終わらない日々青春

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表題作ホームタウンブルーバック

植田勇十,26歳,高校体育教師・青年団メンバー
一ノ矢穂,26歳,消防士・青年団団長

その他の収録作品

  • act.1
  • act.2
  • act.3
  • act.4
  • act.5
  • act.6(描き下ろし)

あらすじ

幼馴染の穂のことがずっと好きだった勇十。
地元で高校教師をしながら、穂が発足した
田舎町の青年団に所属している。

今までと変わらずそばにいられたら十分だと
思っていたのに、恋心はついに溢れて…。
初めて感じる距離、こわばる心、むせび泣く夜。

ぎこちなく始まった大人二人の初恋をお届けします。

作品情報

作品名
ホームタウンブルーバック
著者
ウノハナ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758072762
3.6

(90)

(17)

萌々

(35)

(29)

中立

(7)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
18
得点
319
評価数
90
平均
3.6 / 5
神率
18.9%

レビュー投稿数18

田舎町で繰り広げられる日常青春物語

■プロローグ
「こんな気持ち、伝えられるわけねぇだろ…」
子供の頃から幼馴染の一ノ矢 穂(いちのや みのる)の事が好きだった植田 勇人(うえだ ゆうと)。
「友達」という関係を壊したくないあまり、高校・大学とその気持ちを伝えられないまま時は過ぎていった。
地元に戻り高校の教師となった勇人は、ひょんな事から「自分が穂の事を好き」という事が本人にバレてしまい…!?
田舎の青年団仲間たちも巻き込んで、揺れ動く恋心を描いたほのぼの系日常物語。

■感想
本作の主な登場人物は勇人・穂の他に、高校生の頃からの友人で同じ青年団仲間の百武 耕生(ももたけ こうき)と繁野 千春(しげの ちはる)の計4人。
作中では勇人の純情な恋心と、それを知ってしまった穂の心情が実に繊細に描かれています。
また、耕生や千春のキャラ、青年団の活動、教師と消防士の日常など、ストーリーや脇キャラの設定もレベルが高く、魅力ある作品に仕上がっています。
BLコミックを嗜む者なら、是非一度は読んでおきたい作品と言っても過言ではないと思い、評価を「神」とさせて頂きました。

3

こんな関係ステキやんw

さて、どろどろ系をあえて立て続けに読んでいた故もあるのですが
今回のお話は、なんともピュア!
最後まですごくホワンとした気持ちにさせられました。

お話のカップルは、幼馴染であり
なおかつ親友な関係。
いつも一緒で心許せる唯一無二。
なのだけれども、片方は長いこと片思いを募らせている。
思いを伝えるつもりは無い。
けれど、気持ちは薄れることは一度も無くて~というお話ですな。
関係を壊したくないがゆえに。
でも気持ちは大きくなるばかり~と葛藤の末の
カップリング。
カップルになったはいいものの=な二人の関係も
先に進まないっぷりが微笑ましかった。
最近のBLっこたちはみんなすぐ合体するのだけれど
受からのGOサインが出た後も、な
攻のやさしさに頬が緩んでしまいました。
幸せって恐ろしい!

正直、サイドの二人もカップリングしたら
面白そうな二人だよなと思って読ませていただきました。
ないのかなー耕生はでも意外と子沢山~とかな
将来ありそうかなとも思ってみたり。
面白かったです

3

やっぱいいな〜

大好きな作家さんで、コミック本は全作品読んでますが、1番好きな作品がこれです。最近読み直して、やっぱり神作品と思ったので投票しました。
なにも起こらない日常のお話なんですが、だからなのか登場人物の感情にピッタリ寄り添えます。しかも好きなんです、ウノハナさんの言葉の使い方が好みなんです。違和感なく、すんなりと入っていくというか。エロが少ないと思う方もいると思いますが、二人の気持ちに近づける力の作用で十分萌えます。ほんわかしたい時、読んでみて下さい。

3

青春 ときどき 恋

のどかな田園風景をバックに立つ二人。
青・黄・赤のコントラストが目に鮮やかな この装丁が大好きです。

【恋をしていた ずっと 幼馴染に 男に】
彼らの日常風景とは うらはらな冒頭のモノローグは、心の奥底にしまっている勇十の叫びのよう。
切ない「彼の秘密」に、胸が ぎゅっとなってしまう。
でも勇十には 一人で抱えているのが耐えきれなくなった想いを受け止めてくれた友だちがいる。
左官屋で女装技術がムダにスゴい(笑)耕生、整体院を開きながら農業もこなす スローライフな千春の二人だ。
そして勇十が想いを寄せる穂は消防士で、地元の青年団の団長を引き受けている。
そこに高校の体育教師である勇十が加わって、大人になっても ずっと変わらないままの関係。
幼馴染って言葉がツラくなってきてからは 近くて遠い穂との距離・・・

勇十の、墓場まで持っていくつもりだった「秘密」は意外とあっけなく穂にバレてしまう。
お互いがかけがえのない人であることに変わりはないけれど、好き の意味は同じじゃない。
二人の関係が変わってしまうことを恐れる穂に、勇十はありったけの優しさで「必要な分だけ側にいるから」って言うんです。

本当に大切なものって安易に言葉にはできない。
何度か出てくる『(穂の)幼馴染以外にはなれない』と、勇十が自分に言い聞かせるシーン。
こんな切ない胸のうちを、読者といえど私が知ってしまって良いのかなぁ…と真剣に悩むくらい、真っ直ぐで強い 二十年来の想い。

迷いと葛藤の中 つながりを深め、ゆっくりと手探りで新たな関係を築いていく恋のお話に、青年男子の わちゃわちゃ楽しいコミカルな部分が合わさった 一冊で二度美味しい、この先何度でも読み返したくなる物語です。

3

丁寧に描く幼馴染LOVE☆

7月に出た「ハイブリッド~」はエッチシーンが結構いっぱいでしたが、
一転、こちらはエッチまでなかなか辿り着かない一冊ですw

エロいの読みたい気分なの!という時向きじゃなくて、
なんだか、あったかい気持ちになりたいなぁ~
そんな時に読むといいんじゃないかな?という印象の本でした。

舞台は田舎で、農村風景や、カワイイおじいちゃんおばあちゃんや、
方言(田舎訛りって感じ)や、個性的な友人達とのワイワイに癒されます。
長年の片想い発のLOVEは切なくてキュンときて、でも最後はHAPPY~
ほのぼのあったかい気持ちになりました♪


高校の体育教師の勇十(攻め)は、
家も二軒先で子供の時からずっ~と一緒の幼馴染、
一緒に青年団をやっている消防士の穂に長い間恋をしている。
サービス精神旺盛で色々引き受けてきては周りを巻き込む、明るい穂(受け)。
高校時代耐え切れずに友達には打ち明けてしまったその穂への恋心も、
勇十は本人には言わずに墓場まで持っていくつもりだった。
だけれど、26歳にして何の前ぶれもなくバレてしまう。
失恋を覚悟するも、
当の穂は、自分だけ知らなかったことにショックを受け、
(幼馴染の男が自分に恋しているということよりw)
「何で言わねぇんだよ、まずは俺が真っ先だっぺ!!」と怒り出し、
「俺も、お前が俺を好きなように、好きになればいいんだべ?」ときたw
でももちろん、
それは友情であって恋ではないので、キスをすると逃げ出してしまって…


最初は片想いをしている攻め視点で話が進み、
告白を受けた後は受け視点でその動揺が描かれ、
昔のエピソードや、友人達の見方、青年団の活動も交えつつ、
攻め受けどちらの気持ちも丁寧に語られていきます。

どちらも自分より相手の気持ちを優先して考えるところがあって、
そんなふたりを包む町の雰囲気も友人達も温かくて、じんわり…きました。

雑誌掲載はキスしてどうやら付き合いそう…という5話まででしたが、
今回6話部分が描き下ろされていて、一応初エッチまで。
でも挿入はなくて(手でとスマタのみw)なので、
正直言うともうちょっと、更に後の展開や後日談も読みたかったなぁ~~!!

ちょこちょことしたところが面白くて、
(お年寄りとのやり取りとか、女装する眼つきの悪い友人とかが特に好き~)
全体のスローな雰囲気もとてもいいなと思ったので、萌え×2で☆

9

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