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表題作踊るエクスタシー

永也永八,受と同じオーディションを受けたダンサー
鈴代亨,新人ダンサー

その他の収録作品

  • Special Performance(描き下ろし)

あらすじ

ダンサーを目指す鈴代は、憧れのダンス&ボーカルユニット〈エクジット〉のオーディションを受ける。しかし、永也という男のダンスを見て鈴代は自信喪失。さらに、踊って昂ぶりが冷めやらない永也にレイプされて…。

作品情報

作品名
踊るエクスタシー
著者
夏下冬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
あすかコミックスCL-DX
発売日
ISBN
9784041044131
3.2

(34)

(7)

萌々

(8)

(10)

中立

(6)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
8
得点
103
評価数
34
平均
3.2 / 5
神率
20.6%

レビュー投稿数8

セクシーで熱いダンス!

ダンス&ボーカルユニット業界を舞台に描かれたBLで、ストーリーものとしても楽しめます。
実際のダンス&ボーカルユニットグループと重ねると、キラキラした面だけではなく業界の裏側も見れて得した気分。
またそういう業界を知らなくても、体育会系の部活ものが好きならハマる設定でした。

ダンスで切磋琢磨し、皆で同じ方向を向いてひとつの舞台を作り上げていく情熱と面白さ。
その輪からはみ出すマイペースの変わり者で、また天才である攻め(永也)×人並み以上の才能はありつつも新人で雑用係として使われて輪に入れない受け(鈴代)。
この輪に入れないカプふたりの相性は最高なところが、体育会系ものとして王道で良いところです。
そして攻め(永也)が悪い手を使って、受け(鈴代)を輪の中に引き上げてくれるシーンは鮮やかで気持ちがよかったです。
 
エロ度については標準的なのですが、ダンスをやっているカプなのでふたりとも筋肉質な体格で絡んでいるだけでエロい。
構図や見せ方もうまくて、ほぼ全話にあるキスシーンとえっちのバリエーションも豊かで飽きません。
また修正が少なく、読んでいて気が散らないのが良かったです。

4

なかなかシリアスな業界モノ

作家さんの初コミック。
ダンサー同士のお話で、年齢は明示されていませんが、おそらく年下攻めです。

ダンサー志望の鈴代(受け・表紙左)は、憧れのダンサーのいるユニット<エグジット>のオーディションを受けるが、自分の後に踊った永也(攻め・表紙右)という男のダンスに圧倒され、自信喪失。

その上、ダンス後に気分が高揚した永也に無理やり犯されてしまいます。
後日、補欠として合格し、新メンバーの永也と共に練習に参加することになりますが、マイペースな永也はろくに練習に参加せず、周囲にも生意気な口をきいてばかりで…
と、いうような話。

天才×凡人というカップリングで、攻めの永也に抗いつつも惹かれていく鈴代の心情メインに描かれるお話です。

永也は天才キャラにありがちな傲慢で自信家なタイプで、ろくに練習に出ずとも誰より上手く踊れる才能の持ち主。
性欲処理のため鈴代を利用しているのかと思いきや、実は鈴代と踊ることを楽しんでもいて、読み進めるにつれ彼の鈴代への執着が見えてきます。

永也から「鈴代さん」と呼ばれる鈴代は、外見もちょっと永也より大人顔で、ちょっと押しが弱い絆されタイプ。
真剣に練習しない永也を怒る等、ダンスに対し熱い想いを持っていますが、彼に抱かれたり一緒に踊ったりするうち、否応なしに彼に惹かれていきます。

ポップなサクセスストーリーかと思いきや、結構シリアスでキツイ展開なのが本書の面白いところ。
鈴代が先輩ダンサーに嫌がらせされたり、永也との関係がバレて周囲からバッシングを受けたりと、業界の暗い面もしっかり描かれています。
才能があって気も強い永也は何だかんだ周囲から認められ、そうでない鈴代は淘汰されていくのが何ともリアルで、切ない展開。
そこからタイムブランクを挟んでちょっと希望が見えるエンドを迎える、リアルとファンタジーのバランスがなかなか見事な作品でした。

あとがきで、二人は元リーマンという設定が紹介されていましたが、そんな過去話も本編で描写があれば、よりストーリーに深みが増したのではないかと思います。
鈴代が苦労人っぽいのは何となく伝わってきますが、永也のバックグラウンドは想像し辛いので。

絵も綺麗で、今後が楽しみな作家さんです。

8

雰囲気はよかった

憧れのダンスユニットのオーディションを受けた鈴代(受け)は、同じ応募者の永也(攻め)というダンサーに、ダンスに興奮したと言って犯されてしまう。混乱する鈴代だったが、オーディションには2人揃って合格。一貫して不真面目な態度ながらも実力はすごい永也に絡まれ続け、ダンスに興奮しては犯される鈴代だったが…。


ちゃらんぽらんなのにダンスの実力はすごい攻めと、その実力は認めながらも興奮しては襲ってくる攻めに混乱する受けの話です。受けが攻めを「お兄さん」と呼んでるので、多分年下攻めかと思います。

受けと攻めの絡みはなかなかよかったです。天才肌の攻めと、その態度の悪さにイライラしながらもダンスに打ちのめされる受け。フリスク食べさせられたのを「勃起薬だ」と騙されて、勃起しちゃって犯されるのが間抜けで可愛かったし、その受けのダンスのほうにも攻めがひそかに惹かれてるのが萌えでした。

でもその他の設定がいまいち納得いかなかった。
ダンスユニットというのがどんなほどの人気なのかわからなくて、小さい劇団くらいのレベルだと思っていたのですが、新人でペーペーの受けのキスシーンが週刊誌のトップ記事になり、「大スキャンダルだ!」とか言われてるのがまず疑問でした。EXI○Eみたいなものなのかな? それにしたって新人のキスシーンがグループの人気を危うくする、という設定に納得いかないけど…。
そして、そのネタを売ったのがダンスユニットの幹部で、なんで自分のグループの人気を脅かすような写真を売るのかも理解できなかった。ヒデさんていうグループのトップ? 主力メンバー? に幹部は憧れてて、そのヒデさんに可愛がられてる受けが気に入らなかったようですが、そのエピソードが受けが「頑張れよ」ってヒデさんに頭ぽんぽんされてるだけ。えっそれだけで⁉︎ とんだヤンデレです。

あと他のメンバーの足の引っ張り合いとか、ダンスのレベルの低さとか、どう考えてもこのダンスユニットがそこまですごいものだとは思えなかった。ヒデさんていうグループのトップだけはいい人だけど、他のメンバーや幹部の悪行に気づかなさすぎ。
ヒデさんといえば、受けはヒデさんに憧れてダンスユニットに入ったのですが、昔ヒデさんにリストバンドをもらったらしくそれを宝物にしています。それならそのエピソードを書いてくれないと、なんでそこまで受けがそのダンスユニットに執着するかわかんない。

受けと攻めのせめぎ合いや、話の雰囲気はなかなかよかったので、ちょっともったいなかったです。

6

夏下先生初商業単行本

絵が綺麗ですが、キャラクターの魅力がもう少し、ストーリーはもっと…という感じでした。
永谷(ダンサー 上手い)×鈴代(ダンサー)

ストーリー:ダンスグループのオーディション会場で鈴代は永谷に襲われる。合格と補欠合格を勝ち取った2人だが、鈴代はなかなか練習にも参加できず…

ストーリー展開がかなり唐突です。ヒデ(リーダー?)は置いておいて、ダンスグループを真に愛していそうな人が誰もいないという空中分解必至なグループ。あまりにも荒唐無稽で、もう少し話の骨格であるダンスグループがきっちりしているとよかった。

中心エピソードの肉付けとなる、主役の生い立ちとか、ダンスが好きになったきっかけなんかも、もう少し丁寧に描かれていると感情移入できたと思う。

萌は絵のうまさに!

1

熱い情熱のままに舞う男たちの世界

ダンサーを夢見て、憧れのダンス&ボーカルユニット
「EXIT」のオーディションを受けにやってきた鈴代。
そこで天才的ダンサー永也と出会い、そのダンスに
あっという間に魅了される。
しかし、その直後、ダンスで得た高揚感を
抑えきれない永也に犯されてしまう。

最悪な形で始まってしまった2人がダンスを通じて、
互いに理解し合い、目標に向かってまっしぐらに
突き進んでゆく姿が描かれます。

永也は能力がずば抜けているが、性格に難ありで
周囲のメンバーたちと歩調を合わせることができない。
そんな彼が唯一認めたのが鈴代でした。

2人は早々に体の関係のもってしまいますが、それに対しての
感情や理屈の部分は本能的な部分での求め合いの後からついてくる
というかんじがしました。

特に鈴代は初対面で無理やり抱かれたことで、
永也に対して心では拒絶を示していたにもかかわらず、
熱いダンサーとしての本能が彼を受け容れられずには
いられなかったのかなぁ…と。

そのためか、些か鈴代をはじめとした人物たちの
感情の動きが読み取りずらい部分も…。

厳しいダンスの世界のドロドロとした暗部も垣間見え、
鈴代の未来があっけなく断ち切られてしまい、
永也とも離れ離れになってしまったときには
え!救済措置ないの!とびっくりしましたが、
永也が有名になることよりも鈴代と踊ることを
選んだことで舞台に並び立つ2人が見れました。

舞台で2人がそろって高く飛び上がる後ろ姿は胸熱です…

0

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