• 紙書籍【PR】

表題作ローマ、残照の記

セイヤヌスの側近で従兄弟ルキアス
エキゾチックで美しい容貌の貴族アリウス

あらすじ

彼のことは…忘れます…
時の権力者セイヤヌスに魅入られた貴族アリウスは、彼の愛人に身を堕としてしまう。 胸には、秘めた想い人を抱えたままーー佳人アリウスは、ローマ帝国最高の権力者セイヤヌスの目にとまり、卑劣な罠によって、その純潔を散らされてしまう。その後の度重なる呼び出しを拒絶すると、セイヤヌスは求めに応じぬのなら、代わりに弟を差し出すよう命ずるのだった。アリウスは片思いの幼なじみルキウスへの想いを断ち切るようにして、弟をセイヤヌスの毒牙から守るために、自らふたたびセイヤヌスのベッドに赴くのだったが……
出版社より

作品情報

作品名
ローマ、残照の記
著者
立花一樹 
イラスト
小島文 
媒体
小説
出版社
日本文芸社
レーベル
Karen文庫
発売日
ISBN
9784537141184
3.1

(6)

(1)

萌々

(0)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
18
評価数
6
平均
3.1 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数3

最後はしあわせになるから、我慢して読んでね

母親の血を濃くひいたローマ人らしからぬ容貌の貴族アリウス、時の権力者セイヤヌスの目にとまり卑劣な罠にはまってしまう。
弟を助けるために残虐なセイヤヌスの元に自ら赴くアリウス。
耽美小説なので、セイヤヌスはあくまでも、残虐で非道で不細工です。
小説中2/3は、アリウスは、暴力でしかない性行為の前に酷く傷つきますが、幼なじみのルキウスにすがることができず辛いシーンが続きます。暴力でしかないので、読者もやや不快感を感じるかもしれませんが、ルキウスが命をかけてセイヤヌス征伐を果たすのでそれまで我慢です。(笑)アリウスの幸せな旅立ちのラストですくわれます。

1

BLとはちょっと違う感じ

男同士という意味では大きな括りでBLなのかも知れないですが、もとがイマージュクラブの作品なので、もうちょっと文学臭がします(笑)
出だしの古代ローマの様子は歴史物かファンタジーの様相を感じますが、そのほとんどが陵辱なので甘いムードは一切ありません。
そう言うのが好みな私でもちょっと息苦しいです。
そのあと主人公を助けるのはメッサラという武人で、これも正規の相手ではなく(とてもいい人ですが)その彼との甘いHシーンはあるのですが、けっきょく本命のルキウスとのシーンはあっさりと飛ばされるというBLのテンプレに馴れたお姉様方にはお叱りを受けそうな展開です(笑)
ハッピーエンドではありますが、古典的なムードをお求めの方にお勧め。

1

耽美好きの方なら楽しめると思う

帯『彼のことは…忘れます…』

KAREN文庫はなかなか面白いひと味変わったラインナップ作品が多いのでこの作品も手にとってみました。
本のボリュームが薄めなせいもあってか自分的には物足りなかったです。
ただこれは自分が耽美があまり好きなせいであって、耽美系が好きな方なら十分楽しめるんじゃないかな。

古代ローマの親友2人ルキアスとアリウス。
アリウスは、ルキアスの上司に目を付けられてしまい呼び出されては陵辱を繰り替えされる。
ルキアスは怒りに燃えて何とかしたいのだけれど逆らえる相手ではないだけに歯がみして苦しむのみ。
傷付いたアリウスを癒すメッサラとの雰囲気が良かったので、ひょっとしてこの2人がくっつくのかな?とか思ったんですが違いました。
自分が耽美好きか、もうちょっとボリュームがあったら評価は違ってきたかもしれません。ただどうにも萌えポイントにも来ないしストーリーは食い足りなかったって感じです。

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP