茶鬼さんのレビュー一覧

ロマンチスト エゴイスト コミック

斐火サキア 

超オレ様は一体何してる人?

BL再デビューの頃、アマゾン書評で買いあさった中の作家さん。
表紙絵と題字が魅力的でした。
まだこの頃雑誌別の傾向とか知らなかったからピアスがエロ重視と知らず結構衝撃的だったのを思い出させます。

表題以下4作品は、超オレさまミサキとミサキに翻弄されまくりのマトーのお話。
高校生の頃、付き合っていた女と無理矢理別れさせられて恋人になった二人ですが、ミサキはそのころからスゲーオレ様。
振…

1

老舗旅館に嫁に来い! 小説

小林典雅  藤井咲耶 

純和風旅館の頑固おやじvs陽気なアメリカン

BLコメディ部門の神小林典雅(勝手に命名)のこの作品、面白い、確かに面白い。
しかし・・・他作品よりは少し~~~でもおまけで萌えです☆
こちらも、いつものBLに飽きた時のお口直しにどうぞ。

高校生の頃日本に傾倒し、日本留学を果たしたアメリカ人ジューナには老舗高級旅館の跡継ぎの柊一郎という旅行代理店に勤める恋人がいます。
しかし若女将を勤める母が事故で亡くなり、大女将の祖母が入院したこと…

1

かくも強引な彼に俺は 小説

義月粧子  朝南かつみ 

キャラは濃いのになかなかアッサリ

これって義月さんの本ですよね?って確認したくらいエロがあっさりでびっくりしました。
ですがキャラはなかなかひと癖もふた癖もあってこゆ~い人々でした。
何と言っても朝南さんの絵が、カッコよすぎなんですよ。

表紙は表題作のカプでなくて「冷淡な彼」のほうで、中表紙のカラーイラストが「強引な彼」のほう。
これからも見てわかるように、「冷淡な彼」のほうのヒゲのキャラが全てを喰っちまってるんですわ…

1

棒投げ橋で待ってて 小説

小林典雅  柚名ハルヒ 

月9・ハリウッド・フランス・韓流に、忘れちゃいけないお笑い番組

「嘘と誤解は恋のせい」「美男の達人」などBLのお笑い担当(?)は、あまりにドラマティックなストーリーに少し飽きてきたときに必需のジャンルです。
是非、笑いのテンションが下がらないように、一話毎イッキ読みで腹をよじらせてください。

この題名「棒投げ橋」ってクマのプーさんに出てくる小川にかかってる橋だったのですよ、名前まで知らなかった(汗)
どうも本当は赤毛のアンフリークの超セレブの受け様の…

4

唐梅のつばら 小説

水原とほる  山本タカト 

耐え忍ぶ純愛の金字塔作品デス!

まず、装丁にビックリしてください。
山本タカトさんという画家さんの版画のような繊細な挿絵、文学小説のような装丁に、文章・世界は現代なのに谷崎潤一郎のようです。
耐え忍ぶ受けに、俺様まっしぐらな鬼畜な攻めが持ち味の水原原作品に於いても、BL小説に於いてもこれは間違いなく神です。

13歳の時、病気で不能のヤクザの親分宅に、慰みものの愛人として買われてきた初乃。
自分の存在をあきらめながらも…

13

SH(シュガ-ハイ) 小説

井上ハルヲ(オハル)  佐々木久美子 

刑事×マトリとドSのソルティな関係

この作家さんの商業誌初作品ですが、やはり設定上ハードでシリアスで、甘さが全くない辛くて痛い作品でしたが、こういうハードが好きな自分にはツボ作品でした。

柘植は祖対4課のキャリア崩れの刑事。
兄夫婦を麻薬のせいで殺された過去から、その存在を憎んでいます。
一方、麻薬取締り捜査官の早瀬はゲイであることを知る唯一の上司菅田を信頼し、彼の激しいSにも耐えるM気質の男。
そんな二人が同じターゲッ…

3

傷痕 小説

中原一也  石田育絵 

刑事×マトリと心の闇のシリアスで渋い男達

正直、これを読んで「エス」(英田サキ)の世界がチラついて(悪役の登場設定など)どうしても比較してしまうのを否めませんでした。
しかし、中原さんお得意の無精ひげのおやじがちゃんと出てきますし萌えどころも違いますから、似て非なる作品として認めます。

麻薬取締り捜査官の黒木は、小さい頃から異母兄の哲平が好きで、それは家族としてではなく男として愛している。
ただし、その気持ちは深く閉じ込められて…

1

三百年の恋の果て 小説

海野幸  三池ろむこ 

ファンタジーだけど、ちゃんと現実も取り入れてます

妖と人間の300を超えた恋といえば、とてもロマンチックで壮大なイメージを持ちますが、本作は人間が「生まれ変わりなんて信じない」っていう人でしたから、300年の思いに流されるのではなくて、ちゃんと相手と対峙しようという姿勢があったので好感のもてるお話でした。

300年前好きだった人間の秀誠という男と引き裂かれ封印されてしまった白狐の紺。
300年後、全く同じ名前の秀誠という彫物師の男が封印を…

2

双つ龍は艶華を抱く 小説

藍生有   

エロでお腹いっぱいです

はい、題名の如く双子に無垢な受けちゃんが犯られて、流されて、まあいいか・・・という展開でございました。
最初の2行で何だ~と思わないでくださいませ。
どうも3Pというのは、似たりよったりの展開が多く少し自分が食傷気味なだけかもしれません。
しかし、3Pを初めて読む方にはそれなりに衝撃かもしれないです。

老舗の旅館の後を継いだ兄が事故で死亡したことから、実家へ戻ってきた弟の聖。
そこで…

0

たかが恋だろ コミック

英田サキ  山田ユギ 

帯を見たら買わずにいられないデス!

「この本フェロモン塗ってありませんか?」「オレ的には義兄さんは受」という石原理さんのコピーは、間違いなく購買意欲をそそります。
しかし原作:英田サキ×作画:山田ユギ となったら読まないわけにはいきませんよね♪

不器用同士が「たかが恋」に振り回されて「されど恋」になるという、簡単にいえばそんなお話です。
そこで物語を面白くしているのが、3人の男の過去です。
主人公の泉巳は妻を失くして男手…

2
PAGE TOP