M+Mさんのレビュー一覧

恋する付喪神 小説

雨月夜道  金ひかる 

神様と画家の恋

表題作の長編、あとがき、短編という収録順でした。

付喪神のトキ(攻め)が15年かけて恋する少年・要(受け)の元へと行ってみれば、疫病神より陰気な青年に育っていて…という話です。

トキと要の両方の視点が入っていて、心情が分かりやすかったです。
要がトキを受け入れるまでがメインなのかと思っていたのですが、実は好き好き言いながらトキが要の想いを信じていなくてと一捻りされたストーリーで面白か…

3

おいてけぼりブルース コミック

ユキムラ 

眉間の皺が最高!

6カップル6作品の短編集です。
5作品は社会人カップル、4作品は仕事上での出会いなのでリーマン好きにはオススメの1冊です!

コミックタイトルになったのは表題作「おいてけぼりブルース」ですが、表紙イラストは「イン ザ ルーム」というちょっと不思議な構成でした。ただ、カラーイラストや目次が「ブルース」の主人公である国吉なので、話を読むのに「これ誰?」という違和感はなかったです。

皆さま書…

2

魔法のない国の王子 小説

さとむら緑  円陣闇丸 

王子様がやってきた

1冊まるごと表題作です。文庫で279ページって長い方に入るのではないかと思うのですが、二人の日常が面白くてあっという間にラストまで来てしまった印象でした。

自分的にはファンタジー系って、その世界の独自ルールを覚えるのが大変だったり、次から次へと出てくる新しい事実がご都合的に思えて冷めたりすることがあって得意なジャンルではないのですが、この作品は「王子様が絵から抜け出る」という大きな点以外は異…

2

B級グルメ倶楽部 5 コミック

今市子 

ドタバタ二転三転で迎えたラスト

1冊丸ごと表題作です。「act18」から「act 26」までぎっちり詰まった完結編です!

いきつけのバーのさやか(男)の実家へ行く羽目になったり、鬼塚の兄夫婦に離婚話が持ち上がったり。
二人は同棲をすると決めるも、引っ越し先がなかなか決まらず。
そんな中、吉野の姉の妊娠が発覚。え、相手は白洲と違うの?!と最初から最後までドタバタとした賑やかな展開でした。ラストはようやくここまで来られたの…

2

夏は蜩、冬はその日暮らし 小説

火崎勇 

番外編ショート3作品

商業作品3つの番外編がそれぞれ1作品ずつ収録されています。
スピンオフのようなサブキャラが活躍するものでなく、主役二人が軸になっていました。

「最後にくれる言葉」
14ページ。「最後に好きと言ってやる」番外編。小林(受け)の視点です。
小林はアメリカの友人達に招かれたパーティに鳴海(攻め)を誘うのですが帰ってしまい…という話で、傲慢で自分勝手そうな鳴海が実は小林にベタ惚れというのが非常…

1

恋愛成功率50% 小説

宇宮有芽  千川夏味 

確率つながりのタイトルですが

「マーガレット」「恋愛成功率50%」の中編2作品が収録されています。

関連がなさそうなタイトルですが、恋占いに使うといわれている「マーガレットの花びらはたいてい奇数で、ハッピーエンドの確率が高い」という確率つながりのようです。

「恋愛成功率50%」は坂本(攻め)が小川(受け)に言った言葉からなのですが、計算としてはちょっとおかしいけど、言いたいことは分かるよ!と勢いで納得する感じです。…

1

一途な独占欲 小説

吉田ナツ  周防佑未 

社会人カップルの甘い作品

表題作「一途な独占欲」は、夏目(愛称「ユキ」・受け)が主人公の長編です。
同時収録「一途な週末」は、伊佐(攻め)が主人公の後日談ショートです。

タイトルがピンク色でキラキラ輝いてますが、そこから受ける印象そのものの内容でした!

「一途な独占欲」では、夏目は小学校から思い続けていた幼馴染・新倉の結婚を知ってショックを受けます。妻となる友美の妊娠も知り、傷心を隠して親友として向き合わなけ…

1

秘密と嘘 小説

高坂結城  円陣闇丸 

関連のない2カップルの話

2カップル、中編2作品が収録されています。どちらも同じくらいの長さで、ちょうど半分位です。

2カップルは関連がないのですが、「年上攻め・年下受け」「攻めが先に受けを好きになる」「受けは『以前の恋人』の結婚を機に別れることになる」と共通点が多いため、似たような印象を受けました。

ただ、似たようでも、それぞれ特徴もあって面白かったです。
特に同時収録「BLUE ANGEL」は、別れを告げ…

0

恋色アシンメトリー 小説

宇宮有芽  くしながひろむ 

フィギュアスケート元選手の二人

1冊すべて表題作の長編です。
昌樹(受け)と朝比奈(攻め)の両方の視点でストーリーが進むので、心情が分かりやすいです。

主役二人が元フィギュアスケート選手という導入部分だけかと思いきや、結構しっかりフィギュアスケートの話が入っていました。とはいえそう専門的ではなく、たまに大きな大会をテレビで見るくらいの自分にはちょうど良い程度だったと思います。タイトルに表れてないのがちょっと残念かも。

0

それからのふたり コミック

楽田トリノ 

メガネがたくさん

同人誌「青空に金魚」の番外編が表題作ですが、コミック番外編もありました。
とにかくメガネがたくさんでメガネ好きには堪らないという1冊です。

「それからの金魚」は、メガネ×メガネの大学生カップル「青空に金魚」の冬編。いい加減な多田をなじった先輩ですが、多田の名前を覚えてないというのが笑えました。秋編の「秋の金魚」ペーパー再録とあわせて1冊の3分の1程度がこのカップルでした。

コミック「…

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