こだか和麻先生インタビュー

愛と仕事の狭間で揺れる男たちの純愛


J.Bとロイは一流スナイパーで恋人同士。顧客からの依頼を受け、世界中の都市で暗躍しています。こだか和麻先生の人気シリーズ「KIZUNA」スピンオフが、新刊コミックス『GUN＆HEAVEN』として9月10日発売です！ 危険なミッションと純愛に、興奮必至!! それでは「801 AUTHORS 108」第1030回、こだか和麻先生どうぞ！

Q. 作品紹介をお願いします！
「KIZUNA」シリーズのスピンオフで、スナイパーJ.Bとその恋人ロイのお話です。
過去、彼らの短編も「KIZUNA」には収録されていますが丸ごと1冊は初めてのこと。「KIZUNA」からの読者さんはもちろん、初見の方にも楽しんでいただけるように描いたつもりなので、ぜひ一度手にとって頂きたいです。

Q. メインカップルはどんな攻×受ですか？
惚れたら一途。嫉妬深い。言葉数が少ないけれど口説くときは全力の髭オヤジ×オヤジを手玉にとるようなフリをして中身は意外と純真なフェロモン系青年…かな。





Q. 当て馬や重要な脇役は？
J.Bとロイに仕方なく仕事を頼んでは振り回されるJ.Bの元カノ・サラですが彼女がいてくれないと事件が起こらないので(笑) すごく大事。BLもので女性がお話の舵取りって珍しいかもしれないなあ。あと同じくミックも空気を緩めてくれるキャラなので大事です。



当て馬はJ.Bとロイにヤキモチ焼いていただくために不可欠なので、お話の回ごといたりしますが本当の悪党以外は彼らにも幸せになっていただきたいから、なるべくそのような展開を頭に入れつつ描いてます。



Q. 今作のこだわりポイントはどのあたりでしょう？
この“G&H”の場合ストーリーは映画の告知PRのように目を閉じて浮かび出たものをメインにして考えます。その場面を作る事件にするにはどうすればいいか、その中でJ.Bとロイの心理はどう動くか、また可愛いものがない分、色気で補うという意味で(笑) ロイが色気を振りまく演出はどうしよう、そのために必要なゲストキャストは？ という監督のような立ち位置で考えました。すれ違いから仲直りまで、ふたりの揺れ動く気持ちを中心に考える生活感あふれるBLとは真逆の作り方です。好きキライがメインでない部分に力が入りすぎてますが、その辺もふたりを構成する世界の一部として楽しんでいただけるように努めたつもり…です。


Q. 苦労した点、また楽しかった点など聞かせてください！
お話の舞台が海外で、映画で得る知識しかないので例えばダイナーひとつにしても背景担当のチーフとイメージのすり合わせが必要になってきます。そこで映画のあのシーンで出てたダイナーがいい、という打ち合わせに時間がかかったこと。でもこれはこれで楽しかったかな？(笑) ビルの爆破シーンはチーフが「ああ～楽しい～」ってウキウキしながら描いてました(笑) 生活感あふれるBLだとなかなか描けないシーンなので。
自分自身も悪党の額ぶち抜くシーンとか血のりぶっしゃー！ とか普段描けないものなのでワクワクしてました(笑)

Q. 今作にまつわる裏話ってありますか？
詰め込めるだけ詰めこんだ気がするので没ネタはないです(笑)

Q. 発売に関して今のお気持ちはいかがでしょう？
スピンオフが1冊になって発売されるということが初めてなので感無量です。

Q. ちるちるユーザーにメッセージをどうぞ！
これっきりとかだとさみしくなるくらいにはJ.Bとロイを描くのが楽しくて、そんな思いが誌面からにじみ出てる……はずです！(笑) 初めましての方も彼らを知ってるよ～という方にも楽しんでいただけるような1冊にしたつもりなので、ぜひ読んでいただければ嬉しいです。



編集部からのコメント
名作「KIZUNA」から遂にスピンオフが登場!! メインキャラは一流スナイパーのJ.Bと、オヤジキラーの美青年ロイ。
カラダは激しく交わっても、決して馴れ合わないクールな関係。
顧客からの依頼を受け、世界中の都市で暗躍する日々を送っていた。そんな彼らの暗黙のルールに水をさす事件が起こる…！
愛と仕事の狭間で揺れる男たちの純愛をご堪能ください♪

コミックス『GUN＆HEAVEN』


(C)こだか和麻/リブレ