クリボウさんのレビュー一覧

鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

次巻への助走。

前シリーズと同じ世界観ということですが、私にはちょっと遠めに感じた番外編。
時間軸は【堕ちる花】より前とのこと。

幼少期に神隠しにあって【まっさらな赤ん坊】の心となり帰ってきた兄:泰正の純粋さを魅力ととるか、もどかしさを感じるかは読み手次第だと思うので評価は分かれるかな、と思います。

ちなみに私は後者(笑)

兄が真っ白なので【禁忌】に囚われるのは弟:衛だけなんです。
根が真面目だからか、すっ…

4

泣かないで、大久保くん。 コミック

北別府ニカ 

泣きむし集合。

新幹線や互いの部屋という【空間】で成り立っている人たち&泣く子を揃えた短編集です。

北別府ニカさんは初買いなのですが、ヘタレ攻め主流な作家さんですか?
ヘタレ好きの方は美味しくいただけると思います。

チビキャラっぽいデフォルメ絵が中村春菊さんの絵に似ている気がします。4年近く前の作品だから今はどうなのかな?

各CPの関係性なのか、攻め・受けどちらにも感情の肩入れをしないで対等に書いている感じ…

3

BOX OF CHOCOLATE コミック

岡崎ろむ  村上左知 

成長中!

子犬がじゃれるようなふたりが大人に!

村上左知さんと岡崎ろむさんの合同誌。

【SWEETHOME】
苦手だったリバが『イケる』キッカケとなった【ルールそのいち完全版】の番外編です。

理央&エツが大学生に!
しかも同棲してるー!

何気ない日常。
でも、その中にも流れがあって、改めて【ゲイカップル】について理央が考える(深刻ではない)話です。

周囲のちょっとした言葉で自分たちのことを寂しく思…

2

春、君を想う 小説

小川いら  水名瀬雅良 

早春に蕾がふくらむ木蓮

カバー絵に描かれている木蓮の花言葉は「自然な愛情」「恩恵」です。

行く手を照らしてくれる篝火のような花の姿と花言葉がこの話を表している気がします。

アルコール依存の父によるDVに我慢して生きてきた沙智に手を差し伸べるバイト先の先輩の尚とその同棲相手の賢吾。
この2人が沙智の行く手を照らすことになります。

作中での『人には自分だけの愛し方があって愛され方がある。どんなに愛情が深くてもその方法が…

2

弁護士成瀬貴史の苦悩 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

続編て必要だったのか?

成瀬さん、往生際が悪いです。
黙って幸せになりゃいいじゃないですか!
と言いたい(*`д´*)

作者様があとがきで仰っているように前作よりも受け:成瀬の意地っ張りひねくれ度が増してます。

親との確執や過去のお相手をチラッと匂わせて、頑なな態度をとる理由を提示しているので無理はないですが…いかんせん周囲の方々がマイペースで騒がしいです。

脇役スキーの私としてはナイスミドル牧村さんが黒い部分もな…

4

弁護士成瀬貴史の憂鬱 小説

高岡ミズミ  水名瀬雅良 

重厚さを期待して肩すかし(笑)

ひねくれて健気とはわかりづらい受け様でした…あとデータベースの俺様攻めって…どこかにいましたか?俺様(笑)
実直な攻め様でしたが。

水無瀬雅良さんの手がけられた本を探していて遭遇。

元特捜部検事のヤメ検弁護士にヤクザ!!
どんなに重くハードな展開か!と期待して読み始めれば最後まで事件はなく軽快に話が進んでいきました(笑)

成瀬貴史はヤクザの奸計に嵌められ密かに恋をしていた相澤蕎司を護る為、特…

4

ここにある、君のおと コミック

元ハルヒラ 

ふたりと1匹の3人6脚?

スランプ気味で田舎の温泉街にカンヅメ中の攻め様:茜屋と出逢ったマッサージ師の受け様:竹久。

言葉を紡ぐことを仕事としている脚本家の茜屋が自分の気持ちをなかなか言葉にできず、たどたどしくも一生懸命、言葉にする竹久に惹かれる姿がゆっくりと描かれます。

ゆっくりな流れゆえに切ない、まではまだ遠い道のりです(笑)

恋愛のはじまりの基本的な『どう伝えよう』『ちゃんと伝わってる?』等々の甘酸っぱい気持ち…

4

欲しいもの全部 コミック

山田2丁目 

流されやすい人々。

困り顔にキュン。

【欲しいもの全部】
攻め側のプレイ手段としてではない、受け側の性的趣味としての剃毛を初めて読みました。
しかも前カノに仕込まれたなんて(笑)
気の強そうな顔して最初っからどMじゃないですかw

攻めが黒目のない瞳(クォーターだからね)で見下ろす焦らしプレイ。
この攻めがまた受けに殴られたいって(笑)

ゆる~い感じですがキャラが練られてます。
オプション増やして更に仲良くなって…

3

松前先生と美貌の作家(ぼく) 小説

遠野春日  木下けい子 

意地っ張りにもほどがある(笑)

ヒギンズ松前のじゃじゃ馬ならし。

負けず嫌いで我が儘傲慢…とんでもない受け様(笑)

元侯爵の末っ子として甘やかされ、ちやほやされ、人もうらやむ美貌を持ち、さらに覆面作家として文才にも恵まれているとくればしょうがないか。

そんな櫻井春之はひょんなことから挿画家の松前千種を彼とは知らず怒らせてしまいます。

さらに謝罪に、と贈った菓子折りに『お心付け』を忍ばせ、松前の怒りに油を注いでしまいます。…

1

サーカスギャロップ 小説

崎谷はるひ  今市子 

女子パワー>男子パワー

両極端な女性ふたりの印象が強くてBLとしてのカラーは弱い。
…けど物語としては面白かったです。

皆様方のレビューを読んで受け身がとれていたのかも(笑)

モンカノ(モンスター彼女)と化した美久の荒ぶりが強烈!

それこそ上を下への混乱へと巻き込んで、それが主人公たちの仲を後押ししたのは皮肉ですが。

受けの日下があり合わせで、ちゃちゃ、とご飯を作って、弱っている攻め:阿東に食べさせる場面がありま…

4
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