茶鬼さんのレビュー一覧

指先で愛を語れ コミック

深井結己 

面倒見の良い先輩は手放してはいけません。

「それは僕の愛じゃない」の主人公・一総の双子の片われ、総太のお話です。
「それは~」を読んでいなくても一応大丈夫ですが、読んでいればもっとこの関係が深くわかるかも?ではあります。

大学の先輩・檜垣は在学中から総太の事が好きだったんですね。
ハッテンバーで総太と出会い、同じ嗜好の人間だってことがわかり同衾してそれから気になるようになって、でも総太は遊び人。
それで社会人になっても同じ会社…

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あて馬ライダー ~欲しがり坊やと絶倫男~ コミック

語シスコ 

アウトローもしくはろくでなし男がサイコーなのです

一時の休業状態から復活している語さんの作品が昨年からは次々と読めて、本当嬉しいです!
今回の本の帯は「語先生の漫画は小股のキレ上がったいい漫画・・鹿乃しうこが萌えた!」とプッシュ。
いつもこの方の作品にはろくでなしが登場しますが、今回もろくでなし揃い。
だけどちゃ~んとラブがあって、いい話に仕上がっています、、もちろんお笑いも♪

「魔性のアオソコにハメたら虜!!」の帯裏煽り文句は正しい…

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愛玩人形 小説

剛しいら  小山田あみ 

人形から人間が自立するお話です。

同じ作家さんで「人のかたち」という人形師の話がありましたが、今回の人形師の話はまたちょっと違った切り口と展開で大変楽しめるものになっています。
ただ人形というのは、人の心を映すものなんだなという点は同じ位置づけであります。

主人公・琴耶は姫丸家の唯一の男子なのに両親の元から離されて祖父母の家で人形を造って、ほとんど引きこもりのような生活をしています。
話相手は人形だけというちょっと変わっ…

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告白はフルコースのあとで 小説

うえだ真由  あさとえいり 

一年以上、一度も黒字が出たことない店ってすごいと思います。

今まで熱中するものもなく、それなりに上手くやってきてしまった感情表現の苦手なコンサルタントと、不遜で経営観念の薄い、でも信念の強いレストランオーナー。
最初のうち、どうやってこの二人がくっついていくんだろう?と心配でなりませんでしたが、初対面から二人の中だちに入る女性の存在などが伏線になり、どうにかハッピーエンドを迎えてほっとしました。
実はこの本、購入予定ではなく間違えてしまったものだったの…

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アヤカシ古譚 コミック

臣士れい  

ケモミミショタエロ

本の帯には「ケータイまんが王国おねだり度№1!!」なる文字が・・・
人の精を摂らないと生きていけない妖なんで、本能的におねだりしてしまうんですよねww
ショタエロです、苦手な方はまわれ右かもしれませんが、かわいいのです♪

狐の妖はその土地を守る神として奉られてきたのですが、妖が里で人々を襲うことが頻発して、打ち捨てられた状態で精も分け与えてもらえずに細々と山奥で暮らしていたのですが、他の…

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OPERA vol.19 色(アンソロジー著者等複数) コミック

表紙のせいか今月は明るさが全面出しです

今月の表紙は柊のぞむさんの「おやじな!」のキャラが登場でカラフルポップな雰囲気ですが、中身も割と軽めの入りやすい短編がつまっています。

1月に出た単行本「卒業生」で失恋したハラセンが主人公になった「空と原」
空乃との関係がどうなるのか期待させるストーリーですが、ハラセンの失恋を知った空乃がハラセンをけしかけます!
もう毎回目が離せないですね♪

珍しく爆笑を誘った作品が一つありました…

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非BL作品

青春♂ソバット(3) コミック

黒娜さかき 

ええー!まだバックバージンだったのか白州くん・・・

前の巻で白州の想っている母の弟(実は白州の父らしい)が登場して、有田どうするよー?みたいな展開が期待された続き、やっと読めます(安堵、、)

今回特筆すべきは、白州のセフレ百瀬おじさんのアナル講座?(爆!)
実は白州君、バックバージンだったんですね、知らなかったよ~
というのも、想い人の叔父(父)を自分のものにしようとする為だったのですが、、、
百瀬が「センチメンタルジャーニー」を嬉々と…

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千年ノ祈リ 小説

石原ひな子  翡月トウカ 

このヴァンパイヤものはがっつり骨があって男の世界って感じで好きです。

ヴァンパイアものも幾つか読んでいると、似ていたりとか甘いものが多かったり、飽きとか出てくるのです。
今回はゴスエロのタナトスからなので、しかも前回も吸血鬼モノでちょっとスベったこともあり、はっきり言って余り期待はしてなかったのですが、けっこうよかった。
というのも、エロに走り過ぎず、甘すぎず、結構男っぽさを残した硬派な仕上がりになっていたのが要因だと思いますね。
ぶっちゃけちゃうと、読んでい…

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夕闇、初恋、掌に青 コミック

松下キック 

不思議な空間と空気感

松下キックさんの短編集は、ご自身の好きなドールだったり、サッカーだったりをモチーフにした作品がいくつか入っています。
余計な解説めいたモノローグや具体的な動きがなく、いきなり場面が転換したりして、空気を読んでください的な雰囲気系ストーリーで構成されているような気がします。

表題は、何の記憶もなくいきなり主人の元に”人形”として仕えることになった少年のお話。
人形といっても、本当に着せ替え…

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人でなしの恋 小説

かわい有美子  金ひかる 

親友への罪悪感が闇を呼び込んだのでしょうか?

不思議な感覚の本でした。
「人でなしの恋」あとがきで作者が”ロクデナシ感満載の題名”と言っておりますが、ロクデナシではないですね。
”人でなし”とは”人に非ず”の人でなしなのかしら?とも思い、、
そう、恋愛も入っていますが、主人公に霊感があり、そんなものも含めた話になっているのですよ。
作品のカラーは淡々としたセピアなくすんだ色彩。
さわやかでもなく、イライラでもなく、ぼんやりと綿をつか…

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