Sakura0904![]()
■二世の息子(表題作)
てっきり2年前の銃撃事件から発覚した宗教問題に着想を得たのだろうと思っていたら後書きでとある洋画が元となったと知り、宗教二世の問題はいろんな国で昔から問題なのだなと認識を改めました。熱烈な信者の息子と宗主の息子。閉鎖的な田舎で皆が1つの宗教を信じている中、信仰の自由を主張することは難しい。大人でも困難なのに、子供なら尚更。それでも運命的な出会いをした2人がすべてを擲つ覚…
真央の家に行くことを断った寿。ここから2巻の後半辺りまですれ違ってしまうのかなぁと危惧しましたが、その日のうちに寿が真央に理由をきちんと伝えたところはとても良かったですね。喧嘩したいわけでもないし、そもそもどちらにも非がないことで、相手を好きな気持ちに変わりはない。ただ、家庭環境が異なれば「家族」の考え方もまったく異なってきます。真央が察せなかったことは別に何も悪くないけれど、自分の家庭が当たり…
部活への熱量の高い青春ドラマとしてはとても読み応えがありました。映画部も演劇部も、所詮高校生のできることなんて限られているからという妥協が一切なくて、大人と同じプロ意識を持って臨んでいるところが本当に素敵だなぁと。1人のスランプを解決するために探偵になる面々は高校生らしい可愛らしさもあり、思わず応援したくなります。
メインの寿と真央については、お互い遠慮しすぎでしたね。違う部活で相手と関…
3巻までで2人とも高校性らしからぬところがあるなぁと感じたのですが、4巻を読んでいや、やっぱりまだまだ未成年なんだな、高校生らしいところもたくさんあるな、という印象に変わりました。淡々とした表情でありながら内心では天使と悪魔が常に競り合っている花岡(天使の方はあまり機能していないけれど……笑)が、可愛らしいなといつも思います。善次ももう花岡との関係を消極的に考えることはなくなって、「結婚」という…
お互い別の人と親しそうに歩いているのを見かけた場合、誤解してそのまましばらくすれ違ってしまうのが相場だと思うんですが、この2人に限ってはそうはならないところが面白いなと。善次が1人の時ではなく、健一郎もいる時に乗り込んでいく花岡の行動力はあっぱれでした。好きなのに別れようとした善次にはちょっと萎えたけれど、彼の過去を考えたら恋愛にのめり込めない気持ちも理解できました。後半は約束していた自慰プレイ…
表紙からBLファンタジーも多めの可愛らしいラブコメをイメージしていたのですが、思ったより話の運び方や台詞回しが現実的で、良い意味で予想を裏切られました。高評価が多いのも納得。個人的に善次の容姿があまりタイプではなく、1巻はこの評価に落ち着きましたが、今後もっとハマっていく予感がしています(母親に似ていると言われるのが嫌だったならもう少し髪が短くても良かったんじゃないかと。でも、顔を隠したかったの…
いろんな後輩×先輩が収録された短編集で、この組み合わせが好きな人にはたまらない1冊だと思います。冒頭の『先輩の躾け方』は攻めの見た目がタイプなのに反し、受けの可愛らしすぎる雰囲気がちょっと……と思いましたが、最後は躾けられるのそっちなんだ!?となるどんでん返しが用意されていて好きになりました。『先輩の呪い方』も終始ラブコメで楽しかったです。『先輩の育て方』はあまりにもぶっ飛んでいたので私には合い…
前半は弘の会社へ家族や祐樹が見学に行く話で、真生の世界が少し広がったことを嬉しく思いました。彼は親しい人たちの間ではとても自然体でいるけれど、ひとたび外に出るとまだまだ周囲の目を意識してしまう。まったく気にしないのはやはり難しい。でも、弘が丁寧に築き上げてきた世界には、悪意や差別的感情を持った人はいないはず。真生が笑顔で帰れて本当に良かったです。松尾と祐樹もやっと進展し、祐樹の気持ちがやっと松尾…
久々にこのシリーズを読みました。子供の描き方は時折苦手に感じてしまうことがあるのだけど、大人同士の関係性の築き方、子供たちの言動から大人たちが学ぶシーンなどはとても素敵だなぁと思いました。Ω同士でいろいろ分かり合えると仲良くなった真生と望月。しかし、真生の周りにαが多いと知った途端距離を置くようになった望月の選択も、子供をたった1人で守らなければならない親として理解できるものでした。そんな彼に腹…
1巻よりはBLらしさが感じられるシーンが増えてきましたが、別にこの2人に関しては恋愛的好意は生じなくてもいいと思っているくらいなので、これからさらにBL要素が濃くなっていくと自分がどういう感想を持つのか、期待半分不安半分といったところです。兜が嫉妬を覚え、彩の身体を借りて椿と束の間の人間同士のデートを楽しむシーンもあり、椿との距離はどんどん縮まっていきますが、縮まれば縮まるほど今後共に歩めないこ…
