Krovopizzaさんのレビュー一覧

あの日の恋につきまして 小説

秀香穂里  水名瀬雅良 

スパダリ攻めを期待しましたが…

あとがきに"攻めはスパダリ"と書かれていたので、包容力あるカッコいい攻めを期待しましたが……
確かにハイスペックなイケメンではありますが、性格は強引で俺様で不器用と、個人的に思う"スパダリ攻め"とはちょっと違ったタイプのキャラクターでした。

雑誌編集者の葉月(受け)は、憧れの推理小説家・二階堂(攻め)の担当に。
なんと、二階堂は葉月の中学時代の同級…

3

馬鹿と嘘と恋 小説

さくら芽留  陵クミコ 

評価に困る記憶喪失モノ

第8回小説ショコラ新人賞で奨励賞を受賞した作品。
記憶喪失を題材とした大学生モノです。
※ややネタバレあるので、未読の方は閲覧にご注意下さい。

交通事故で記憶喪失になってしまった大学生・彰(攻め)。
同じ2年生で、彼の恋人を名乗る啓太(受け)という男に日々のサポートをしてもらうことに。
明るく懐っこい啓太だが、彰の記憶が戻ることを恐れている様子で……
と、いうような話。

記憶…

12

身代わり女帝の恋 小説

月舘あいら  サマミヤアカザ 

女帝の秘められたドラマ

あらすじ:
代々"女帝"を擁するイリストリア帝国。
現女帝・ユシル(受け)は、女系の伝統を守るため女として育てられた美青年。
ある日、ユシルとの間に世継ぎを作るため、地方貴族の娘が秘密裏に王宮に召喚される。
娘の兄で、一緒に拉致されたのは、アルフォンス(攻め)という年上の男で…

血族結婚を繰り返した結果、世継ぎに恵まれなくなった王家は、女系存続のため男であるユシル…

7

大好きすぎて意気地なし 小説

さとむら緑  嵩梨ナオト 

焦れ焦れのラブコメ

あらすじ:
エリート会社員の優一(攻め・30歳)にいきなり告白された書店員・尋水(受け・24歳)。
友達として付き合ううち優一に惹かれていくが、彼はなかなか手を出してこず…

冴えないオタクがカッコいい大人の男性に溺愛される展開かと思いきや…?
双方のキャラのギャップが楽しいラブコメです。

尋水は地味で平凡な書店員。
女の子に興味はあるものの、奥手過ぎるが故に恋愛経験はゼロ。

8

「九天楼の買われた花嫁」出版社SSペーパー 特典

花嫁の夜の日課とは…

※本編に関するネタバレを含みます。
 未読の方は閲覧にご注意下さい。

毎晩、レオンに体のある部分を「点検」されるのが日課になりつつある月羽。

そのある部分とは、背中。
クドルクには飛ぶための羽がありますが、クドルクになりたての月羽にはまだ羽が生えておらず、毎日レオンに背中を点検されているというわけです。

寝巻をめくられ、丸裸にされた状態で背中を愛撫され、否応なく反応してしまう…

4

踊るエクスタシー コミック

夏下冬 

なかなかシリアスな業界モノ

作家さんの初コミック。
ダンサー同士のお話で、年齢は明示されていませんが、おそらく年下攻めです。

ダンサー志望の鈴代(受け・表紙左)は、憧れのダンサーのいるユニット<エグジット>のオーディションを受けるが、自分の後に踊った永也(攻め・表紙右)という男のダンスに圧倒され、自信喪失。

その上、ダンス後に気分が高揚した永也に無理やり犯されてしまいます。
後日、補欠として合格し、新メンバー…

9

LOVE&CATCH 小説

木原音瀬  彩景でりこ 

ハゲオヤジ受けが強烈

受けがハゲのオヤジという、今までにありそうでなかった設定の作品。
ハゲをお題に書かれた古い同人誌が元になっているそうです。
でりこさんの挿絵の印象からポップなコメディを想像していましたが、木原さんなので中身はなかなかダウナーなお話。
受けのオヤジのウザさと卑屈さ、キモ可愛さが良くも悪くもインパクト大です。

あらすじ:
ペット専門の小さな葬送会社に就職した渋谷(攻め・23歳)。
社長…

7

黒狼王の水鏡 小説

橋本悠良  古澤エノ 

ケモミミ少年攻めのギャップに萌え

あらすじ:
広告代理店に勤める馨(受け)は、人ならざるものが見える特異体質。
ある日、「黒狼の化身」を自称するケモミミの少年・ 大牙(攻め)と出会い、彼と一緒に住むことに…

作中の大半、攻めが少年(ケモミミ+尻尾)の姿でいるため、ラブ要素は少なめ。
受けが幼少期のトラウマや仕事の悩みを攻めと共に乗り越えていく、受けの成長メインのお話です。

馨は、幼い頃川で溺れたところを父に助けら…

5

紅王と初恋の子猫 小説

秋山みち花  六芦かえで 

心優しい皇子と旅人の物語

あらすじ:
都を目指し旅をする青年・漣花(受け)は、悪漢に絡まれているところを狼牙(攻め)という精悍な男に助けられる。
侵略された紅国の第三皇子で、国の再興を願う狼牙。
彼の力になろうとする漣花だが…

漣花の正体が本のあらすじでネタバレされていますが、作中ではなかなか明らかにされません(ヒントは多いため、そこまで意外な秘密というわけではありませんが)。

狼牙と旅を続けるうち、彼に…

3

ヘプタゴンは微笑む 小説

水原とほる  幸村佳苗 

宗教団体が絡むサスペンス

あらすじ:
政財界のアドバイザーとして特殊機関「ヘプタゴン」に所属する七生(受け)。
ある日、公安警察の鬼防(攻め)に新興宗教団体の調査を依頼され…

宗教団体と政治との関わりをテーマとしたポリティカル・サスペンス寄りの作品。
『防人の男』等、水原さんの近年の作品はこうした政治的題材を取り上げたものが多いように思えます。

本書は新興宗教団体の内部紛争の話から始まり、その勢力拡大の様…

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