縞馬さんのレビュー一覧

青を抱く 小説

一穂ミチ  藤たまき 

現実感が薄いけど納得?

発売当初から購入してあったのですが、あらすじを見て少々寝かせ過ぎた今作ですが、読み始めると一息に読了しました。

始めの出会いからして偶然じゃなく必然。
全ての出来事が微妙なバランスを持って物語を形作っている
二人の家族全員がこんな真実によって繋がっていたなんて
やっぱりあんまり重い話は…と思っていましたが…

始めから終わりまで、複雑な事情を抱えているのに
こんなに綺麗な形で纏ま…

3

富士見二丁目交響楽団シリーズ外伝 波間にて 小説

秋月こお  後藤星 

悠季はいつまで経っても悠季です。

外伝集も早、第7弾らしいのですが、内容はすっかり本編に戻ってしまったかの様相です。

悠季(受)の元生徒の貞光が、エミリオ先生の元へ留学すると挨拶に悠季の所へ来ます。
そこで、自分の目下の野望は桐ノ院先生のソリストの座であると悠季にライバル宣言をして留学に。
そこから又々いつものように悠季はぐるぐると自分の狭量さや、コンプレックスでストレスを溜め込んでいます(笑)

講師として生徒のコ…

4

共鳴ーグラマラス・ヴォイスー SIDE:B コミック

水名瀬雅良 

こちらの表紙もカップルじゃあありません

高藤(攻)を中心としたボーカルグループの名前が『NATURL』に決まり、本格的にデビューに向かい活動していきます。

練習する中で健人(受)と高藤が二人で練習すると、二人の歌声が合わさり溶け合い、健人は高藤との相性の良さを感じ、興奮してしまいます。(これが、共鳴ですね。)
そこで、少し健人にも高藤のムラムラが理解でき…

とにかく、デビューまで事件も無ければ、挫折や葛藤も無し(笑)
天…

4

共鳴ーグラマラス・ヴォイスー SIDE:A コミック

水名瀬雅良 

表紙は攻めと受けの関係じゃあないです(笑)

水名瀬雅良さんは、小説の挿絵が麗しく見やすくて、そこから作家さん買いしてるお一人なのですが、個人的に地雷を踏む事の無い作家さんなので安心して読めます。

クラッシック界で有名な一家の長男の高藤(攻)は、作曲においても天才で、彼を中心としてボーカルグループを売り出そうとしているが、中々メンバーが決まりません。

高藤はボーカルを探す中、アマチュアバンドのライブ演奏の動画を聞き、彼こそが自分の…

4

仕事とエロと、ときどき感傷 小説

義月粧子  御景椿 

何故か気になる一冊ですが…

再読です。本の整理中何故か気になって…
私の中で、評価が悩むな〜と思った作品No.1です(笑)

冴(受)の元カレの太田が、今付き合っている相手の馨が、前カレの冴との事を気にしていて、冴自身の口から未練が無い事を説明してほしいと、何とも人を馬鹿にした様な場面から始まります。

とにかく、出て来る登場人物1人たりとも好印象の人がいません(笑)

冴もはじめのうちは、もっとさっぱりした性…

5

黒曜の災厄は愛を導く 小説

六青みつみ  カゼキショウ 

ラブが少ないからか、攻めが地味なのか?

異世界トリップ物、ファンタジー大好きです。
六青さんの前回読んだ「輪廻の花」が私の萌ツボにドンピシャだったので今作もめちゃめちゃ楽しみにしていました。

設定は面白くてワクワク感があり、ストーリーも二段組みながらあっという間に読み終えてしまいます。

物語のキーポイントとして出てくるクロもめちゃくちゃ可愛くて癒しもあるのですが、レンドルフ(攻)に今ひとつ魅力が感じられないのが残念でした。…

5

検事はひまわりに嘘をつく 小説

みとう鈴梨  陵クミコ 

毒舌関西弁の一途な乙女が可愛いです

小学校の頃、太っていて、根暗で、勉強以外何の取り柄もない、虐められっ子だった藤野辺(受)と、女子総出でモテモテなのに、迷わず、虐められている藤野辺にも助けの手を差し伸べ、誰にでも優しく人気者の弓瀬(攻)

弓瀬の事を考えるとそれだけで前向きななれた藤野辺は、色々な部分で努力し、今や検事となります。
弓瀬は、小さい頃から夢であった弁護士になり、二人はある刑事事件で相対する事になり…というお話で…

1

獅子は獲物に手懐けられる 小説

榎田尤利  志水ゆき 

話は面白いが痛過ぎて

犬の次はライオンです。
前作の犬のお話が面白かったので、かなり期待していたのですが、とにかく痛い部分が多過ぎて…
でも話としてはすごく面白かったです。

百獣の王のライオン、真(攻)と、非力で憐れなガゼルの千昭(受)が、義兄の深見の策略により、プレイという名のレイプを仕掛けられます。
この時点で深見の最低最悪度は半端無いんですが、さらにエスカレートしていきます。
しかし、何をされても我…

2

チンピラ犬とヤクザ猫 小説

神奈木智  三池ろむこ 

血統書付きヘタレワンコは可愛いです

神奈木さんがあとがきに、ユルい極道物と書かれていましたが、本当に軽くさらりと読み終わりました。
極道物にしては、リアルな暴力シーンもなかったし、痛いシーンもほぼありません。

和音(受)は小さなシマを任された総長で、敵対する組の下っ端に不意打ちで痛めつけられますが、その敵対する組の雑用係の陽太(攻)に助けられ看病されます。
陽太は、以前から和音の事を憧れていて…というお話です

なんだ…

1

守護者がさまよう記憶の迷路 守護者がめざめる逢魔が時(4) 小説

神奈木智  みずかねりょう 

怖かったです…

前作がどういう風に終わったのか曖昧だったのですが
とても読み返す事が出来ませんでした。怖いのが苦手で…
でも、早く続きを読みたかったのも本当なのですが…

今回も怖かったです。
始めから『百物語』で体が強張ってしまいました(泣)
しかもラブは無いし、新しい事実が次々と出てくるし

とにかく早く凱斗の記憶が元に戻って欲しいけど、明良の清芽に対する想いも成就という形にはならないとしても…

4
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