しのさんのレビュー一覧

夜へと急ぐ二人 小説

水原とほる  葛西リカコ 

あったかい水原作品。


とにかく受けの翠がまっすぐで健気で頑張り屋で、気持ちのイイ奴でした。
なんと言うか…、若いんだけど考え方がもうしっかりとした大人なんですよね。

とにかく、母親を大切に思う気持ちや行動に、涙が出そうになるんです。
本当はいつ病気が悪化するか、先立たれるか、不安で仕方ないんだけど、母親の前ではそんな顔は絶対見せないし、なにより翠の覚悟自体が全然悲観的じゃなくて前向きなんです。
とにかく…

8

街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

これまた難しい…。

読んでからレビューを書くまでに、すっごく時間のかかった作品;
レビューを書こうと何度も読み返すんですが、こう、イメージとか色みたいなのは浮かぶものの、言葉にはならないんですよね~。
こういうところが一穂さんを好きな理由だったりもするんですが。

受けは、いかにも20代後半といった感じの人間像。
社会に出て数年、学生時代はもう遠く、社会に出てボチボチ仕事にも社会にも慣れてはきてるんだけど、…

7

たったひとつだけの恋 小説

月上ひなこ  山田ユギ 

個人的にはクセになる”惜しい”感

お話、設定、展開、ノリ、キャラ、全部魅力的で好きです。
月上さんのお話は、私なんだかとっても好きみたいです。
面白いんですよ。みんな可愛いし。
だから「面白かった」って前提なんですが、ホント毎回毎回毎回毎回…書いてますけど、毎回引っかかるのが、地の文と無駄な攻め視点。

しつこいですが、「好きな作品」って前提なんです。萌えたしキュンときた。
ただ途中でお話よりも地の文に気が行っちゃうっ…

1

愛してないと云ってくれ 小説

中原一也  奈良千春 

オヤジ最高っ!

すっごい面白かったですww
日雇い労働者が集まる街で診療所を営む坂下先生。
特別診療(あるとき払い)で診てあげたり、根気強く深夜のホームレス訪問を繰り返したりして、少しずつ人々の心に触れながら、坂下はこの街で少しずつ信頼を得ていきます。

今や診療所の待合室はその日の仕事にありつけなかったオッサンたちのたまり場で、チンチロリンと下ネタで溢れているんですが、その様子がなんだかとっても読んでい…

6

物の怪小町 小説

綺月陣  羽根田実 

物の怪の情は美しいねっ!

しょっぱなから度肝を抜かれました!物の怪たちのお下劣なテンションに(笑)
下品な下ネタ炸裂で、もういっそ清々しいほど。
「そうそう、オカマバーってこういう感じだよな~」な臨場感が抜群です。

馬鹿みたいにテンションが高い物の怪たちは、心がとってもあったかです。
色々なことを乗り越えてこの物の怪小町にたどり着いたオカマちゃんたちは、自分たちが沢山の傷みを知っているから、人の痛みにも敏感で、…

2

新装版 恋愛バスストップ コミック

夏水りつ 

妄想しすぎっ!(笑)

友人の家で見たAVの女優が誰かに似てる?
あっ!毎朝バス停でチラッと会うサラリーマンだっ!
それをきっかけに日々募る無駄な妄想。

どんだけ馬鹿だコイツ!と思わずくすっと笑っちゃうくらい、頭の中にお花が咲いてます。
馬鹿だあぁ~(笑)
日々妄想はエスカレートして、ドンドン脳内で乱れていくサラリーマン。
けどもある日、妄想の中で攻めてる方の顔が自分だったものだからサア大変!
つうか、…

1

真昼の恋 コミック

草間さかえ 

や、なんか、最後で全部ぶっとんだっ!

お話もとっても面白くて、要所要所でキッチリ萌えたり悶えたりしながら楽しんだんですが。
最後で全部ぶっ飛びましたっ!
「まじでビーサンで行ったんだ~」なんてほほえましく読んでたら、いきなりの爆弾投下ですかっ!
や~もうっ、まひるさん、どんだけ……。

とまあ、読後感はとても爽快で幸せだったんです。
だけど、う~んと思い出すと、感想としては「初読は苦労したなぁ」かな?

最初の数ページ…

3

愛とは言えない(2) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

頑固で不器用な男はあろうことが間も悪かったっ!

サガンは前回でなんとなく過去に整理を付けることが出来たのかな?
彼にとっては「過去の出来事」とスッキリ忘れるなんてことは出来ないんだろうけど、それでもちゃんと「今」に目を向けられるくらいには、心に余裕が出来たかな?
とか思ってたんですがっ!ですがっ!!!

まあ確かに、余裕は出来たんでしょうよ!
橘高のことが特別だってこともちゃんと認めましたとも!
ただし、自分の心の中でねっ!!!

2

愛とは言えない(1) 小説

榎田尤利  町屋はとこ 

なんてまあ頑固で不器用な……。

サガンがもう、とんでもなく頑固すぎる!
まだまだお話の序盤といった印象で、全体像が見えない感じなのですが、それでも充分すぎるほど登場人物たちの人間像が描かれていて、さすが榎田さんと思わず唸ってしまいました。

同時期に発売された漫画『恋とは呼べない』とリンクしているんですが、先にそちらを読んだからか、サガンの裏側が見えた気がして一層切なくなりました。
漫画ではあんな笑顔全開で、猫じゃらしを…

4

臆病なキス 小説

椎崎夕  高星麻子 

こういうのを「健気」って言うんだろうな。

攻めに対してとか想いに対してとかじゃなく、生き方そのものが健気。
ちょっと切ないです、彼の人生が。

由哉は子供の頃弟を亡くしたんですが、母親がそれを受け入れられず、「佑哉」を求めるあまりやがて心が壊れてしまいます。
目の前にはちゃんと生き残ってくれた由哉が居るのに!
結局由哉が弟になりきって生きるんですが、私は納得いかんっ!!!
親だろうがっ!と実に腹立たしいんです><
「佑哉」は…

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