total review:292757today:25
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
44/48(合計:480件)
岩本薫 九號
M+M
ネタバレ
2002年ビーボーイノベルスでも発売された「だからおまえは嫌われる」「素直じゃない男」の中篇2本に、「素直すぎる男」16ページを書き下ろしされたものですが、中篇も大幅に書き直されたそうです。 「だからおまえは嫌われる」 社長室付き秘書である奥村は、次期社長・倉田に50周年記念式典に向けて写真集を作るよう命じられる。カメラマンの入間に依頼をしたその夜、酔っぱらって寝てしまう。最初はチンピラで…
高岡ミズミ 竹美家らら
「二度目の恋なら」219ページ。藍川目線がメイン。 家がなく、居場所と安らぎをくれた老人(愛人)を失い、裏切られて職も失い、乱暴もされ、悪い噂も流され…それを仕方ないと受け入れていた藍川が、再会した高校時代の同級生・矢代と両想いになる話です。 「本気の恋なら」29ページ。矢代目線。 恋人になってから二週間。従兄・槇の言葉で一念発起した矢代が、藍川をホテルに誘う話です。最後まで読んで、もう…
麻生海
「そのままで。4」で暗示していた、二人のすれちがっていた思いが、ここで爆発します。 相沢との関係に、ぼんやりと幸せを感じていた辻。しかし、突然相沢に避けられ、理由も告げられずに「終わりにしよう」と言われてしまう。部屋に乗り込むものの、相沢は黙って引越しをしていた。 ショックで食欲をなくす辻の前へ、相沢に頼まれたという友人が様子を見に現われます。友人から聞き出し、実家にいるという相沢に会…
剛しいら みささぎ楓李
松浦(受け)と古城(攻め)で、交互に目線が入れ替わって、話は進みます。目線が変わっても、時間は進んでいくので、二重に読まされはしません。 表紙の松浦が穏やかで上品な風貌なので、本文の口調にちょっと違和感を覚えてしまいましたが、30代男性ならそんなものですよね、うん。 松浦は宝華歌劇団の大ファン。恋をして、相手の女性を射止めるまでは、男装の麗人の真似でできるものの、セックスは苦手。自分の…
愁堂れな 青海信濃
2011年二見書房から木下けい子さんのイラストで発売された「下克上にはわけがある」の旧作です。書き下ろしがあるので、購入にはそちらの方がオススメです。 良いです。 島田(受け)が香川に未練を残して泣くのですが、それを鬱陶しく感じません。失恋したからって、瀬谷(攻め)を襲うのはどうなんだと思わない気もしないのですが、後悔もしていますし、島田の切なさも伝わるので、引くこともありません。 …
相沢と付き合うことになったけれど、どうにも距離感がつかめずに戸惑う辻の話です。 相沢にフラレたらどうしようと悩んだり、恋人だと意識する瞬間が慣れずに照れたり、相沢を抱こうとしてうまくできなかったり。試行錯誤する中、昔の彼女を思い出し、エッチの最中に「女とどっちがいい?」と聞いてしまいます。まぁ、萎えること聞くな、と言われた後で続行するのですけれどね(笑) それにしても、「1」の初エッチ…
コミック「保健室まで何m?」の収録作品では一番短い16ページの作品「そのままが。」の続編です。 失恋したノンケの受け・辻に、高校時代からの片思いをしていた相沢は、ついキスをしてしまった。考える時間を求め、気持ちに応えられなくても一緒にいてほしい、という辻。 二人がどうなったのか気になっていたのですが。 「1」の時点でくっつきました。ほっとしました。 辻は、相沢とは別れがつきまと…
湖水きよ
1回読み終わった後に、もう一度表紙を開いて挿し絵(攻め二人)を見た途端に出た言葉は「あ、ろくでなし2人!」でした(笑) 表題作の「カラダめあてで悪いか」「夜は降る」の、中篇2本立てです。 「カラダ」は高校生同士、「夜は降る」は年の差カップルなのですが、攻めに同じような空気を感じました。自己完結型というのかな。それに対して受けはどちらも健気でした。可愛い。そして女装やズボンから脱ぐとか何…
千地イチ 國沢智
この作者様の作品を読むのは2冊目だったか…前回の作品はいまひとつだったのですが、こちらは気に入りました! 二戸島の目線で話は進むのですが、すばるの心情が少し透けて読めるのが良いです。わざとらし程はっきりじゃないのが良い感じです。 すばるが、二戸島の前だけでは、二戸島の知っている高校時代のすばるに戻るという単純なものじゃないのも気に入りました。 二戸島が、すばるとの関係だけでなく、…
歩田川和果
この作者様の作品は、ちょっと難しい。そんな感想が残る話が多いです。 セリフのふきだしに丸く顔が描かれていたり、誰のセリフかの示し方も味があります。照れたときの顔をまっかにする表情もとても可愛らしいです。 ただ、セリフと言いますか、キャラの性格なのか。片方が素直に好き好きと言っている状態にも関わらず、どうにもスルリと読み進められず、うーむ?とつい考えてしまいます。不快ではなく面白くはある…