クリボウさんのレビュー一覧

あさってのジジョウ コミック

京山あつき 

人との間合いって難しい…。

殴るのは拳か言葉か…いや、態度だ。

ボクサーの平津は所属するジムに通ってくる小田のことを下心を含めて気にしています。
小田は職場での人間関係での鬱憤を晴らす為にサンドバッグを殴りに通っているんですが、そのパンチ力はジムの会長の興味を引けるほどの威力をもっていたが為に平津は会長に小田をリングに上げるように『殴りてぇ!となる程度に憎まれろ』と指示され…という導入です。
会長ったら酷い(笑)

京山さ…

9

ホームタウンブルーバック コミック

ウノハナ 

青いのは田舎の青空だけでなく彼らの気持ちだ!

幸せは案外、身近にあるものだ。

ブルーバック…映像、表示などにおいて背景が青い色をしている状態のことを言うそうです。

表紙で彼らが背負っているのも爽やかな青空。
そんな青空が似合う田舎で育った幼なじみ同士の高校教師:勇十(攻)と消防士:穂(受)がおっかなびっくり近づく様子がじっくり綴られた一冊です。

他人や周囲の幸せを思いやるあまりアレコレ引き受けてしまう穂をずっと好きだった勇十。
お調子者…

10

俺と上司の恋の話 コミック

ナナメグリ 

ノンケとの境界線。

黄色地の表紙に俺・上司・恋の赤い文字。
信号なら思わずブレーキをかけたくなる色合いですがクセのない絵柄で前進!

コメディタッチで読みやすい導入部ですがノンケに恋することに臆病になるネガな部分も描かれています。
深み的には少々、もの足りないかな…。

高梨(攻)は上司の古谷に一途な想いを寄せる徳永(受)の健気な人柄を好ましく感じ同僚としてつきあううちに自分が徳永に恋をしていると自覚、告白。
告白さ…

4

遊び猫のらりくらり コミック

元ハルヒラ 

話の展開、のらりくらり。

「ただいま。」を言う場所。

待ってましたー!
ほんわかファンタジー路線も好きなんですが「元ハルヒラさんはエッチをもっと描いてください」委員の私はすごく嬉しい~。

1ページ目もインパクトありましたね~。
「掴み」が上手い作家さんだな、と思います。

多良木雪(受)は画材堂の主人:信一郎(攻)のもとへ抱いてもらいにふらりとやってきますが、姿を見せない間は別の男と体を繋げていたりしま…

5

泣かないホタル コミック

市川こころ 

タイトル通り!

【鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす】

この『例え』そのままのイメージでした。
感情が直球で口に出てしまう大志(攻)より、口に出さない(出せない)綾瀬(受)の方が心の中では深く思うことがある。

夏の間、祖母の家を預かりに帰郷したワケアリの綾瀬(受)が幼なじみの大志(攻)と再会し交流を深めるところから話が始まります。

好意を隠さず伝える大志に不安になる綾瀬。
知らなかったとはいえ道ならぬ恋がもた…

4

嵐の檻 コミック

松本蜜柑 

インバネスコートというのか、あれは!

メロドラマ…にしては汁気が足りないw

裏表紙のあらすじ、冒頭数ページからミステリー仕立てだと期待したら展開は少々、臨場感不足でした。

絵柄は好み!
色気と艶は足りないけど雑誌【怪】とかで京極夏彦さんの原作が似合いそうなレトロモダンな表紙に惹かれます。
顔マンガにならず、いろんな角度から全身を描いているのも好き。
回想を交えながら進むので同ページに現在・過去が同居することがあるのでコマ割的に見づ…

3

金木犀にさようなら コミック

KUJIRA 

金木犀には陶酔という花言葉もある。

『初恋』という名の禁じられた遊び。

どうにも乃木が好きになれなかった(泣)

乃木は幼なじみの奏が別の友だちと仲よくすることに嫉妬し独占欲からイジメまがいの行為をして奏を孤立させますが、そこまでして手に入れた奏を、とある事件から置き去りにします。

心が壊れて奏(かなで)という別人格を演じるようになった奏と夜の物置で罪悪感を纏う逢瀬を重ね乃木は同級生の北見に惹かれるように。

幼さゆえに弾みすぎ…

5

ケンカ上等!キス上等! コミック

宮本リンダ 

どこかで見たようなケンカップル。

背中をあずけられる男には心もあずけられる!

顔を見ればつっかかってくる涼原(受)と蜂谷(攻)はケンカに明け暮れる日々を送っていた。
そんな犬猿の仲のふたりがケンカ以外での相手の知られざる一面に触れたことで次第に意識していく、という展開。
ヤンキー+小動物という昭和風味を楽しめます。

 
他校生とのケンカで背中を預けた安心感から涼原に好感を抱いた蜂谷に引っぱられるように涼原もぎこち…

4

お届けします コミック

加東セツコ 

躊躇いはどこへ?

「ちょ…待て!」とツッコミながら読みました(笑)
だって、みんな最初から躊躇いがない。
ノンケがいないのか?というくらい皆さん、当たり前のように致しているので唐突すぎるよ!と諭したいです。

男同士なのに…って戸惑いながら、葛藤しながらもどうしようもなく惹かれていく様子がお好きな方にはオススメできないです。

雨の日の配達先で、これまでさほど友好的ではない、しかも無愛想だったデザイナー…

2

小さな恋のメロディ(2) コミック

嶋二 

似たもの親子たちの恋愛事情。

父CP→息子CP→父CPの順で収録されています。

【帰れない二人】
前作での2人の長~い過去が過去だけに貴明(巽父)が傍にいられるだけでいい、って想う気持ちも、貴明のことをわかりすぎるからこその喜一郎(栄司父)の葛藤と覚悟がすごく伝わってきます。

貴明の想いに追いつめられ、迫る貴明をちょっと怖いと感じたり意地を張り悩む喜一は大人なのに可愛くて萌えます。
栄司も巽にビクついていましたよね(笑)

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