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16/18(合計:172件)
渡海奈穂 三池ろむこ
マキヲ
最近、BL小説を手当たり次第に読んで、①受視点のみの作品:5割、②攻視点のみの作品:2割、③章・節・段落単位で両方の視点が切り替わる作品:3割、という感じかなーとわかってきました(自分調べ)。で、このタイプ③で面白い作品はとても少ない(これも自分調べ)。上手い作家さんでないと、どっちにも感情移入できなかったり、感情面で早々にネタばれしてそれが絶妙な焦れったさを通り越して単にイライラしながら読む羽目…
月村奎 依田沙江美
人間ドラマとしてはちょっとしたトリックもあって面白かったと思います。主人公をはじめ彼を取り巻く人達すべてにバックボーンの描写が用意されていて、色んなことがすんなり行かないリアリティが感じられました。 その分、肝心の二人の恋愛感情の盛り上がりがよく分かりませんでした。受もそうだけど、特に攻の彼が…。一体いつ、どこでそんなに? 日常系BLといえばそうなんでしょうが、BL小説というよりは一般…
和泉桂 樹要
前半1/5ぐらいで結末まで想像できる感じの、可愛くて平和なお話でした。藍原が美人攻ではあるのですが、まずサラリーマンに見えないのでリーマン萌えに期待は禁物です。若菜は可愛いかったですが、強烈な魅力があるかというと…うーん…。ゲイの藍原が自分のタイプを語るところは新鮮でした。 若菜がカフェ経営を目指すエピソードは、正直あまり活かされていないような気もしますが、イラストで早々にネタばれしていてち…
西野花 南国ばなな
エロかったです。ただ、話としては深みに欠けると思いました。プレイ自体は確かに変態ちっくなのですが、攻が受にそんなことをしてしまうほど執着することの説得力がイマイチなかった気がします。 加賀は電機会社の後継者としての自負と自信に満ちた優秀な男…のはずなのに、かつて告白して振られた相手である九条にたまたま再会し、彼が不倫していたと知った途端にあんな暴挙に走るとはびっくりしました。元恋人ならまだし…
今城けい コウキ。
言葉遣いは乱暴で意地っ張り、貞操観念も生き方もいい加減な、まさに手負いの野良猫のような主人公・利翔と、彼を保護した完璧男・佐光の物語です。 こういうツン97%+デレ3%みたいな受は大好きなはずなのですが、二人の交流と、利翔の成長と、仕事と、色んなことが同程度のボリュームで描かれていて、結果的に強く印象に残る作品ではなくなってしまったように感じました。それは攻の佐光についても同じで、過去の話を…
遠野春日 サマミヤアカザ
いやぁ…清々しいほどのダークエロティック作品でした…。攻が受をここまで一方的に虐待する展開がある作品は初めて読みました。 前半がハードな陵辱シーンの連続なので、苦手な人は早々にリタイアしそう。受があまりにも痛そうで、読んでいて辛くなりました。あらすじに「無意識のうちに惹かれあう」とありますが、「本当に…?本当にヴァシルはアイシスに惹かれているの?」と不安になること数回。 すごく痛々しい…
李丘那岐 鈴倉温
子育てモノが好きなので選んだ作品でしたが、あまり子育てモノ的な面白さは感じませんでした。 黒崎の執着ぶりは…一歩間違えば相当イタい男ですが、嫌いではなかったです。それが徐々に明らかになる展開も、今まで読んだことがない感じで新鮮でした。しかし、エピソード、キャラクター、展開、すべてに無駄が多い気がして、もっとギュッと凝縮できなかったのかなぁと残念な気持ちになりました。 同じようなことで何…
水戸泉 明神翼
水戸泉さんの作品を初めて拝読しました。いや~まあ…ギャグエロ小説と思えばそこそこ面白かったです。そう言い切るにはメーターが振り切れていない感はありますが。 18禁ワード(?)にあからさまな伏せ字がある小説は初めて読みました笑 コミックだとそう気にらないのに小説だとやはり目立ちますね。 主人公が漫画家志望という設定は序盤だけしか活かされておらず残念でした。ストーリーというよりは美形とエロ…
染井吉乃 夏珂
猫カフェが舞台なので当然ですが、猫がいっぱい出てきます。猫がそんなに好きじゃない私としては萌えどころが分からないまま終わりました。そして猫の名前がどうも覚えられない辛さ…。 なんだか文字数(セリフ数)の割に内容が薄かったような印象です。猫まわりの描写で目が滑って脳みそに入ってこなかったので結果的にそう感じてしまったことを差し引いても、二人の温度差がなかなか埋まらなくて感情のピークがよく分かり…
水原とほる 水名瀬雅良
ネタバレ
十年以上、恋人ではないけれど肉体関係はあるという曖昧な距離を保ち続けている二人のお話。 この本、結構分厚いんですよ。しかも一話だけで構成されています。なのにあまり印象に残らない内容で、読んでいて疲れました。 こういう設定は、受がもっと男らしく強かで表面上だけでも強気なタイプなら恋愛のシーソーゲーム的な緊張感が生まれてくると思うのですが、宏樹はまさに「日陰の女」(本人はそれで満足)という…