歳代なんですね。
木原作品の『箱の外』もラストは高齢でしたから、究極のMLの仲間入りといったところでしょうか。

その朋彦の父、晃一が実に穏やかで優…

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