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また最初に叫んでしまった!
どうしよ~すごい好きなんです。
絵もお話も、登場する主人公達も、全部ひっくるめて、みんな好きっ!!
初コミックということは新人さんなんでしょうか?
またまた超期待です!
攻めの男達の身体の描き方の具合が細マッチョで、タイプ。
ちょっと突っ張った風も見せながら、そこに色気は確かにある。
白黒は、何気にミナヅキアキラさんに似ているが、あそこまで白黒のコントラストははっきりしておらず、グレートーンの表現も多用され、最小限に抑えたシンプルな背景が白っぽいので人物が大変に目立つ。
かといって白っぽすぎて、空白が間抜けにはなっておらず、人物がきちんと大きく描かれているので見やすい!
もう、これは個人的好みの範疇でしょうが、どうしようもなく自分にぴったりな作家さんですーーー!
上級生に絡まれているところを助けてもらったのが縁で、角野に懐きだした蓮見。
彼等は友達以上恋人未満。
蓮見が、角野の身体が好きだから見せてといったのがきっかけで、身体の関係があるけど、互いに好きという言葉は出ていないからだ。
蓮見はツンデレのようでいて、天然でもあり、シラっとして何気に角野の気持ちを惹きこむのが上手い。
そんなことされたら気になるじゃないか!
急に喋らなくなったと思ったら、フェラを上手くしたいからいきなり舌ピアス。
角野にだけ見せる色んな表情はかわいすぎるじゃないか!
そんな色んな日常の二人のエピソードが繋がって、不器用な恋が成立していく。
この角野も、実にさばけた普通の男で、オスらしくて好きだ。
それはガっついているとかそういうことじゃなくて、何でつるんでるのかな~とか、どうしてかわいいって思っちゃうんだろう?とか深刻に悩んだりしたりしない。
蓮見にぶつかってちゃんと聞く。
シンプルな男前だからいいのだ。
全体が淡々としてシリアスな雰囲気がするが、実は思わずクスってする楽しい学園ものなのだ。
そのギャップもまた醍醐味だ。
もう一編、昔姉の部屋に通って来ていた男が、子供が少年になった数年後、再びその窓に現れる。
逃げているダメなろくでなし男をかくまう少年は、彼にうっせきしたうっぷんをぶつけるのだが。
ダメ男のユルさが、少年の緊張の糸をほどくのが優しい感じがする。
それがどうして恋愛になってしまうのか、それは過去の邂逅にあるのかもしれない。
互いに自分を解放してくれる存在、それでいいのだと思う。
全体を通しても、何も難しさはなく、絵から見るとっつきにくさはあるけれど一度入りこんでしまうと、それはとても居心地のよいシンプルな家具のようです。
期待大の作家さんです!!
すごく好き……とはちょっと違うけれど、妙に惹かれる絵だなぁと思っていたら、
榎田さんの「nez [ネ]」の挿絵を描かれている方なのですね。
そういえば「nez [ネ]」を見た時も、なんだか惹かれるなぁと思った記憶がありました。
(買ったはいいけど、そちらは積み本中…)
「カラダめあてで悪いか」のタイトルで想像していた話とは、内容はかなり違いました。
いい意味で、裏切られた。
でもこの受け(表紙の乗っかってるキレイな顔の子)自体が、そういう感じ。
いい意味で裏切ってくれる感じ。
無表情でクール、どこか無機質のようにも見えて、一方的になついてきたり。
真面目な奴だと思っていたら、
「舌にピアスつけてフェラすると3分で昇天ってネットで見たから」
そう言って穴を開けた舌を見せて、いきなり実践してきたり。
真っ直ぐに向かってくるようでいて、スルリとかわしたりして、でも、
……だからこそ惹かれて。
お互いに、思ってることの一部分しか口にしないふたり、
その間に時々生まれるたどたどしい雰囲気が、妙にリアル。
斜め上からものを見ているような感覚が、
でもその中に本気が見え隠れする様が、凄くいい。
絵もいいなと思ったけれど、
その絵も相まってこの作家さんの持っておられる感性に、非常に惹かれました。
次回作品が出るのはいつかな、凄く楽しみ。
受けの子が殆ど表情を変えない何考えているのかわからないような不思議ちゃん?かと思えば、意外に服のセンスやら何やらは平凡だったり、掴み所がありません。一見 心理描写が希薄に見えますが、表立っていないだけで、だから分かりづらいんであって ちゃんと愛や攻めへの執着は見えました。
何で、どういう経緯でカラダの関係を持ったのかは謎ですが。
攻めは結構面倒見が良くて男前でかっこいいです。当て馬にもならなかったジャイアンポジションのいじめっ子も可愛かった(笑)
ラブが安直に華やかに表現されているんでなく、静かに溢れ出ている感じで
台詞回しやストーリー構成が文学的で美しい。
てっきりシリアスかと思えば、ただのコメディー?
不釣り合いなようで、お似合いなカップルですね。
1回読み終わった後に、もう一度表紙を開いて挿し絵(攻め二人)を見た途端に出た言葉は「あ、ろくでなし2人!」でした(笑)
表題作の「カラダめあてで悪いか」「夜は降る」の、中篇2本立てです。
「カラダ」は高校生同士、「夜は降る」は年の差カップルなのですが、攻めに同じような空気を感じました。自己完結型というのかな。それに対して受けはどちらも健気でした。可愛い。そして女装やズボンから脱ぐとか何故そこにいくんだという発想が面白かったです。
ちなみにカバー下は、表紙絵の色なしイラストでした。カバー下に色々描かれる作者様や出版社もあるので、つい見てしまいます。巻末の「あとのしまつ」でどや顔にキレるお父さんが面白かったので、何か読みたかったところです。
登場人物の表情が素敵なイラストです。どこかコミカルな雰囲気もあり、手に取りやすい作品だと思います。