小説

  • 夏は蜩、冬はその日暮らし

夏は蜩、冬はその日暮らし

natsu wa higurashi fuyu wa sonohikurashi

  • 同人

同時収録作品最後にくれる言葉

君津鳴海,トップモデル,27才
小林清流,デザイナーでブランド日本支社長,27才

同時収録作品背中で恋を語るから

九曜数馬,レストランのシェフ,
小谷悠紀,ギャルソン

同時収録作品覚えておこう

尾崎一雅,元ヤクザの組長で不動産会社社長
如月巳波,バーテンダー,恋人

あらすじ

「最後に好きと言ってやる」小林視点でのお話で、ちょっと拗ねた鳴海です。
「ただ一人の男」本編のアノ時のことを、実は尾崎はこう思っていた。で、それを知った如月は…という話。
「背中で恋を語るな」九曜サイドからの本編です。

作品情報

作品名
夏は蜩、冬はその日暮らし
著者
火崎勇 
媒体
小説
サークル
NEVER LAND<サークル>
ジャンル
オリジナル
発売日
4

(2)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

番外編ショート3作品

商業作品3つの番外編がそれぞれ1作品ずつ収録されています。
スピンオフのようなサブキャラが活躍するものでなく、主役二人が軸になっていました。

「最後にくれる言葉」
14ページ。「最後に好きと言ってやる」番外編。小林(受け)の視点です。
小林はアメリカの友人達に招かれたパーティに鳴海(攻め)を誘うのですが帰ってしまい…という話で、傲慢で自分勝手そうな鳴海が実は小林にベタ惚れというのが非常に可愛かったです。

「背中で恋を語るから」
28ページ。「背中で恋を語るな」番外編。九曜(攻め)の視点で本編を振り返ります。
他の2作品が恋人同士になった本編の「その後の甘い生活」であるのに、これはその後の二人はラストにちょこっとだけあるだけなので、未読だと楽しさ半減だという気がします。
「面倒臭ぇな」の意味が、本編で悠紀(受け)が思っていたことと、九曜の心中がちょっとズレていた部分など、本編と比べながら読むと面白かったです。

「覚えておこう」
19ページ。「ただ一人の男」番外編。本編同様、如月(受け)の視点です。
如月が「覚えておくこと」が2つも登場し、尾崎(攻め)が如月の想像以上に優しい男だと分かる、短いページに展開が見事で読み応えがあるなと思いました。

本編を購入したくなること間違いなしの1冊でした。

1

お得な同人誌

商業誌3篇の番外編が入った同人誌です。
最後にくれる言葉(最後に好きと言ってやる)傲慢で一見すると我が儘すぎるモデルと鳴海と
鳴海にデザイナーとして惚れ込んで恋して相愛の恋人になった天然気味の小林の
誕生日の出来事です。
相変わらずオレ様ぶりになんだかなと思うのですが、鳴海にすれば全てがOK。
周りが我侭だという鳴海を小林から見ればクリエイターとして
こだわりがあるになるし、傲慢な態度は繊細な内面を見せないようにしているになる
鳴海が1番で誰がなんと言っても大好きなのがわかる内容。
それでも本人が忘れている誕生日を鳴海が祝おうとしていたことがわかる番外編。
素直じゃないけれど、独占欲も小林には嬉しい、ある意味バカップルですね。

背中で恋を語るから(背中で恋を語るな)
本編が小谷視点で描かれていたので同人誌は九曜視点で読み応え最高。
商業誌もかなり好みで好きだったので本当に嬉しいストーリーです。
無骨な九曜が背中で愛を語る姿、でも恋人同士になった小谷に背中で語らず
こちらを向いてと言われる展開でラストはほのぼの愛を感じました。

覚えておこう(ただ一人の男)
如月が客にもらった大人のおもちゃから始まるお話です。
大人のおもちゃを使う二人って想像出来なかったけど、なる程の展開です。
過去に如月が尾崎絡みで拉致されおもちゃで犯されたことを尾崎がそのブツで
思い出し、過去の出来事に辛さと苦さを味わう。

如月本人はその事件の頃は精神的に心が死んでいたも同然なので
なんとも思っていないけれど、尾崎が辛そうなのが嫌で過去の出来事を
上書きしようと尾崎に話、大人のおもちゃでプレイ開始。
でも尾崎はおもちゃで如月を抱くことが嫌で直ぐに止めてしまう。
改めて尾崎は過去の事件を自分の失敗だと忘れずにいると告げる。
う~ん、大人の男前さがにじみ出ていて素敵でした。

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