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72/456(合計:4552件)
青井秋
茶鬼
ネタバレ
ボタニカルアートのような細密な絵が魅力的な作家さんの2冊目は、ファンタジーの1冊になりました。 とても雰囲気系の作品ですが、ジワジワと染みいるものがあり何度も何度も繰り返し読んではまるで、ほんのりと心に灯がともるような柔らかさと温かさがあります。 それがとても居心地がよいのです。 表題の『ステラリウム』は星の製造工場を舞台にその主任のカナタのお話【夜明け前】と、同僚のキケとレオシュのお話…
創刊した当初岡田屋作品目当てでしばらく買っていたのですが、全てが草食系のものばかりでエロが一切なく(小説は別)色々おもうところあって辞めちゃってたのです。 しかし、廃刊することなく毎月コンスタントに出てもう30号、そして最近はとみに分厚くなってすごいボリューム!22作品も載ってるんです! 今回、山田2丁目さんの狼さん、カサイウカさんの百鬼カントク番外編と、へび子さんの短編があるというので思いき…
結城瑛朱 小路龍流
独特の漢字使い、独特の文章、の印象が強い作家さん。 今回もプロローグとエピローグを攻め視点、主要の本体を受け視点をいう構成で見せています。 「ひだまりの猫」その題名が意味するところは居心地のよい場所。 自分の気持ちを閉じ込めて、なかったことにしようとする男と、 自分を押し込めて向きあわずに逃げいていた青年と、 そんな二人が偶然出会って、一緒に過ごすことでそれらが溶けだして、それぞれがとど…
松雪奈々 高城たくみ
組長同士が犬猿の仲で、それぞれの組員と共に結核で隔離病棟に入院したら? 非常にユニークなシチュエーションで興味がわきます。 親元の組の組長の四十九日の法要の時、判明した一人の組員の結核。 空気感染のある病気ですから、その場にいたヤクザが皆こぞって病院へ黒塗りの高級車を連ねて、総出でずらっと黒いスーツ姿の数十名の男達が診察したいと窓口に押しかける。 そのうち、検査結果が黒となったそれぞれの組…
中原一也 立石涼
この本の帯「千年ぶりに俺の大砲に点火しやがって。責任を取ってもらうぞ」 立石涼さんのこのイラストが出た時から題名も含め、大変に気になってましたねぇ♪ もちろん中原さんだからランプの精がオヤジなんだとは予想していましたが、まさかよもやこんな名前が(爆笑) しかも日本人じゃないのに、その発言は日本の昭和のエロおやじですよ! 中原作品初のアラブものは、ファンタジーなぶっとびジェットコースター。 …
樹生かなめ 高階佑
角川のこの本、そこはかとなくBL臭を漂わせながら、そうでない展開を見せる。 それは、普段のBL作品の樹生作品が独特のセンスを持つ作家さんならではの「樹生節」を持つ文体で描かれるから、それとの差異をほとんど感じることなく読めてしまうという樹生マジックなんだろう。 作中、とてもシリアスで残酷で痛いシーンが登場する。 主人公の過去もそれで引き籠ってしまうほどのダメージを受ける可哀相なモノもある…
T,H 葉月つや子
団地に愛人を住まわせて竜宮城にしているクズ弟と、かたや律儀な性格でそれなりに彼女達を愛するドSエッチな弟溺愛クズ兄の、クズ男物語。 最初はレディコミ要素が満載で、どこに男の存在が?というくらい彼が言うほどに割合は低かったのが、孝志が雅弘という嫁を置いた3巻からぐいぐいとML要素が強くなり、 とうとうまとまるとこ男に、やっぱり男だよ、になった4巻。 一見軽くてチャラかった関係と、人間性に深味が…
葉月つや子 T,H
やっとBLというか、クズ男なりのMLっぽい展開になってまいりました♪ ここに来て、色々な関係が複雑に絡み合い、思わず人情話も盛り込まれ、彼等がより人間らしく見えてきた巻となりました。 相変わらず女性との絡みも少なくはないのですが、話に深みが出てきたような感じがいたします。 クズ男・兄の和志に書類を届けに来た元家政婦で愛人のしずえさん。 そこで鉢合わせしたのは、前結婚していた柳専務の息子…
上半身裸の男二人表紙に、カラー口絵も男二人の「お約束劇場」 BLを期待すると9割レディコミなのでご用心。 主人公・河本孝志と兄・和志のクズ男シリーズ第2弾。 冒頭は男を喰うクズ男孝志(やっと出たよw) 大学の先輩の代理で家庭教師に行った先の兄が、二丁目で偶然出会った男だったことからなし崩し~で仕事終わりにお兄ちゃんとエッチな行為。 それをこっそり見ていた弟は、何を思うか? 性への興…
今井真椎 松本蜜柑
作者の今井真椎(いまいましい)さん、元がSM小説の作家さん。 題名の通りに緊縛をメインにSMと純愛の世界を描いています。 この本、一度読んだだけよりも、何度も読み返すとしみじみと味が染みてきて、その世界に浸るのでした。 この作品ができたのは、佐渡島へ旅行したおりに、”さどがしま”→”さどのしま”→”サド”→”SM”と連想がわいてきたそうで、ゆえに舞台は佐渡島であります。 時代は大正…