茶鬼さんのレビュー一覧

狼は恋に啼く コミック

りゆま加奈 

地雷でもこれなら大丈夫だった!?

ファンタジー設定で民俗BLとか。
その昔、狼と白鹿が愛し合い番ったことから始まった国と民の物語。
一見して表紙も女子っぽいし、どうしよう?と悩んだのですがその装丁の綺麗さの魅力に抗えなかったデス。
多分、小説だったら地雷ドツボでうわ~!ってものだったろうと思うのですが、何だろう?
絵が見せる効果が働いてそんなに悪くない、この設定ありきのファンタジーの世界にそうだよね、と納得を感じるのでした…

9

輝ける星 コミック

真柄うしろ 

希望の星

”不登校””ひきこもり””自殺未遂”
こんな3つの言葉が出てくるだけでどんな重苦しい話なのだろう?と感じずにはいられないのですが。
普段だと、軽くあしらってしまうことへ抵抗も感じてどうして?って思っちゃう事があったのですが、この作品はそうはならなかった。
作者さんへの信頼と好きという欲目が働いているせいもあるかもしれないけど、
そこを非常に前向きに、且つ、ユニークに、明るく仕上げた作品とな…

9

いつかじゃない明日のために 小説

高岡ミズミ  円陣闇丸 

根なし草、根が生える

04年のラキア新書版の新装文庫化。
同人収録の『手を繋いでともに歩こう』と書き下ろし『恋の痛手』が新収録のようです。
歳の差、再会モノですね。


母親を亡くし、遺された家に一人で住むフリーターの直哉には、子供の頃2年間だけ一緒に暮らした基継との別れのシーンを夢に見るほど忘れられない人。
そんな彼と10年ぶりの再会をして、強引に一緒に暮らし始めるのですがといった始まりです。


3

ロクデナシには惚れません 小説

李丘那岐  ヤマダサクラコ 

オヤジと呼ぶにはまだ若く、しかしオヤジな30歳

李丘さんの刑事モノ。
そしてイラストは久々のサクラコさんで登場人物の雰囲気がとってもよく出ていました。
読み終えて、刑事モノだけに情もありながら、題名がロクデナシだけに軽妙な軽さも備え持ちなかなかにバランスのよい作品という印象を持ちました。
最近の作風から比較してもその軽さにアレ?これって”喰らえシリーズ”っぽい雰囲気を持っているのかな?なんてうっすら感じながら古い作品?なんて思ったほどに、…

10

制服と王子 小説

杉原理生  井上ナヲ 

高校生と寮モノは苦手だけど。。。

正直申して、高校生モノの小説は苦手の傾向があります。
高校生のかわいい系のコミックは耐性がついて萌えを感じるようになったものの、まだまだ小説は苦手。しかも寮モノも若干苦手。
なので好き作家さんかよほど興味を惹かれなければ読まないのですが、
今回も迷いました。
題名がベタだったし、でも刹那系雰囲気系で割と好きな作家さんであったので清水の舞台から飛び降りてみました。(怖くても肝試しはしたい、ホ…

7

COLD HEART in TOKYO 小説

木原音瀬  麻生ミツ晃 

この先を思うと楽しい~

『COLD』シリーズのスピンではあるけれど、単発でも問題ない。
あちらの主人公であった透の友人、兄が立ちあげたアクセブランドを一緒にやることになった楠田が主人公。
そしてもう一人は、子役で注目され高校生で映画賞を取るほどの才能を持ちながらトラブルがきっかけで干されてうだつの上がらない(周囲から見て)役者となっている24歳の秋沢。

楠田兄のブランドの新シーズンの販売戦略でモデルとして採用す…

8

好き、だから触れたい。 コミック

松本ノダ 

明るい未来

うおおおおー!と心の中で絶叫した、体毛に萌えた前作
今回はどんな話を見せてくれるんだろう?もうドキドキワクワク☆
そうしましたらね、
意外というか何と言うか、
そうなんだろうな~という予感はしたのですが、まさか、よもやまさかの!!
本当に驚かせてくれます♪
でも、そこへ至る過程がグイグイと引きつけてやまないその展開。
ちょっぴりオカルトチックで不思議な世界もあり、
でもとってもハー…

5

夜明けのスナイパー 愛憎の連鎖 小説

愁堂れな  奈良千春 

2時間サスペンス

シリーズモノなんですが、結構冒頭に彼等についての説明が入っているのと
今回は純粋に大牙に来た依頼と事件の推理展開がメインで、余り賑やかな周囲が出張ってこないので単独で読める作品になっているような気がします。


さる事件により刑事を辞めた大牙は超ビッチな兄の開く探偵事務所で探偵をしている。
そこへ、遺産相続に絡む行方不明の男子を探してほしいと依頼が来る。
見せられたその子の父親という男…

6

シュガーダーク コミック

恋煩シビト 

甘味はたまが美味しい

多分、明るいハッピーエンドを望む人には釈然としない終わりが待っているかもしれません。
でも、これがシビトカラーなのだと、そのブラック風味にゾクっとさせられる一冊。
ヤンデレ・依存、そんなものがないまぜになり絡め取る姿に毒を感じつつ、それが魅力でもあるのです。


親に顧みられず寂しさを抱え野良ネコのような生活をするハル。
唯一信じて愛していた兄に裏切られた事で、裏切らないモノを求めハル…

7

町工場にヒツジがいっぴき 小説

今城けい  周防佑未 

ヒツジが柵を飛び越える日

最近すっかりお仕事ものがはまってきている今城作品、今回は
町工場というから荒っぽい男たちに囲まれて、さながら狼に食べられそうなヒツジちゃん?かと思いましたら、そうじゃなかったんですね。
表紙の主人公の頭の上に小さいヒツジちゃんが乗ってるイラスト♪かわいー!
周防さんのこんなちょっぴりユニークなイラスト初めてみたかもしれない☆


ヒツジちゃんにこだり例えるとするならば
囲いの中に縛ら…

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