マキヲさんのレビュー一覧

70%の幸福 小説

桜木知沙子  麻々原絵里依 

子育てBLではなかった…

キャラクターにしろシナリオにしろ、何故だか全体的にあざとさを感じてしまってイマイチ面白さが分かりませんでした。桜木知沙子さんの作品は数冊目ですが、単純にあまり相性が良くないってことかのかなぁ…。

主人公は理学療法士の航星。仕事面では充実した毎日を送る彼ですが、ゲイゆえの刹那的な恋愛に惹かれない性格で、長続きする恋人が欲しいと思いつつ特定のパートナーを作れずにいます。とある切欠で、自分が担当す…

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恋する猫はお昼寝中 小説

松幸かほ  鈴倉温 

出会いエピソードが可愛い

あー…うん、可愛いお話だな、とは思いました。後半のベッドシーンは結構しっかり書かれているものの、萌えが分かりやすくて痛い・悲しい展開もないので初心者さんでも安心して読める作品です。個人的には、遼一がちょっと傲慢に思えてそこまでハマりませんでした。

「狐の婿取り」シリーズ以外で松幸かほさんの作品を初めて拝読したのですが、小さな子供の描写が本当にお上手だなぁと思いました。

1

ふたりの花嫁王子 小説

雛宮さゆら  虎井シグマ 

二次創作っぽい

タイトルのとおり二人の王子様が出てきます。どちらも受キャラで、兄の雪凛(女王様系)は奴隷の身分である歐芳と、弟の李燕(可愛い系)は隣国からやってきた術士・慧敏と、それぞれしっかり肉体関係を持っている二組のカップルのお話です。第一章こそ、二人の姉である現女帝・玲蘭の出自と彼女にかけられた呪い、その呪いの元凶である羿桾(今は亡き玲蘭の双子の姉)の禍々しさなどが描かれているのですが、第二章以降はエロ、エ…

1

誰も僕を愛さない 小説

星野伶  yoco 

不幸や狂気を描くには筆力が必要

主人公は化粧品会社の営業部で主任を務める優貴。家族愛に恵まれずに育った彼は仕事面では要領よく出世街道を邁進しながらも、根本的なところで「自分は誰も愛せない、だから誰にも愛されない」と思っている孤独な男です。ある時、優貴は無愛想な部下である刀根から告白され、さらには仕事のミスを切欠に半ば脅迫される形で彼と肉体関係を持ってしまいます。母親の愛に飢えている優貴は、とある秘密を抱えつつ、上司の娘との見合い…

4

大富豪の花嫁 ~三兄弟のプロポーズ~ 小説

水瀬結月  DUO BRAND. 

三兄弟のプロポーズ??

肝心なところに突っ込むようでアレだけど…「三兄弟のプロポーズ」な展開がどこにも見当たらず笑ってしまいました。この表紙にこのサブタイトル――4Pとは行かないまでも、三兄弟に熱烈に求愛されて困るモテモテな受を期待したのは私だけではないはず。

実際は長男・穂高と朔のラブストーリーに刺身のツマ程度に次男と三男が絡むだけのお話でした。次男はかろうじて朔とのそれっぽいエピソードがあるものの、三男に至って…

1

まほろばデイズ コミック

ちしゃの実 

また奈良に行きたいな~

「しゅみじゃない」と言い切れるほどの感想もなかったので「中立」で。すみません、私は正直よく分かりませんでした。

コミックの場合、初読で「正直よく分からない」と思うことは稀にあるのですが、絵が好きなら何度も読もうと思うし、そのうちに理解できて「コレは萌える…!!」と感想が変わることもままあります。

この作品はまず絵が苦手でした…。表紙イラストではそう感じなかったのですが、モノクロページが…

3

もうひとつのドア 小説

月村奎  黒江ノリコ 

イイハナシダナー

イイハナシダナー…という感じでしたが…うーむ。三夜沢と広海の関係は恋人ではなく親子のほうが自然なように思えて、BL的な萌えは残念ながら分かりませんでした。

私の読んだ限りですが、月村さんの作品は常に「恋愛」と同じかそれ以上に「家族愛」がテーマになっていると思います。そのこと自体はいいのですが、天涯孤独の17歳の少年と30代前半(7歳の娘あり)とのお話で、下手したら父親よりも娘との会話のほうが…

1

月下の涙~鬼と獲物の恋~ 小説

月東湊  陸裕千景子 

コレ!という印象が残らなかった

あれー?私は別の作品を読んだのかな…。というほど皆さんのレビューとは違う感想になりました。

最後まで鬼を「あんた」って呼ぶ潮をどうも可愛いと思えず…。う~ん。なんと言えばいいのか。小さなアップダウンが沢山ありすぎてコレ!という印象が残りませんでした。精気を食うためという初エッチも唐突だし、神様が見える同級生とか、竜神とか、鬼が消えるって話も、腫瘍のことも、何もかもが唐突でツギハギな気が。

4

泣きっ面にキス 小説

野原滋  森原八鹿 

この受、可愛い…か?

受の子(主人公)が最後までどーにも好きになれませんでした。姉にも攻(義兄=姉の結婚相手の兄)にも頼り切っている自覚があり「これじゃダメだ」と言いつつ、結局甘えてばっかりでイラッとしました。21歳ってこんなもんでしょうか。義兄に当たり前のように食事の世話をさせるってどんだけ依存体質なの…。

お兄ちゃん気質で世話焼きな攻と甘えっ子の受だからこそ成り立つ関係を描きたかったのでしょうが、年の差がある…

4

新妻と獣な旦那さま 小説

柊平ハルモ  壱也 

バランスがどうにも…

ファンタジックな印象とエロスのバランスがどうにもマッチしていない作品でした。加えて、主人公の瑞宝は見た目は言わずもがな内面も男性である必要がほとんどないように感じてしまい…評価は「中立」です。

まあタイトルで「新妻」って言っちゃってるので身も蓋もないのですが、「妻」「女として」云々と連呼しすぎだと思います。男の子(男性)が嫁・妻ポジションになることの萌えは理解できるのですが(結構好き)、この…

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