真夜中の君へ

真夜中の君へ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
8
評価数
2件
平均
4 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
白泉社
シリーズ
花丸文庫(小説・白泉社)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784592870265

あらすじ

須合一織には、真夜中だけ愛し合う千夜という高校生の恋人がいる。昼間、制服を着ている時には声をかけない約束になっていたが、千夜がからまれているのを見て思わず助けてしまう。が、彼は「有坂千広」と名乗る全くの別人だった。面倒事に煩わされたくない一織だが、千広の家庭教師をする羽目になり、事態は思わぬ方向に進展していく…。

表題作真夜中の君へ

須合一織(大学生)
千夜(高校生)

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

すごくせつない

設定がせつなく、複雑なお話です。
最初は謎が多くて、え?そんなことってあるの?と少しミステリー調で展開されるのですが、前半を過ぎるとあとはさらさら読めます。

主人公の一織は弁護士を目指すクールな大学生。彼はゲイで、高校生の千夜と、夜だけ、身体の関係だけ、という約束でお付き合いをしています。
けれど昼間、千夜とうり二つの少年、千広に出会い、彼の家庭教師になることに。千夜は小悪魔系ですが、千広は大人しく人見知りな子で、どう見てもそっくりなのに同じ人ではない二人に戸惑う一織。
まさか双子なのかな?など思ったり…。

なるべくネタバレをしないようにレビューしたいのですが、最後まで読むととてもせつないです。
もし自分がある日突然、あたなの人格は今からなくなりますよ、とかあなたは夢の登場人物で今から目が覚めますよ、と言われたらとても怖いし理解できないと思います。
千夜はとても強く、その分とても悲しかった。

誰とでもあっさりした身体の関係だけ、何に対してものめり込むことのなく熱くなることのなかった一織が変わっていく様子もじんときました。
最初はこの主人公は冷たい・・・と思続きっていたのに、その一織の口からでた「愛してる」という言葉に嬉しいやらせつなくて悲しいやらでした。

色んな要素がごったになって、正直説明をもう少しして欲しかったな、という荒削りだと感じる部分もありました。
でも素直にこういうの書きたかったんだなあとわかる作品でした。

しかし、恋愛ものかと言われたら、恋愛半分に、友愛だとか、家族愛だとかが混ざって構成されている気もします。
そして最後にいきつく一織の恋の結末…私としてはこれは作者さんの最初から決めていた事だったんでしょうが、ちょっと納得できませんでした。
なので評価を迷いましたが、いいお話を読んだ、という意味での星4です。

1

松前さんのデビュー作。

言いたいことはいろいろあるけど、それでも好きです。
今の松前さんとは、何もかもがずいぶん違うんですよ(だからって『別人』というわけじゃないんです。確かに今につながるものはあるんですが、あらゆる意味で『濃い・尖っている』と感じました。逆に、今は核になるものは同じでも『マイルド』になったような)。なんとも鮮烈な印象を受けました。キャラクターもかなり癖が強いです。

一織は、背景がまったく不明な高校生・千夜と夜を過ごしているんですが、ある時昼間の街で、千夜にそっくりの千広に出会うんです。一織は千広の家庭教師を務めることになるんですが、このあたりがちょっと複雑で・・・
それと、一織の幼馴染の郁生が、すごくうっとうしかったんですよ。『正しさ』を振りかざすようなところが、なんとも好きになれないタイプのキャラクターでした。

実は、一織の両親は、父が不倫・相手に子どもができたことで離婚し、父はその不倫相手と再婚します。千広は、一織の父と再婚相手の間に生まれた(離婚の原因でもあり、一織の異母弟でもある)息子だったんですね。

千夜は、自分を千広の『生まれなかった双子』だと認識しています続き。幼いころは千広の中に同居していたけど、12歳のときに千広が千夜を『閉じ込め』て、15歳になるまで出て来られなかったと。そして、千夜を『閉じ込め』た時、千広の中から千夜も消えたんですね(生まれなかった双子がいたこと自体は覚えていますが、『同居』していたことや、自分が千夜を『閉じ込めた』ことは)。

2人の顛末は、結局は『二重人格』として統合することでカタがついたのですが・・・
好きと言いつつ、このラストはちょっと納得いかないんですよね。ストーリーとしては一番すっきりした形に収まったのかもしれないけど、『これ、こういう決着付けるつもりじゃないよね!?』っていう『まさか』をそのままやられた!って感じでがっくりきました。千夜(二重人格)もですが、私はそれよりも郁生です。

まぁ、だったらどうすればよかったのかというと、他のエンドを選んでいたら、それはそれで千広が『ハッピーじゃない』結果になるんだろうっていうのはわかるんですけどね。だいたい、このエンドは千夜にとって『ハッピー』なんでしょうか。松前さんも次の本のあとがきで読者にそういう感想をもらった、って書いてたけど私もまったく同感です。

でも繰り返しますが、私は千夜と千広問題よりも、あのラストシーンの余韻(一織と郁生の未来への)がなんとも気に入らなかったんですよ。『ちょっとやっぱりこれ?今までの流れはどこ行くの?』ってモヤモヤが残ってしまったんですよね。

もともと郁生は、意味ありげに見えていたので、一織と絡めようと考えてるんだろうとは思ってはいたのですが、最後まで『傍観者(アドバイザー)』のまま置いておいてほしかったんです。これでは、余りにもありがち過ぎて、いわば『青い鳥』(幸せは最初からここにってやつ)?。

それにしてもイラスト、モノクロはまだしも、カラーが余りにもひどい。ホントにプロなんだろうかと思ってしまうほどでした。

1

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