Sakura0904![]()
零児と緋沙子の姉弟を取り巻く運命が印象的な巻でした。青道会に翻弄され続けた2人。組同士の抗争に選択権のない子供が巻き込まれるのは本当に切ないですが、どんな子供も生まれる家は選べないし、大なり小なり運命を背負っているもの。この家に生まれたことを割り切って、自分なりに納得のいく生き方を勝ち取って欲しいと願わずにはいられません。緋沙子の考え方にも十分共感できるところがあり、BLでありながら1人の女性に…
王の元に連れられたユキ。このまま王に飼われるのかと思いましたが、王の要求はもっと悪質でしたね。ユキには玩具として自分の息をかけつつ、兵藤に探りを入れさせる。ジュンのこともあり自分のことだけを考えて動くことができないユキは、常に選択肢が限られているのが悲しい。それでも、ユキにとってジュンは負担ではなく希望なんでしょうね。王の支配下に置かれていても、ユキは兵藤の温かさに落ち着きを感じるようです。テツ…
1巻よりも殺伐とした裏社会の雰囲気は濃かったですね。どうしようもないジュンの父に、ユキがケリをつける巻でもあります。ユキの過去は想像していた通りでしたが、過去も現在もただ搾取されるだけの無力な子供に甘んじず、実際に行動を起こすところは男気があるなぁと惚れ惚れしました。あんなことをされていたら、思考も意思も奪われて、抜け殻になるのが普通。母親や弟という守りたい存在があったからこそできたことなのかも…
1巻では濡れ場もなくBL要素はまだ控えめですが、ストーリー構成とキャラクター設定で冒頭からがっつり心を掴んでくれました。裏社会が絡む物語なのでかなり殺伐としているんじゃ、と想像していましたが、実際は九號先生のすっきりとしたタッチ、無駄が削ぎ落とされた台詞やモノローグ、どこか愛嬌の感じられるキャラクターの表情などが相俟って、思ったよりも読みやすかった印象です。異父弟であるジュンを守ろうと奔走するユ…
◆アヒルの卵(表題作)
地味モブ顔のキャラが実は美形でした、という王道のストーリー展開ではあるのですが、一度開花させてそこから彼の人生ががらりと変わるというのではなく、一度開花した後再び地味な雰囲気に戻ってしまうところが面白いなぁと。美形であることを知っているのは自分だけでいい、という峰の正直な独占欲に好感が持てました。峰に見てもらえないなら小綺麗にしたって意味がないと、潔く以前の自分に戻る板…
萌2に近い萌評価。ある日突然部屋に淫魔が現れて、セックスを強請られる展開が既にエッチで引き込まれますが、その淫魔自身にビッチっぽさがまったくなくて、初心というところが可愛くて萌えました(淫魔として落ちこぼれなのですが)。
そして、まさきに居座られる清水も、実はただの人間ではなかったという展開がまた斬新で、面白いんです。天使のような悪魔と、悪魔のような元天使。互いに存在すべき世界を間違えた…
◆混色メランコリック(表題作)
短編ながら盛り上がるシーン、シリアスなシーン、笑えるシーンがバランス良く詰まった作品でした。隠キャな宮下に唯一フランクに話しかける西村。宮下は西村を描いた絵を本人に見られてしまう。逃げてしまう宮下を、西村がすぐ追いかけるところが良かったです。臆病な人間には、これくらい後に引かない人間がちょうどいい。正直言うと、西村が受けの方が萌えるかも?と思ったのですが、全体的…
◆薔薇の瞳は爆弾(表題作)
カップリングがユニークでお気に入りの作品です。本人はいたって普通の性格なのだけど、見た目の美しさと爽やかさが極まっているため王子と呼ばれている蓮水と、そんな彼に惚れられてしまう見津田。恋人に殴られるのにもときめくというドMな見津田が、優男でしかない蓮水との恋愛に満足できるのかちょっぴり不安でしたが、描き下ろしでは彼なりに蓮水とのやりとりを楽しんでいるようで、この2人…
やはり私は烏童のネガティヴさが少し苦手なのだけど(弟カップルが好きなのでシリーズを追ってます。三城がもう少し初期のアンニュイ感を保ってくれていたら嬉しいんだけどなぁと思いつつ(笑))。それをカバーするように清竹を守ろうと必死になる気持ちは分からなくもないです。同性同士の恋愛に文句を言わせないように、他のあらゆるところを完璧にしたい。烏童の性格を考えれば、その思いは非常に強くなっていったでしょう。…
◆神とペン(表題作)
セーラー服を着た綺麗な男を拾ったら、神らしい、という王道なようなそうでもないような展開から始まる物語。主人公の岸は、神と大分打ち解けたところでやはり、いつか天界に帰らなければならないということを明かされるわけですが、そこからシリアスな空気になるかと思いきや、なんだかんだ最後までのほほんとした雰囲気を貫いてくれました。短編なので、ちょっとパンチが足りなかったかも。
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