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表題作フェイク

高島信敬・映画会社社長
須栗陽平・駆け出し俳優

あらすじ

駆けだしの俳優・陽平のもとに、元俳優で大手映画会社社長・高島信敬がやってきた。大作出演予定の大物スターが行方不明なので代役を頼めないかとのこと。容姿がそのスターそっくりの陽平は、俳優時代の信敬に憧れを抱いていたこともあり彼の話を承諾した。陽平の憧れを見透かしたように信敬は陽平を抱き、快楽を与えてくれる。大事な代役に逃げられたら困るから、気のあるふりをしているだけ。そう思い込まないと、際限なく信敬を好きになりそうで―。信敬の気持ちが見えない陽平は…。

作品情報

作品名
フェイク
著者
剛しいら 
イラスト
かんべあきら 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
シリーズ
フェイク
発売日
ISBN
9784877245672
3.3

(8)

(0)

萌々

(3)

(5)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
27
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

やっぱり、出会いだよね

この作品、続編で「リメイク」というのが出ているのだけれど、うっかりそっちを先に読んでしまって、で、後からこれを読んだんだけど、、、

やっぱり、BLのおもしろさって、出会って、恋愛が始まって、それが成就する。
そのプロセスを見るのが楽しいんだなあって再確認。

この作品では、駆け出し俳優の陽平が、たまたま某国スターにそっくりだったため代役をすることになるお話。
それまで、住む世界が違ってまったく接点のなかった二人が、アクシデントの中で、どうしようもなく惹かれ会う。
陽平の方は、住む世界が違いすぎるから、信敬を好きになりすぎないようにしようとするけど、、、

人間、真面目に努力していれば、ちゃんと認めてくれる人はいて、ちゃんと幸せになるのだって言う、非常にわかりやすく後味いい終わり方をする作品。

順番通り「フェイク」の後に「リメイク」を読んだ方がいいです。

1

映画業界もの! 年の差あまあまなストーリー!

このお話は『フェイク』と、続編として『リメイク』の二冊出版されています。

大手映画会社社長・高島×駆け出し&代替俳優・陽平の受け様にメロメロな?俺様攻×素直な頑張り屋のノンケ受のお話です。
内容は、そっくりさん番組と着ぐるみの仕事くらいしかない売れない俳優陽平は、その「そっくり」がきっかけで、高島に頼まれ、行方不明の繁国の若手スターの見代わりをすることに! 突如のオファーに戸惑うものの、巨額のギャラ提示と高島の俳優時代に憧れを抱いていたこともあり承諾します。そして、ハム・イルソムが見つかるまで、役を演じ続けるのですが…24時間密着している高島にホテルのスイートルームで口説かれ関係を持ってしまいます。
高島は、好きな相手にはグイグイ迫っていくタイプ。陽平は、素直で人の気持ちを考えられる優しいタイプ。でも、なよっとしているわけではなく、自分の考えもきちんと持っていて、簡単に諦めたりせず、自分で考えて全力を尽くしていく性格。そんな所が、高島的にも魅力を感じて好きになったのかなあと。でも、2人の間には仕事という契約があるので、陽平は本気で好きになっていく自分に戸惑うんです。高島は偽物の自分を見ているのか、本物の自分を見てくれているのか…ここでの葛藤も、陽平の謙虚さが垣間見れて萌でした。
ハム・イルソムの件も無事に終わり、身代わりではなくなった陽平の事を公私混同する事なく、真っ直ぐ愛する高島が大人な男性で好感的でした。

あっさりと、とても読みやすく、普通に面白かったなあというのが感想ですけど、よく考えると、受けと同じ顔をもつキャラクターが存在するという難しい設定のお話なんですよね。でも、陽平の内面的な所を繊細に描いてくれているので、なんの違和感もなくスムーズに高島との恋愛ストーリーとして読めました。さすがしいら先生マジックだなあと思います。やっぱりキャパが広い作家さんだなあとおもいました。

芸能関係もの&年の差&あまあまなお話がお好きな方にはオススメです。

3

変種のマイフェアレディ

あり得ない設定から恋に発展しちゃう展開の物語でしたが、飽きずにさらりと読めました。

主人公はそんなに容姿が良くて、能力も人柄も良いのなら放っておいても芽が出たのではないか? とか、繁国(このネーミングには読みながら噴き出しました)のスターの描写はいくらなんでもあんまりじゃないか? とか、色々ゴタゴタした割には決着のさせ方はちょっと簡単すぎじゃないか? とか……言いたくなることは多々ありはしますが、終始明るめのトーンで楽しく読めました。

誰が「フェイク」で誰が「本物」なのかが次第に入れ替わる構成は面白かったし、立場が違い接点のなかった二人が出会って恋に落ちる様子とある種のマイフェアレディ的なドキドキが楽しめる一冊でした。

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「リメイク」の前に読んでます

作家買いしています。
2007年の作品 作品が少ない年なので、この頃から病気療養されていたのかも。
執筆活動は、2011年までされています。その後同人誌が少しあるようで2018年に没。次期から見ると、この時期が作品数が少ないけれど一番乗って居た時なのかな。著者が書いて楽しくなる、ややこしくない小説が多い時期のようで、売れる本を意識して書いていないんじゃないの?

「フェイク」は「リメイク」の前によむべきと、レビューにあったので、読んでます。これを読まないと、「リメイク」のストーリーに深みが増さないし、穴部分が生じるらしい。

美男俳優がCM撮影の契約を反故して、欧州へ逃避してしまい、マネージャーの提案で、違約金を支払うよりその代役を探します、ということで某国の美男俳優に似すぎているためオファーが無い日本人俳優に白羽の矢があたった、ギャラは、口止め料を兼ねた一日百万円・・というシンデレラ物語。

はやく読み終えて、「リメイク」を読みたい。

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