茶鬼さんのレビュー一覧

ラブストーリー コミック

西田ヒガシ 

やはり男の友情と愛情は表裏一体ですね

今回表題作にはHは全くありません。
でもストイックも含め深い意味での愛の物語なのだなと思います。

今回舞台は中世、いつもの肉感的表現の西田絵にしては修道士助手のダニエルは細身の感じです。
対する騎士のレオナルドは、騎士らしく陽気で前向きな男に描かれています。
ダニエルは己の性癖の迷いから逃げる為の巡礼中、レオナルドは姫にプロポーズするための武芸試合に挑む途中で出会います。
怪我をした…

1

大人は愛を語れない 小説

崎谷はるひ  ヤマダサクラコ 

こういうオヤジ好きです、でもでもでも・・・

いきなり事故に会う主人公直海。その10年前へと意識を飛ばしたシーンから始まる期待させるオープニング。
はっきり言ってこの物語に出てくる宮元みたいなオヤジは好みです。
ヤマダサクラコさんの絵も好きです。
宮元のその外見もしぐさも表情も態度も好みです。
でも、でも、でも・・・なんですぅ~

代議士の家を継ぐより演劇の道を進みたいと努力する19歳の直海。
家からの援助を断ち切られ、アパート…

1

好きです係長! コミック

木下けい子 

男前です係長!見事にサラリーマン萌えです。

木下さんにしては随分と積極的でエロい攻めが出てきたなと「おっ!」とさせられました。
いきなり雁屋係長に告白する部下の獅子堂
そんな獅子堂にだんだん係長の心が傾いていくのに、肝心の獅子堂が二の足を踏みだすのがじれったい係長。
勝負パンツがおじゃんになっちゃうし~
覚悟を決めた係長は男前ですっ!自分から獅子堂にせまってしまうし
ああ、おとなのファンタジーだわ。
そうそう、こういうシチュエー…

2

由利先生は今日も上機嫌 コミック

木下けい子 

可愛い大人の胸キュンがつまってる

ミステリー作家の由利先生と、出版社から「嫁に出した」と言われて、由利先生に翻弄されまくる青年編集者六車くん。

時代が終戦後というまだアナログな時代の設定。
六車くんの出身が宮城県(枝豆を作る実家&言葉尻の”だっちゃ”)
なところが六車くんが純情なゆえんなんですね~
新幹線もまだなくて、「つばめ」ですよ。
六車くんの初心さもかわいければ、その純真さを面白がるようにおもちゃにする由利先生…

8

R134 小説

橘紅緒  高星麻子 

執着・嫉妬は絶対無二の存在ゆえ

茅ヶ崎のR134沿いにあるシェアハウスの物語は、それこそ現実離れした世界の人間の溜まり場でした。
橘さんの淡々とした文体、頻繁に変わる目線、雰囲気とイメージ先行は、現実でありながら非現実の、まるで映画を見せられているかの如くです。

ふしだらな母親に育てられ捨てられたトラウマ持ちの麻也。
幼いころから一緒にいて、麻也の唯一だった梓朗。
梓朗のほうが一足先に大人な考え方をして、彼を守るため…

9

蛇とワルツ 小説

榎田尤利  志水ゆき 

オールスター特盛りハッピーエンディング

いよいよPetLoversオーナー仁摩さんの登場です。
そして最終話だけあって、大サービスで過去の登場人物が出てまいりますのでお楽しみ☆

実はオーナーは仁摩さんの他に三人いて、その人々は高齢で唯一若いのが仁摩さんだそうです。そして「犬~」に出てきた轡田さんはお友達、ユキとともに沢山登場します。
彼の元にトランスファー(転送)されてきたのが、蛇の杏二。
蛇のペットっていえば、そもそも愛情…

7

純愛ポートレイト 小説

崎谷はるひ  タカツキノボル 

等身大の主人公

美大生の亮祐の無節操ぶりも、年上会社員の小井の考え方も、ひょっとしたら物語の為の特別でなくて、本当にある設定だなと感じさせられました。
だからか、当人たちがとても好きなキャラクターというわけではありませんが、身近に感じられましたよ。
その分、面倒見のよすぎる同級生の日奈子や、陰湿な上司亀山が特殊だなと思わされる設定でした。

確かに小井はちょっと鈍かもしれませんが、やはり元がノーマルな人で…

2

キャンバスにくちづけを コミック

南国ばなな 

新鮮なエロスでした☆

表紙がきれいで手に取ったら思い切りエロかった!
しかしながらこれがBL初コミックだったんですね。
いえ、初コミックだから新鮮だったのか、とっても楽しませてもらいました。
表題作も他の作品もある意味執着や嗜好からの変態性といわれる世界かもしれませんがSMに走りがちなところ、違う切り口がよかったです。
個人的には「ご主人さまと呼ばないで」がお気に入り。
バスで一緒になる青年を勝手にご主人さま…

2

生まれ星 三村家の息子シリーズ コミック

明治カナ子 

いっぱいに引いた弓から放たれた矢が受け止められた

前作2冊で思いが通じずにすれ違いばかりで痛い思いをしていた二人の
やっと、やっと繋がった思いが完結します。

敏夫の側にいることが辛くなって弓は田舎に一旦帰省します。
そこで今まで弓は何も見えていなかったことに気付きます。
ふるさとの田舎のこと、父のこと、兄のこと、家のこと
そうして、実家に立ち寄った敏夫と会った晩、弓は家の仕事を継ぐことを父に伝えます。
弓はひとつ扉を開いて、周りを…

2

美男の達人 小説

小林典雅  高峰顕 

相方を入学させたい美男塾

こんなラブコメ見たことない、っていうか入った塾の講師に一目ぼれしてモーレツアタックと書けばありきたりのものですが、それでも一味違ってます。
某国営放送のドラマ枠や「サラリーマン●オ」なんかのショートドラマに入れても違和感ないくらい、愉快で楽しくて傑作なんです!

友人が入塾を検討した「美男塾」なるもの・・・一昔前にTVなんかでも話題になりましよね、モテるイイ男というか結婚できる男になるための…

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