しのさんのレビュー一覧

つみびとの花 小説

佐田三季  上田規代 

心にガッツリくるお話でした。

作品全体に漂う雰囲気に呑まれてしまいました。
泣けるところは沢山あるんですが、どこかでドバーっと泣くというよりは、全編を通してず~っとじわっと涙目で読んだ感じです。

主人公である北川がとても人間らしくて、悲しんだり、途方にくれたり、理不尽な八つ当たりをしたり、酷いとしたり、優しくしたり、甘えたり、大事にしたり、落ち込んだり、無理したり……、本当に沢山の感情を見せるのですが、それが全然ブレて…

6

どうしても触れたくない コミック

ヨネダコウ 

何故か心に残る…。

なんでだろう、これといって特別な展開とかあるわけじゃないのに、この作品はものっすごく心に残るし、ぐっと来るし、泣きました。
普通にノンケとゲイのサラリーマンの恋なんだけど、なにがこんなに胸にくるんでしょうね。

2人が、恋愛にかまけず仕事したり人付き合いしたりしなかったり、そういう日常を営んでいて、会社の飲みごととか異動とか、どこにでもある話の中で淡々と恋に落ちていく様子が、等身大な感じがし…

2

おとぎ話のゆくえ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

久々に、一穂マジックにかかった気がします。

何も持ちたくないアウトローの大人と、生まれながらに色々なものを持たされて、それを大切に抱えようとしている子供が、そっと寄り添うようなお話でした。

本当に一穂マジック!
最初から2人が積み重ねる日常が淡々と描かれるだけ。これといってなにか事件があるわけでもなくて、思いや考え方が変わる大層なきっかけがあるわけでもなくて、本当にどこにでもある日常の積み重ねです。

よくBL読んでいると、恋愛…

15

何でやねん!(2) 小説

久我有加  山田ユギ 

末永くお幸せに~♪

2ですけど、このお話だけでも充分楽しめますし、私はもういっそ、どっちを先に読んでも良いんじゃないかと思います。
順序通り「1→2」と読んでもいいですが、「2→1→2」と読んでもきっと面白い。
どっちを先に読んでも、必ず二冊目を読み終わった後もう一度一冊目を手にしてしまうこと請け合いです!

2では、1で相川が乗り越えたトラウマ再び!です。
お互いが思いあって、言いたいことと言えないことと…

2

何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

惚れます!

これはとにかく、惚れちゃいます!
誰にって、……誰だろ?もうセットで!

土屋の包容力と天真爛漫さは良いし、相川の男前具合は鼻血必至だし。
主役の2人じゃなくても、親友も良いし、その弟も無駄にカッコいいし!
この本の中に、誰でも一人は好みのタイプが居るんじゃないかな……、って感じで、魅力的なキャラ満載でした。

で!!!
何が良いって、絵!!!
山田ユギさん最高っ!

この本…

5

初恋姫 小説

凪良ゆう  街子マドカ 

泣き笑い!コミカルな話なのになんで私泣いてんの?

蝶よ花よと育てられて根っから箱入りの浮世離れしたお坊ちゃま花時雨が、元当主の末裔一心殿にお仕えしようと奮闘するお話。(ザックリ言いすぎですが、他に言いようが……)

何せ設定はアレだし、キャラはアレだし、コメディのはずなんですけどね。
なぜか気付くと泣いちゃってる場面がいくつもあって、「ドキドキ」と「切ない」と「アホか!」を全部堪能できる作品でした。

要所要所でアクセントを効かせてくる…

4

是(9) コミック

志水ゆき 

涙腺崩壊。最後はしみじみと噛み締めたい感動でした。

氷見のときとはきっと違う結末…、と思っていたのでなんとなく期待を込めて想像はしていたのですが、想像なんて足元にも及ばない感動と号泣でした。
皆様がしっかり書いていらっしゃるのであまり書くこともないのですが、読みなおせば読みなおす程、胸に詰まります。

これまでちょこちょこ垣間見えていた二人の遣り取りや過去のシーンなどから、二人はもっと大人で対等な立場なのかな?と思っていました。
対等なんだ…

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