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木原音瀬 深井結己
茶鬼
ノベルスの表紙とコミックの表紙を並べて、構図がよく似ていたので思わず「あれノベルズか?」と勘違いしてしまいました。 しかし、ノベルスは啓介が誠一を抱きこむような構図。 コミックは啓介の腕に誠一はいなくて、左隅に洋服をきたまま考えるようなポーズでいます。 トーンは同じなのに、この構図の違いがコミックの中身を現しているんだ、と感心させられました。 原作は木原氏の小説で、ergoで掲載されていた…
ルネッサンス吉田
真っ赤に熟れたザクロが口を開いて、その実を見せびらかして木に生っているような、 椿がその全盛を終えかけて、花弁の淵を茶色く枯らせてなお満開でいるような、そんな淫靡さを漂わせる作品です。 自分はどちらかというとイメージや感じを捉えがちで、文章で表現するのが苦手なほうなので抽象的表現ですみません。 しかし、最初に読んだ時、その画から 「つげ義春」や「あがた森魚」かの「ガロ」の世界を思い起こさせま…
中村春菊
ロマンチカシリーズは読んでいるのですが、ついつい引き込まれる理由がわかったような気がします。 かわいいだけの絵でなくて、その奥に流れる愛の表現がうまいのですね☆ 人間が与える愛情で成長するハイブリッドチャイルド。 それを作る黒田の理由がわかる3話の、月島との関係が涙でした。 それぞれのお話も感動です。 ゆずと壱のお話も、 「まだ僕に優しさしかくれていない、もっと辛いこととか悲しいこ…
砂原糖子 金ひかる
ネタバレ
コンプレックスだった顔を、事故をきっかけに整形して、別人になりすましホストになる一葉。 そこで偶然中学時代に好きだと言われ、少し付き合った黒石と一緒になります。 自分を裏切ったと思っていた黒石を貶めてやりたい。 そんな動機で、黒石に接近する一葉。 一見地味な黒石ですが、健気なんです。 一葉の意地悪にも、その深い懐で包み込む。 派手な世界のお話なのに、淡々とシビアにお話しは進んでいき…
和泉桂 佐々成美
桃華異聞の第二弾は、東昇閭のナンバー2莉英のお話です。 第一弾の聚星の話は、がっかりしてしまったので次は挽回してくれよという望みをかけて、、、多少浮上いたしましたよ。 莉英は、貧しい家を助ける為兄青林と一緒に桃華郷に売られてきます。 幼いころより病弱で、病のせいで顔に痣や傷痕があり、醜い面相だからと忌み嫌われているのですが、そんな莉英を愛する兄が売られる時に心配して、一緒でないとという条…
雨彩夏が主役の「宵月~」がメロドラマ張っていて、萌えましたのでそこに登場した東昇閭のナンバーワン聚星のお話と、期待して読み始めたのですが・・・ 「宵月」の時、男を抱く側の妓娼は滅多にいなくて、難しいと書いてあったのですが、攻めの聚星はナンバーワンでいられるって? 今更ながら疑問符が飛ぶ始末。 というのも、聚星が結ばれて桃華郷を離れる相手となったのが、たった14歳の世間知らずのおこちゃまだった…
明治カナ子
二巻目は弓目線になるので、一巻目でモヤモヤしていた部分がクリアになってきました。 まだ恋愛と気付いていないけど、敏夫のことがとても気になり始めています。 ただ、それは家を出た兄と比較されることへの対抗心からではありますが。 受験の最中、温泉へ行く敏夫と弓。 敏夫は弓を意識してしまい、一緒にお風呂に入れず一人で抜くシーン。 その後無神経な弓の敏夫に対する肉体に関する発言。 この弓の無神経…
「リアル1/2」もそうだったが、このシリーズもリアルだ。 それぞれの気持ちのすれ違い、それが痛いのだ。 弓の兄はホモと言われ、色々問題を起こして家出している。 旧家らしい弓の家を彼は継がなくてはならない、他にやりたいことがあるのに。 そのプレッシャーで刺のように心が過敏になっているようだ。 唯一心を許せて頼りにしている同級生の敏夫は、弓に似ていると、その兄角と関係を持つ。 敏夫は弓…
天城れの
正直、中村明日美子さんのHPで知って、帯につられて買った口です(ハイ、、) 編集さんの、れのさんの思惑通りに動きました! 原稿料の話、パシリやバイトのようにこき使われる事実はどこまでデフォルメされているのかわかりませんが、突撃をやらされるくらいということは、ある意味愛されている作家さんなのではと思います。 本当はある程度の販売部数を行かないと、原稿料もきっと本人書かれているとおりにさみしいも…
「リアル1/2]で兄潮の友人谷口とも関係してしまった陸。 そこから潮が陸を突き放すような発言と行動を。 陸も谷口と潮の関係にうっすら気付き、憤りを覚える。 この兄弟の家庭は崩壊しており、兄と二人で家を出て一緒に暮らすため、陸は努力しようとする。 二人だったらやっていける。 貧しくさみしい食卓だった今までの風景が二人暮らしになって幸せそうだ。 そこには、禁忌の愛ではなくて純粋に家族として…