Sakura0904![]()
刀自古が王子と結婚、そして実質的には毛人の子である赤子を王子の子として産む。かなりドロドロの展開ですね。といっても、毛人だけが王子は何も知らないと思い込んでいて、もちろん王子は分かっているし、王子が何もかも承知であることを刀自古も知っている。鈍い男ゆえに疎外されても仕方ないんですかね。でも、私にはまだ毛人がさほど悪いとは思えないんですが。
刀自古と王子はお互いを愛することはできないけれど…
とにかく毛人が周りに振り回されていたという印象の強い巻でした。もちろん、王子の気持ちを察せずに彼自身に布都姫を自分にくれるよう頼むのは鈍感で酷いと言えるのかもしれませんが、この状況で王子がまさか同性で身分も下の自分を恋愛的な意味で好いてくれているとは余程の人間でなければ気付けないと思うのです。王子と夢を行き来した経験があったり、特別な関係であることは毛人も自覚はあるでしょう。でも、そこから思考が…
即位した泊瀬部の周りでいろいろバタバタしていた印象ですが、大王となった彼よりも厩戸の方が人望厚いのは変わらず。それでもまったく気の毒だという感情が湧きません(笑)。王子は感情を露わにすることがかなり多くなりましたね。毛人のこととなると、大胆な行動に出る。わざわざ毛人の想い人の所まで行って、親切にしてもらったにも関わらず無愛想に振る舞った上、呪いのような捨て台詞を吐いて去る。清々しいほどに嫌な奴に…
王子の心が揺らぐシーンも徐々に増えてきて、1巻の得体の知れない人物だった頃よりもずっと親しみが湧いてきました。どんなに大人びて見えても、異能の力を持っていても、まだ10代半ばの子供には変わりないのですね。誰よりも先を見通していて、その場その場での機転の利かせ方にはいつも驚かされますが、案外子供っぽい態度をとるなというシーンもあり、彼の弱点も理解し始めました。
一方の毛人は、仲違いしてしま…
1巻に比べると少し厩戸王子の隙も見えてきたというか、王子も焦ったり感情が揺らいだりすることもあるのだなと分かり、共感の余地が出てきた気がします。それでもまだ毛人の方が気になるのだけど。王子の躊躇のない行動についていけないと正直に伝え、王子に避けられるようになる毛人ですが、そこで動じず丁寧な態度、真摯な態度を一向に崩さない様子は、ひょっとして王子を上回るのでは?というほどの器を感じさせますね。様々…
傑作と名高い、非常によく耳にする作品でとても気になっていました。山岸先生の作品はこちらが初めてです。逸話の多い聖徳太子がどのように描かれるのか、わくわくしながら読み進めました。まったくあらすじは読んでいなかったので、厩戸王子が超能力を持っているという面がかなり強く描かれていて驚きました。1巻時点では、まだミステリアス過ぎて彼の魅力は掴めていません。主人公である蘇我毛人の方が賢明で落ち着いている上…
軽快さもありつつ、気持ちがすれ違う虚しさもありつつ、どこかぴりっとした辛さを感じるような作品でした。自らを老け専と称す祐吾。そうなったきっかけは特に悲劇的ではないけれど、それからの彼は年配の同性相手の恋愛に苦労する。もちろん相手にも大人の狡さがあった。けれど、逆に祐吾には子供らしさがなくて、自分の欲求のままに相手に縋らず、物分かりの良い振りをして自分を偽る癖があって。佳月の前ではそうする必要はな…
ARUKU先生節がかなり効いた、ちょっと不思議で読者の心に引っ掛かりを残すような作品でした。交通事故で家族全員を亡くし自分が元凶なのではと感じている秋緒、彼の友人の天宮、そして、なぜか天宮にそっくりな付喪神のキッカ。さらに秋緒が継いだ古物店にやって来る訳ありな客達。秋緒の話がベースにありながらも、この世の者ではない客の話がそれぞれ素敵で、引き込まれました。特に軍人の話が好きでしたね。2巻で物語が…
周りが当人達をホモとからかっているのだけど、あくまで愛のあるからかいで意地悪ではないところが好きだなぁと思いました。今はこういう学校の方が多いといいな。皇城にどうしようもなく惚れてしまった泰誠のへこたれなさ、真っ直ぐさはもはや尊敬に値します。相手が異性だろうと同性だろうと、こんな風に自分の気持ちに正直に行動し続けられる男の子は格好いい。それに絆されてしまう皇城も、ベタなキャラだけど可愛かったです…
ヤクザとオメガバースってなんだかんだ相性いいですよね。そして、miso先生のストーリー構成力、各キャラクターへの理解度に舌を巻きました。あくまで自分の萌えセンサーに正直になってこの評価にしましたが、純粋にストーリーを評価するなら限りなく神評価に近いです。
ニシキ、八坂、マオ、3人ともそれぞれ異なる苦しみを経験しているのだけど、皆あまり恨んでいるという風ではなく、どうすれば今を、これからを…
